杉本貞光 「遊化茶盌」
杉本先生は、各種各盌に学び、
清進を重ねる中、手つくり
削り出しの樂の手法を以って、
今まで黒・赤・白の茶盌を
造ってこられました。
師である大亀老師はよく
「桃山に帰れ」
「茶盌はやはり樂かな」など
茶盌の真髄は「樂」かなと
よく言われていたそうです。
そんな中、杉本先生は
侘び寂の思想を基に
青瓷・黒釉・粉引・灰釉等を
樂茶盌の型に纏わせてみてはと思い至り、
この【遊化茶盌】が生まれました。
遊びから始まる作品造りは
想像以上のものが出来上がったりと
面白いものが生まれ出るのだそうです。
この作品は、
現在の杉本先生そのものであり
常に新しいことに挑戦される
作品に対する真剣な眼差しと
遊ぶことで大らかさと品の良さを茶盌として
表現されていらっしゃるように感じます。
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