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2017年3月 7日 (火)

森翠風 五月人形

少しずつ春めいた
気持ちの良い季節になって参りました。
ただいま1号常設店では、端午の節句に合わせて
五月人形を展示しております。



先日届いたばかりの
京都の木彫り人形師・森翠風先生。
木曾桧の柾目が美しい、端正で雅やかな作品を
いつもお届けくださっております。


日本画で用いる水干絵具で彩色し、
兜など金の部分は、金箔を貼る盛り上げ技法。
凛々しくも上品な木肌の
ふっくらとしたお顔立ちは、
翠風先生の細部にまで繊細に
仕上げられた姿はなんとも雅やかで、
木彫の仕事に魂を込める誠実な
作り手の心が表れています。



「出世鯉」
鯉は滝を登って龍になるといわれ、
男児の出世と健康を願う縁起物として、
古くから端午の節句には鯉幟を
かかげる風習があります。



歌舞伎でおなじみの「暫・しばらく」
どっしりとした安定感のある童子の姿からは、
力強さと神々しさを感じます。



また、立派な「祝・兜」も届いております。


森翠風先生の作品は、ヒノキの良い香りが…
十年、二十年の時間の流れで、
飴色に変化しお色が乗っかり、
親から子、子から孫へと、何十年も受け継ぎ、
一緒に成長して楽しめる人形です。


男の子の端午の節句におくられる
無事に成長し、強く、逞しく、
賢い大人になるようにとの願いが
込められて作られた五月人形。
他にも、端午の節句のお飾りを
色々と展示しております。
ぜひご高覧くださいませ。

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