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2018年5月

2018年5月29日 (火)

上方銀花 立礼式 お茶会

先日は、毎月恒例の
「上方銀花 立礼式 お茶会」でございました。







今回は、梅雨の季節を先取りで
ゆりこ庵・お手製の「紫陽花」を
イメージされた練切





小谷栄次先生の器に乗せて…
潤いを感じる主菓子になりました。




杉本貞光先生の平茶盌でお抹茶を点てて




そして、尺八も演奏してくださいました






お着物をお召しくださる方も増え
徐々に上方銀花らしいお茶会をさせて頂いております。
私共にとって、毎月のお茶会を通して
お客様との繋がりを大切にしたいと貴重な時間を頂戴し
更に強く感じる素敵な機会となりました。




何よりも、沢山のお客様がご参加くださり
回を重ねるごとに楽しみにしてくださっているのが
私共にとって嬉しい限りです。
来月も、お茶会を開催致しますので
ぜひ、多くの方にご参会頂けましたら幸いです。

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2018年5月24日 (木)

小谷栄次の『手』







倉敷ガラス創設者の小谷眞三先生の
ご子息であり
弟子である小谷栄次先生。




倉敷ガラスとは、複数の職人が息を合わせ行う
一般的なガラス作りの作業工程とは違い
1人で全ての作業工程を行います。

これは、小谷眞三先生が独自に
作業工程を考え
作業道具を開発し作り上げたもの。
そして、生みの苦しみの末に
作り出された倉敷ガラスは
丈夫で割れにくく、余計なものがない、
使えば使うほど愛着のわくガラスの仕事であり
使うことを一番に考えた素朴で誠実なものとして、
今日までに多くの方に愛されてきました。




その倉敷ガラスを継ぐ事は、
苦労の連続だったんだそうです。
初めに「見て覚え、感じなさい」という教えから
眞三先生の作業をジッと
何十時間も見つめては覚えての繰り返し。
ガラスを吹かせてもらえたと思えば、深夜遅くまで
“小鉢のみ”を10年間吹き続ける毎日が続きました。
眞三先生の教えとして
「1つの作品が、きちんと吹けないのに
他の作品が出来るわけない」
と言われたそうです。



それを忠実に守り続け、眞三先生の薫陶と
修行の賜物が、制作に対する姿勢が誠実で
倉敷ガラスに対して熱くゆるぎない思いを持った
栄次先生をつくり上げました。

そして、この『手』から生まれたガラス作品は
眞三先生の愛されてきた部分として
ガラスなのに温かく柔らかい印象を
感じさせる美しさが
栄次先生の作品にも存在しております。

眞三先生の「志」が大切に紡がれていることに
栄次先生とお会いして更に感じました。

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2018年5月19日 (土)

倉敷ガラス 小谷栄次 作品展




小谷先生と言えば「ブルー」を思い浮かべます。



吸い込まれそうなほどの透明感がありながら
深みもある色。ぽってりとしたガラスとの
バランスが絶妙な日常の暮らしに
やさしく寄り添ってくれるようです。




栄次先生より「小谷ブルー」の誕生話を
教えてくださいました。

当時、透明色ばかりを作っておられた眞三先生は、
倉敷民藝館 初代館長・外村吉之介氏より
他の色は出来ないものかと言われ、
色ガラスを作り始めたんだそうです。
ただ、初めは絵の具の「青」のように
原色で吹いたものを外村氏に見せたところ
この色では、明るすぎて民芸には合わないと
言われてしまい悩んでいたところに
足元に転がってきたガラスの色を
かけ合わせてみたらどうだろうか…と
試行錯誤の末、一瞬の閃きで
偶然に出来た色が「小谷ブルー」であります。

今となれば、小谷眞三先生そして
栄次先生が吹くガラス【倉敷ガラス】の
代名詞として唯一無二の存在になりました。

生みの苦しみの末に作り出された
小谷先生のガラスの作品は、
倉敷民芸館の初代館長であった故・外村吉之介氏に
よって、【倉敷ガラス】と命名されました。



なんとも言えない
絶妙な温かみある「小谷ブルー」は
栄次先生に引き継がれ、
多くの方に愛されております。

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2018年5月18日 (金)

倉敷ガラス 小谷栄次 作品展

本日より、開催致します
【倉敷ガラス 小谷栄次 作品展】



「健康で、無駄がなく、真面目で、威張らない」




倉敷ガラスの創設者である小谷眞三氏が、生涯の
師と仰ぐ倉敷民藝館初代館長・外村吉之介氏の
言葉を心に刻みガラスと向き合ってこられた姿を
誰よりも身近に見てきた小谷栄次氏。
今や、眞三氏をも唸らせる程の作品を作り続けて
おります。それは、父であり師である眞三氏の
薫陶のたまものです。




師から大切に紡がれた倉敷ガラスを、着実に受け
継いだ「志」を胸に、上方銀花での第一回目と
なる記念すべき個展を、ぜひご高覧くださいませ。
※眞三氏の作品も、数点展示致します。

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