倉敷ガラス 小谷栄次 作品展
小谷先生と言えば「ブルー」を思い浮かべます。
吸い込まれそうなほどの透明感がありながら
深みもある色。ぽってりとしたガラスとの
バランスが絶妙な日常の暮らしに
やさしく寄り添ってくれるようです。
栄次先生より「小谷ブルー」の誕生話を
教えてくださいました。
当時、透明色ばかりを作っておられた眞三先生は、
倉敷民藝館 初代館長・外村吉之介氏より
他の色は出来ないものかと言われ、
色ガラスを作り始めたんだそうです。
ただ、初めは絵の具の「青」のように
原色で吹いたものを外村氏に見せたところ
この色では、明るすぎて民芸には合わないと
言われてしまい悩んでいたところに
足元に転がってきたガラスの色を
かけ合わせてみたらどうだろうか…と
試行錯誤の末、一瞬の閃きで
偶然に出来た色が「小谷ブルー」であります。
今となれば、小谷眞三先生そして
栄次先生が吹くガラス【倉敷ガラス】の
代名詞として唯一無二の存在になりました。
生みの苦しみの末に作り出された
小谷先生のガラスの作品は、
倉敷民芸館の初代館長であった故・外村吉之介氏に
よって、【倉敷ガラス】と命名されました。
なんとも言えない
絶妙な温かみある「小谷ブルー」は
栄次先生に引き継がれ、
多くの方に愛されております。
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