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2016年5月16日 (月)

2016年 春の文楽鑑賞会①

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先月末の4月20日
上方銀花の恒例行事
「春の文楽鑑賞会」を開催し
お客様方にお出掛け頂きました。

ブログに上げるのが
遅くなってしまいまいすみません。

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今回の演目は、通し狂言
『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなてきいん)』

1部の終盤に、今世紀最大ではないかと言われている
驚くような舞台装置があるという事で
今回は、午前の部を鑑賞致しました。

1部は、若い男女の恋心溢れる
最後は儚く切ない恋愛が物語。
吉田玉男さんは、父親役の大判事清澄です。

後半、最後の「妹背山婦女の段」は
上手・下手に部屋が作られ、
舞台の中央には吉野川が現れます。
両岸の妹山と背山では、両家の親子愛の物語が進み
太夫の感情が込められた
リズム感を感じるような掛け合いが、
言葉が、テンポ良く飛び交い目が離せません。

スケールの大きさ
凝った舞台装置
物語の面白さ
そして、何よりも人形遣い・太夫・三味線
この三位一体で掛け合う空間は
身体全体で感じているような迫力。

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太夫の語りと人形遣いの動きでより一層
両岸の親たちの想いが、
悲しさに包まれている様子
そして、人を思う心の強さが伝わり
皆で、胸を打たれました。

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