作家の『手』

2017年9月 2日 (土)

田中茂雄の『手』







田中茂雄先生は、京都生まれ。

奈良県明日香村にある
奥明日香の栢森という集落の中に
築約280年の古民家にて暮らしておられます。

その庭の中にある工房で、
穴窯と倒炎式薪窯にて極力天然の材料で
昔ながらの手法を使い作陶されます。

自然の中で生まれた出た作品は、
素朴さもありながら力強い器であり
使えば使う程に、景色が移ろい
その変化の美しさに魅せられます。





田中先生の作品に対する思いについて
古陶磁の力強さは、その時代の暮らしの中から
生まれ出たものだと思っておられるそうで
その暮らしに近付く様にと
現在の明日香村での生活をされております。
そして、その中で生まれた作品を
手に取られた皆様に、感動を与えられる様な
作品作りをしてゆきたいと…
陶芸家らしい『手』は
暮らしを通じて作品の力強さを生み出します。








上方銀花での個展は初めてですが
長年、1号店にて
作品を展示させて頂いておりました。
その為、お料理好きな方から、
茶道をされていらっしゃる方、
お酒が好きな方など…
皆様、田中茂雄先生の作品に
長年にわたり魅了された方々ばかりです。




暮らしの中で生まれ出る
田中茂雄先生の作品は
人々の暮らしの中でまた、
共に息づくように色んな形で
暮らしの感動を与えてくれます。

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2017年6月18日 (日)

川野恭和の『手』②






鹿児島県で生まれ育った
川野恭和先生。

瀬戸で陶芸を学ばれ、
瀧田項一氏に師事されました。
その後、故郷に戻り鹿児島で
作陶されています。

瀧田氏より、確実に
民藝の力強さを受け継がれ
国画会を先達する立場として
「用の美」を理念に
暮らしの中で、使うものこそ美しく、
目で楽しんで使って楽しむ
温もりのある作品たち。

この厚みのあるしっかりとした『手』から
数々の作品を生みだされてきました。







作品からは、優れた民芸品に備わる静かな強さと
確かな使いよさが伝わってきます。




そして、使い手の事を一番に考えて作られた作品は、
持ちやすさ、口当たりのよさ、丈夫さで
上方銀花では、ファンが絶えません。
毎日、川野恭和先生のカップで飲むコーヒーやお紅茶は
ゆったりと、心を柔らかくしてくれている様な
安心感があり、お客様方にとても好評です。

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2017年6月 4日 (日)

吉岡正人の『手』





埼玉県にお住まいの吉岡正人先生。
現在は、作家活動をなさっている中
武蔵野美術大学、
埼玉大学の教授もされており
学生たちに絵画について、
そして教育について
後進の指導にも尽力されております。

お話をしていると
とっても面白くて、お話が楽しい吉岡先生。
大阪出身なので、私たちの冗談にも
付き合ってくださるなんて事もありました。








作品は、中世のルネッサンスそして
現在の輝く時間を切り取られた
静かな空気感が漂う世界。
どこかイタリアを思わせる
美しい想像の世界を描かれております。


下絵の段階で、絵の全てのイメージが
出来上がっている程に
精密な構成のもと作られた吉岡先生の絵は
惹き込まれるような独自の世界観。


描かれた人物は、どこかを見つめ
何かを訴えかけているかの様な
見るものを放しません。




吉岡先生は、本日までのご在廊でしたが
展覧会は、12日(月)までの開催です。

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2017年3月27日 (月)

井崎正治の『手』






木工作家として家具を製作されていた
井崎正治先生。
可愛らしい愛嬌あるこの立体作品たちは
先生にとって遊びの延長として
家具を作る中、合間を見ては
楽しく遊びながら作っておられたそうです。


上方銀花での個展では、家具が中心で
立体作品を展示した事はありませんでした。
その為、井崎先生の作品をお持ちのお客様は
皆様、椅子やテーブル・掛時計など…
暮らしの一部となるものばかりです。
それから、いつしか立体作品が
井崎先生の作品として出始め
私共も、実際に拝見したいと、展示が出来たら…と
長年、願っておりました。






木を彫っている時は、とても楽しいものだそうで
薄い板材を積層した塊を、いきあたりばったりで彫り進め
思うがままに、ピエロや女性など…形を作り出します。
ゆったりと、伸びやかな作品なのは
「いきあたりばったり」で楽しんで掘り進められるからこそ
井崎先生ならではの木彫が完成するんだと思います。




また、「絵」や「版画」も同じで
描いている時を楽しまれていらっしゃる様子が
作品から伝わってきます。



現在は、自分の技術を継承するために「工房塩津村」にて
若い方々を育てる為、木工のいろはを教えておられ
その合間には、作家として作品作り
または、建築の大きなお仕事もされていらっしゃいます。

常に「木工」と向き合われておられる姿は
気負いがなく、とても淡々とおおらかなお姿なのですが
お話を聞けば、井崎先生の中にある木工に対して
表には出さない、情熱的な熱い部分が
静かに流れているように感じました。






いつでも、木工をしている時も、暮らしの中でも楽しむことを忘れず
自分で作れそうなものは、なんでも作ってしまう井崎先生。
家具・木彫・油絵・版画…アトリエも、お家も作ってしまう井崎先生。
他に作れるものは無いかな?と
まだまだ、目を輝かせておられました。

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2017年3月12日 (日)

藤平寧②の『手』






何年も待ち焦がれた、上方銀花の念願の個展から
5年が経ち、更に進化し続けておられる藤平寧先生。

父は「陶の詩人」とも呼ばれ
独特な世界を確立した、藤平伸氏です。
轆轤を使わずに、石膏で作った型や、
手捻りによって生み出された作品は
伸氏から薫陶を受けられた寧先生ならではです。

作品のように、ゆったりとした時間が流れているような
和やかな藤平寧先生の『手』



「ふくら」




「私なりのかたちを求めて」
シンプルの中に、どこか藤平先生のこころにある
「嬉しい 楽しい 悲しい 安心 不安」
動くかたち・姿を変えるかたちが、作品には潜んでいます。


「ふくら」

柔らかで詩情にあふれた作品は、気負いがなく、
見る側の心にもすっと馴染んでくるかのような心地よさです。
また、手を触れたくなるような愛おしさがあります。

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2016年11月24日 (木)

木工:岡井大介の『手』




この肉厚の『手』は、
今時は、珍しく
携帯電話もパソコンも持たれない
木と真剣に向き合う事に誠実な岡井大介先生。
飾らない、素敵なお人柄は
作品からも伝わってきます。

本来の木の性質.性格を細かく感じとり
育ち方を見て、其々の「木」に見合った作品を…と
どんな時でも「木」に対するこだわりが伺えます。








こちらのデスクは、全て桜の木を使用し
桜の木目を重点に作られた逸品作品。

桜の木は、寿命が短い為に
このように立派な太さで厚みのある一枚板は
なかなか手に入りません。
その貴重な桜を贅沢に、木を生かしながら
光沢の美しい桜の一枚板デスク。
木が好きな方は、このデスクから離れられないほど
温もりを感じさせてくれる作品。

大きさも十分ございますので、
2人掛けでお使い頂いても十分な広さです。







また、江戸時代の木材をそのままの素材で
下の脚を石倉先生に作って頂きました。
江戸から平成へ…
時を渡り歩いた木材からは、その歴史が伺えます。
それが味となり、先生方の『手』で生まれ変わりました。

他にも、江戸時代のお寺にあった素材を使った大作など
どれも「木」を一番に考えて作られた作品は
滑らかな手触り、美しい木目、
光が当たった時の「木」独特の光沢感
全て、岡井先生のこだわりが詰まっております。



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2016年4月12日 (火)

誉田屋源兵衛 十代目・山口源兵衛の『手』

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京都室町に278年続く老舗の帯匠・誉田屋源兵衛
十代目 山口源兵衛氏は、
伝統は“攻めることで守る”とばかりに
誰もがなし得なかった事や
不可能を可能にして実証されてきました。
その背中は偉大で、伝統を守りながらも
常に新たな可能性を求めて挑戦し続けています。

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源兵衛氏の探究心と感性、強い意志、
そして阿吽の呼吸で伝わる職人達の力で
今日まで、様々な素晴らしい帯を生み出してきました。

今回も新たな挑戦として
誉田屋源兵衛が挑戦したテーマは
「100年前のヨーロッパの宝飾品を帯にする」

9~20世紀に活躍したフランスの装飾芸術史に
燦然と輝く巨星「ルネ・ラリック」を焦点に
今までとは違った、斬新で美しく、
誉田屋らしい洗練されたデザイン性のある帯を作り上げました。


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いつも“ハッ”と感動の驚きを与えてくれる
山口源兵衛氏のモノづくりに対する熱い姿勢は、
ビートたけしさんが会いたい人として番組に出演されたり
トヨタのスポーツカー「トヨタ86」の
イメージキャラクターとして紙面を飾っておられたり
多くの人を魅了してこられております。

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2016年3月31日 (木)

西山亮の『手』

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西山亮先生の『手』


西山亮先生は、一番弟子として
スタジオグラスの第一人者である
舩木倭帆先生に師事されました。
九州での4年間の修行をされた後に
現在は、北海道の長沼町にて工房を作り
制作活動をされておられます。

舩木先生の元で「用の美」を意識した器作りは
溶けたガラスを巻き付け膨らませる事で
どれだけのガラスの魅力を引き出せるのかと
今でも、「器」は永遠なるテーマだそうです。

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常に新しいものに挑戦されるその熱い志は
昔も今も変わらず、お使い頂く方の事を
第一に思いながら、飽きずに愉しんで頂けるような
作品作りを心掛けておられます。
今回も、上方銀花の為に
初お披露目の新作を沢山の作ってくださいました。

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デザインは、シンプルですっきりとした印象で
お色も、西山先生自ら配合した
オリジナルの「萌黄色」の優しい新緑を感じさせる色から
「オリーブ」の深く味わいのある深緑色
そして、「ルリ」の青々とした爽やかなな色は
西山先生にしか出せない美しさがあります。

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使い心地の良いもの、尚且つ美しいもの
どの作品にも繊細なお仕事が施され
見ているだけでも、幸せな気持ちにさせてくれます。

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2016年2月 4日 (木)

赤地健の『手』

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伝統工芸の盛んな金沢市に生れた赤地健先生は、
人間国宝・赤地友哉をもつ漆芸一家に育ちながら、
あえて作陶の道を歩んで来られました。

九谷焼の中でも、伝統も残しつつ
モダンなデザインを卓越されてこられた健先生ならではの
温もりのある彩り鮮やかで、大胆な作品に
沢山のファンの方が魅了されました。
上方銀花のオーナーもその一人です。

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77歳となられた今でも現役で、前へと進み続けられ
その力強さと、独特の「朱」の色・使い方に
海外でも人気があります。

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『手』の感覚だけで
轆轤(ろくろ)を回し
生み出される健先生の作品は
綺麗なまん丸ではない柔らかなフォルム。
その健先生の自然体に形成された形が
見ていても、使っていても
非常に心地よく、心がまあるくなるよう。

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また、この大きな作品からは
違った力強さと大胆さが、
優しい穏やかな先生の秘められた
熱い情熱を感じることが出来るのが
また魅力的ですね。

「赤地健・径 赤絵作陶展」は
2月8日(月)までの開催でございます。
ちょこちょこと追加で作品が増えたりしておりますので
ぜひ、実際にお手に取ってご高覧くださいませ。

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2015年12月12日 (土)

小西加江子の『手』

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東京で生まれ育ち、上智大学を在学中に
ジュエリーについて基礎知識から制作まで
大学と並行して
ジュエリーの専門的な事を学ばれました。

そして、その後イランやニューヨークなど
様々な場所に在住された時に感じた文化と美しいものは
小西加江子先生に強いインスピレーションを受けたそうです。
イランでは、テキスタイルやジュエリー、調度品、建造物など
現地の方たちの手仕事によって作られる美しいものに触れ
ニューヨークでは、日本とは全く違う自由な空気の中で生まれる
思いもつかない新しい発想に驚かれたそう。
その強いインスピレーションを受けたことで
そのエッセンスが作品へと表現されております。


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古代シュメール人が最初に使われたという
メソポタミア、イラン、、エジプトなどにて
図柄が浮彫のように彫られたものを柔らかい粘土へ転がして
動物文,神話的英雄が描かれた「円筒印章」や
ローマ帝政期に造られた円形闘技場「コロッセウム」
これら歴史に残っているものをモチーフとして
新しいジュエリーとして蘇らせたシリーズ

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また、オリエンタルな「唐草模様」をデザインされた
アラベスクシリーズなど・・・
他にも沢山のシリーズがあります。

小西先生が作られるジュエリーは、
一つ一つの作品にテーマが込められて
本当に精緻なものばかり。
世界観を大切にされる小西先生だからこそ表現できる
クラシックかつモダンテイストな「小西加江子の世界」は
見るものを楽しませてくれます。

「小西加江子 時を超えるジュエリー展」は
14日(月)が最終日になります。
この日は、小西先生がご在廊くださいますので
ぜひ、皆さまお出でくださいませ。

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