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2017年4月 9日 (日)

十代目・誉田屋源兵衛 帯展【紙布】

現在、開催中の
「十代目・誉田屋源兵衛 帯展」では
古来の技法通りに復元された貴重な
「幻の紙布」を展示しております。



紙布は、和紙を細く切り撚りをかけた糸で
織りあげた布。
江戸後期、俳人や茶人、武士など
風流を愛する人々の間に広まり、
絹の光沢にあきた人の心をとらえました。
そして、洒落をし尽くした後の
ひとつの到達点として
「紙布の世界」がありました。
また、それ以前から紙を素材とする衣は
もともと日本人の生活の中で
一般的な衣類として
生まれたものだったそうです。


現代では、ふすまも障子もない家で
暮らす生活が多い方が多いのではないでしょうか。
だから、「紙布」と聞いて
「洗濯できるのか?破れやすいのでは?」と
心配な疑問が出てくるのは、
ごく自然なことかも知れません。



ですが、この「紙布」の着心地のよさは
着れば着る程、トロッとした手触りになってゆき
身に纏う感覚に満足し、
その「紙布」の丈夫さに驚かされます。
やさしく・あたたかく・人々の心の深さが感じられる
究極の織物でございます。



誉田屋源兵衛氏は、こう仰っておられました。

「一千年の歴史を持つ和紙は、木や土と並んで
日本文化の中心にあるものでした。
和紙の用と美の豊な広がりは、
西洋文明の人々にとっては驚きです。
麻や絹、木綿、ウールと並んで、和紙は
衣の天然素材の一つでもあるのです。」


美しく蘇った「紙布」の素晴らしさを
ぜひご高覧くださいませ。

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