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2016年6月 9日 (木)

倉敷ガラス 小谷眞三 作品展

今年の9月11日、有難いことに
上方銀花は30周年を迎える事になります。
そこで、小谷先生に何か
作品制作に対しての理念を一言頂きたいとお願いしたところ
今回、特別に直筆で書いてくださいました。

最初は、小さなA4サイズの紙に書いていたそうなのですが
「これじゃダメじゃ」という事で、大きな大きな和紙に
力強く丁寧に書かれた、先生の思いが込められた書。

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工芸の原点

「自然を愛し
人を愛し
仕事を愛す
その仕事に
責任をもつ」

柳宗悦 民藝美論より

なかなか思っていても忘れがちな事。
小谷先生は、原点を忘れず
常に使う方の喜び顔を思い浮かべ
職人として、ひたすらに「倉敷ガラス」に生き、
ただ黙々と作ることから
どんな困難や苦労があっても、
楽しみを見出し、喜びを生み出してこられました。

おひとりで全ての作業をこなし、ダンスを踊るかのような
リズムで、よどみなのない動きの中から
自然と生み出される素直な形には、
使う人に心地よい喜びを感じさせてくれます。

多くの方に愛される理由も、この「工芸の原点」あってこそ。
今回は、残念ながらご在廊頂く事は出来ませんでしたが
この書があることで、先生が傍にいて下さっているような
先生の真面目で威張らない(ちょっぴり茶目っ気のある)お人柄が
書からも表されているようです。

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倉敷ガラス 小谷眞三 作品展は、
13日(月)までの開催となります。
沢山の作品を御覧頂ける機会ですので、
ぜひ、皆さま足をお運びくださいませ。

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