十代目 誉田屋源兵衛 帯展
漆と本金の金箔で繊細かつ、
生き生きと渦巻きが織られた「渦巻き」
朱漆・黒漆・白漆
それぞれの違った表情をしております。
渦巻きは、洋の東西を問わず
生命のエネルギーを表すモチーフ。
陰影を出すために、渦の細い線には
わずかに詰め物を入れながら織られております。
緻密で繊細な織でこのような表現が出来るのは、
誉田屋源兵衛が、時間を掛けて
試行錯誤の研究と技を磨き上げたからこそ
成しえる究極の逸品です。
常に伝統を守りながら攻めて新しいものを作り上げる
誉田屋源兵衛のその進み続ける姿勢が、作品からも伝わります。
そして、この渦巻は美しい日本の織として
2016年3月に三重県
伊勢志摩国立公園内にオープンした
ホテル「アマネム」のヴィラの
エントランスの壁に
額に入れて掛けられました。
こちらのホテルは、日本の旅館の精神や
伝統工芸を採り入れる事に重きを置かれた
ゆったりと日本建築から着想を得た
温かみを感じることが出来る空間を
大切にされたホテルです。
建築の中に飾る事で、
帯とはまた違った表情を見れるかもしれません。
誉田屋源兵衛 帯展は
明後日16日(日)までの開催となります。
ぜひ、ご高覧くださいませ。
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