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2017年3月

2017年3月30日 (木)

井崎正治 木の仕事・絵の仕事

暮らしを豊かに
あたたかな日々を感じさせてくれる
井崎正治先生の作品たち。






椅子は、座面が丸く削られ
誰が座っても吸い付くように、
包み込んでくれるかの様な座りやすさ。






掛時計は、見やすさや大きさを
考えられて作られたもの。
丸いフォルムが可愛らしい
心地よい時を刻んでくれそうです。







また、こちらの
トイレットペーパーフォルダー。
ペーパー芯を取り替える際に
使いやすさも追及された井崎先生のお心遣いを感じます。
トイレと言えば、住んでいる人はもちろんですが
お客様も使う場所ではないでしょうか。
木の温もりをそのまま感じることが出来る
見た目も素敵な作品です。





「井崎正治 木の仕事・絵の仕事」は
4月3日(月)までの開催です。

2日(日)・3日(月)は
井崎先生が、ご在廊くださいますので
ぜひ、お遊びにお出掛けくださいませ。

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2017年3月27日 (月)

井崎正治の『手』






木工作家として家具を製作されていた
井崎正治先生。
可愛らしい愛嬌あるこの立体作品たちは
先生にとって遊びの延長として
家具を作る中、合間を見ては
楽しく遊びながら作っておられたそうです。


上方銀花での個展では、家具が中心で
立体作品を展示した事はありませんでした。
その為、井崎先生の作品をお持ちのお客様は
皆様、椅子やテーブル・掛時計など…
暮らしの一部となるものばかりです。
それから、いつしか立体作品が
井崎先生の作品として出始め
私共も、実際に拝見したいと、展示が出来たら…と
長年、願っておりました。






木を彫っている時は、とても楽しいものだそうで
薄い板材を積層した塊を、いきあたりばったりで彫り進め
思うがままに、ピエロや女性など…形を作り出します。
ゆったりと、伸びやかな作品なのは
「いきあたりばったり」で楽しんで掘り進められるからこそ
井崎先生ならではの木彫が完成するんだと思います。




また、「絵」や「版画」も同じで
描いている時を楽しまれていらっしゃる様子が
作品から伝わってきます。



現在は、自分の技術を継承するために「工房塩津村」にて
若い方々を育てる為、木工のいろはを教えておられ
その合間には、作家として作品作り
または、建築の大きなお仕事もされていらっしゃいます。

常に「木工」と向き合われておられる姿は
気負いがなく、とても淡々とおおらかなお姿なのですが
お話を聞けば、井崎先生の中にある木工に対して
表には出さない、情熱的な熱い部分が
静かに流れているように感じました。






いつでも、木工をしている時も、暮らしの中でも楽しむことを忘れず
自分で作れそうなものは、なんでも作ってしまう井崎先生。
家具・木彫・油絵・版画…アトリエも、お家も作ってしまう井崎先生。
他に作れるものは無いかな?と
まだまだ、目を輝かせておられました。

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2017年3月25日 (土)

桜づくし

いつも美味しい手作りのケーキをくださる
仲睦まじい素敵なご夫妻のお客様より
春を感じる「桜のケーキ」を頂きました。






「桜」のシフォンケーキ
「桜」のパウンドケーキ
「桜」のクッキー
全て「桜」づくし。


いつも季節ごとに合わせて、
見て楽しい・食べて美味しいお菓子を
作ってくださる奥様。
いつも有難うございます。
私共の為にと想いが込められた
あたたかいお心遣いを感じます。




本日は、井崎先生が
ご在廊してくださっておりましたので
談笑しながら、皆で美味しく頂戴致しました。



井崎先生のトレーに乗せて



井崎先生の作品に囲まれて
ゆったりと落ち着く空間で
美味しいケーキは格別です。

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2017年3月23日 (木)

井崎正治 木の仕事・絵の仕事





明日から開催致します
「井崎正治 木の仕事・絵の仕事」は、
上方銀花にとって18年ぶりの個展です。

家具・小物・オブジェ・絵まで・・・
色んな作品に井崎氏のこだわりが
詰め込まれております。
お人柄がそのまま作品に
表されているかのような、
ほんわかと温かい作品達。
『井崎正治ワールド』が
上方銀花にやってきました。




惜しまれながら休刊となった
季刊「銀花」最後の花を飾ったのは
井崎正治先生でした。
井崎先生が“木の仕事”で
独立した1970年は、文化出版局より
季刊「銀花」が創刊された年でもあります。
そして上方銀花2号店の設計は、
井崎先生が手掛けてくださり、
そこには優しい心配りが感じられます。

シンプルでさりげなく心地よい
家具やゆったりとした寄り添うような
作品たちは、暮らしの中でかく息づきます。
今回、待ちに待った個展が実現しました。



先生は、明日24日*25日
そして4月2日*3日のご在廊です。
ぜひ、ご高覧くださいませ。

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2017年3月20日 (月)

立礼式 お茶会②






第2回・上方銀花「立礼式お茶会」








2回目ともあって、準備はスムーズに
先生に「とさみずき」
「うぐいすかづら」と御茶花を活けて頂き
杉本貞光先生の「達磨」の板絵を掛けて
お客様が揃ったところで始まります。



空間全体で楽しみながら
今回も、皆様に喜んで頂ける会となりました。







藤平寧先生の個展期間中ということもあり
先生の作品でお点前をして頂きました。
お茶碗は、赤土で形を作り上げ
そこに何度も銀を塗り重ね作られた
「にじいろ」茶碗は銀に反射されて
お抹茶の色が映えて、より一層美味しそうです。

また、薄くてちょうど良い大きさなので
お茶のたてやすやも好評でございました。
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2017年3月17日 (金)

藤平寧 作陶展 -こころのかたち-







シンプルでかろやかな印象を与えてくれる、藤平寧先生の作品。


土の味をやカタチの面白さを大切になさるので、
邪魔にならないようにとお使いになる釉薬はシンプルです。
伝統に培われた釉薬も、藤平先生の手にかかるとモダンで
洗練された印象になり、薄手の器に施された
とろりとした釉薬が、ふたつとない表情の面白さを生み出します。







酒器やお湯呑では、口当たりがよく、持ち心地もよく
お酒・お茶が美味しく頂けます。





「にじいろ」


「はるか」
器は、お料理が映える事を考えて
大きさや、手に馴染みのいい様にと作られております。
その為、お料理をよく引き立たせることから
料理人にファンが多いのです。
軽やかで瑞々しく、使いやすい器たち。
どのような用途で使われるかを
限定させたくないとの思いから
つけられる作品のタイトルにも、
藤平先生らしい和やかさを感じます。

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2017年3月14日 (火)

鳴門屋のアップルパイ




いつも可愛らしいお客様から
鳴門屋の長年愛され続けている
大きなアップルパイを頂きました。



香ばしい生地に、ふんわりケーキスポンジ

ずっしりと重みを感じる
詰まったシロップ漬けしたリンゴは
甘酸っぱくて、シャキシャキした食感が
美味しいパイでございました。




藤平寧先生の作品に囲まれながら
お客様と一緒に
皆で美味しく頂戴致しました。

「食べてみたい」の一言を覚えてくださっていた
お客様の優しいお心遣いが嬉しいです。
いつも有難うございます。

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2017年3月12日 (日)

藤平寧②の『手』






何年も待ち焦がれた、上方銀花の念願の個展から
5年が経ち、更に進化し続けておられる藤平寧先生。

父は「陶の詩人」とも呼ばれ
独特な世界を確立した、藤平伸氏です。
轆轤を使わずに、石膏で作った型や、
手捻りによって生み出された作品は
伸氏から薫陶を受けられた寧先生ならではです。

作品のように、ゆったりとした時間が流れているような
和やかな藤平寧先生の『手』



「ふくら」




「私なりのかたちを求めて」
シンプルの中に、どこか藤平先生のこころにある
「嬉しい 楽しい 悲しい 安心 不安」
動くかたち・姿を変えるかたちが、作品には潜んでいます。


「ふくら」

柔らかで詩情にあふれた作品は、気負いがなく、
見る側の心にもすっと馴染んでくるかのような心地よさです。
また、手を触れたくなるような愛おしさがあります。

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2017年3月10日 (金)

藤平寧 作陶展 −こころのかたち−





嬉しい 楽しい 悲しい 安心 不安
心は動く
思いを伝える「かたち」
それが私の仕事です






偉大な陶芸家・藤平伸氏を父に持ち、
大学で考古学を学んだ
藤平寧先生の作品には夢があります。
柔らかで詩情にあふれた作品は、
気負いがなく見る側の心にも
すっと馴染んでくるかのような心地よさです。
春一番、土の中から取り出された
独自の「かたち」に思いを乗せて届きます。




いつもお花を素敵に活けてくださるお客様が
今回も、藤平先生の花器に
心踊るような楽しい空間になるよう
活けてくださいました。

本日10日と12日は、先生がご在廊くださいます。
ぜひ、ご高覧くださいませ。

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2017年3月 7日 (火)

森翠風 五月人形

少しずつ春めいた
気持ちの良い季節になって参りました。
ただいま1号常設店では、端午の節句に合わせて
五月人形を展示しております。



先日届いたばかりの
京都の木彫り人形師・森翠風先生。
木曾桧の柾目が美しい、端正で雅やかな作品を
いつもお届けくださっております。


日本画で用いる水干絵具で彩色し、
兜など金の部分は、金箔を貼る盛り上げ技法。
凛々しくも上品な木肌の
ふっくらとしたお顔立ちは、
翠風先生の細部にまで繊細に
仕上げられた姿はなんとも雅やかで、
木彫の仕事に魂を込める誠実な
作り手の心が表れています。



「出世鯉」
鯉は滝を登って龍になるといわれ、
男児の出世と健康を願う縁起物として、
古くから端午の節句には鯉幟を
かかげる風習があります。



歌舞伎でおなじみの「暫・しばらく」
どっしりとした安定感のある童子の姿からは、
力強さと神々しさを感じます。



また、立派な「祝・兜」も届いております。


森翠風先生の作品は、ヒノキの良い香りが…
十年、二十年の時間の流れで、
飴色に変化しお色が乗っかり、
親から子、子から孫へと、何十年も受け継ぎ、
一緒に成長して楽しめる人形です。


男の子の端午の節句におくられる
無事に成長し、強く、逞しく、
賢い大人になるようにとの願いが
込められて作られた五月人形。
他にも、端午の節句のお飾りを
色々と展示しております。
ぜひご高覧くださいませ。

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2017年3月 5日 (日)

川岸富士男の世界−春を告げる草花たち−







川岸富士男先生が描かれる草花の絵は、
どこか懐かしさもありながら
現代にも変わらずあり続ける日本の春夏秋冬を
美しく表現された心温まる作品。

小学生の時から「鉛筆一本あれば大丈夫。生きてゆける。」と変わらぬ思いで、自由自在な書体や、線を巧みに使いこなし
ゆるぎない信念で、様々な書体を
鉛筆1本で書けるように習得されました。

そして、作品では面相筆という細い筆1本で
細い線も太い線も書き分けてしまう
丹精な筆さばきは、魅力的な「美しい線」を生み出します。


また、和紙にも強いこだわりを持たれ
江戸時代の貴重な和紙を使われていたり
また、紙の切れ目・折り目・シミ・重なり…など。
川岸先生は、真っ白な和紙ではなく、どこか跡があったり
味のある和紙に魅力を感じられるそうです。

その味を生かす絵を描かれるので
川岸先生が描く作品は全て、絵と紙が一体化され
自然と見ているものを惹きつける作品が生み出されます。



明日までの開催となっておりますので
ぜひご高覧くださいませ。

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2017年3月 3日 (金)

結城美栄子 舞い降りた道化師たち




3月3日の「ひなまつり」
西新宿の『ホテルパークハイアット東京』にて
「舞い降りた道化師たち」
結城美栄子先生の特別展が
1日限定で開催されました。



会場は、なんと50階の
「トーキョースウィート」一室を貸し切りです。
パークハイアットホテル全体が
先生の作品に溢れておりますが
一歩、スイートルームへ入ると更に
「結城美栄子の世界」に溶け込んだような
不思議な世界観が広がっておりました。





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お部屋の隅々に展示された作品達。
まさに「ひなまつり」の為に
舞い降りたような
ワクワクさせてくれる楽しい空間でございます。





1日限りの特別展の為に、心を込めて作られた
結城先生の作品に対する愛情や温かさは
作品を見れば伝わる程、全てに注がれております。
「人の心の内面にある優しく愛情あふれたもの」の
回帰を願って創られているからこそ、伝わるのでしょうか。

とても素敵な空間に魅入ってしまいました。





『ホテルパークハイアット東京』では
芸術性にあふれ、まるで邸宅に招かれたような
ゆったりとした寛ぎを演出して人々を魅了する、
そのホテルのインテリアデザインは、
世界各国で数々のホテルをデザインした
香港在住のアメリカ人デザイナー、
ジョン・モーフォード氏が手掛けました。
そして、ホテルのインテリアを依頼する芸術家は
世界各国から慎重に選択され、白羽の矢が立ったのが
現代日本の国際性と伝統的な日本の暖かみを
兼ね備えたものとして評価された「結城美栄子先生」なのです。






『ホテルパークハイアット東京』に一歩足を踏み入れると、
あまりの居心地のよさに時間を忘れ、また何度でも
訪れたい気持になるのは、そんな人形たちの存在があるからでしょう。

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