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2016年2月

2016年2月28日 (日)

中村工房 ホームスパン

先日、とってもダンディーな男性のお客様が
初めて、上方銀花へとご来店くださいました。

どの作品を御覧に来られたのか・・・
お話を聞きますと
NHK「イッピン」という番組にて
中村工房のホームスパンの特集がされており
「素敵だな」と思ってくださったところから
上方銀花へと辿りつかれたそうなのです。


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中村工房は、岩手県の盛岡にて
植物染料や、化学染料で染色した羊毛を手紡ぎし、
丁寧に手織りされたホームスパンのマフラーを
作っておられます。
明治時代に、イギリスの宣教師によって
ホームスパンの技法は伝えられました。

スコットランドやアイルランドと気候が
似ていることから盛岡で定着し、
洋服地などが織られるようになっていたそうです。
今では、現地でさえも継承されていない貴重な技術。
中村工房は、その技術を受け継ぎ、
続ける工房も少なくなっている中で
「本物」のホームスパンを守り抜いておられます。

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ふんわりと素朴で気持ちの良い、暖かな手触りで
使えば使う程に、沿う様にしなやかに馴染む
中村工房のホームスパンマフラー。
上方銀花では、季節ごとに
作品を入れ替えしておりますので
1年中お愉しみ頂けます。

現在は、春の装いにピッタリな作品が届いておりますので
ぜひ、お手に取ってご高覧くださいませ。

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2016年2月26日 (金)

あかり展

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本日より開催しております
「あかり展」

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「あかり」は
心を落ち着かせてくれる
居心地のいい
贅沢な空間を演出してくれます

〈出品作家〉

石倉創・康夫(鍛鉄)

土屋豊(鍛鉄)

荒川尚也(ガラス)

水谷浩司(ガラス)

高山しげこ(手漉き和紙)

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様々な「あかり」の形が楽しませてくれる
今回の展覧会をぜひご堪能くださいませ。

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2016年2月23日 (火)

松﨑融「器」 お食い初め

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古くからお世話になっております
お客様のお嬢様が可愛い女の子をご出産され
その子の「お食い初め」のお写真を
上方銀花に送ってくださいました。

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こちらは、なんと豪華なことでしょうか・・・
全て、松﨑融先生の器で
「お食い初め」をなさったそうです。

「お食い初め」は、
子供が一生、食べ物に困らないようにと願いながら
赤ちゃんに食べ物を食べさせる儀式です。
このお写真からは、
お母さんが、子供に対する深い愛情を感じます。

また、松﨑先生の器に、綺麗にお料理を乗せて
とても圧巻でございます。
松﨑先生の作品は、
何代にも渡り使って頂ける程に丈夫で
使えば使う程に艶が出て、良い味わい深い景色になります。

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小さなお子様が、大きくなった時
そして、そのお子様だった子が、大人になり出産した時
この器は、どのような変化を遂げているのでしょうか。
そして、この可愛い女の子はどの様な成長をしてゆくのでしょうか。
未来が楽しみでございます。

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2016年2月21日 (日)

工房-朋 桃の節句・端午の節句

桃の節句・端午の節句は
子供たちが元気に成長することを祈る気持ちに
「雛人形」「五月人形」を飾る習慣は
昔から伝えられている日本の生活習慣です。

その節句に欠かせない工房-朋の
雛人形と五月人形・武者人形たちは
可愛らしい姿であったり・・・
品のある凛々しい姿であったり・・・
どの子も、来ている着物は格別です。

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DMの表紙になっている「雛人形」は、
典雅な江戸時代の丸帯を用いたもの。
織が美しい、帯らしいかっちりとした
張りのあるお着物です。
光沢もあり、お色も落ち着いた気品のある

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こちらの「立雛人形」は、
現代では作ることのできない
希少な平衣の古裂で作られたお着物

淡いグレーに巧みに墨で描き、
所々に細かく金糸で刺繍された梅の木
濃淡までも美しく表現された控えめなグレーと
中の「赤」と絶妙な色合わせに
ドキッとしてしまう美しさを感じます。

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また「市松雛(いちまびな)」というものもあり
こちらは、普段はお子様の膝元でも遊んでもらい
3月の節句になれば、桃の花などを添えてお飾りして頂ける、
古典的なお雛様とは一味違うお雛様。


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陣羽織・袴姿

工房-朋が作る「五月人形」は若武者姿で
逞しい衣装に身を包み、堂々としたたたずまいです。
ですが、その中にも男の子の愛らしく、幼さが残る姿と
子どもたちの嘘のない緊張した表情に愛おしさを感じてしまいます。

どのお人形も、ずっと見ていて飽きない
お顔も品のある優しい眼差しをしております。
子供の成長、または自分のお守りとして
一緒に寄り添ってくれるものとして、お傍に如何でしょうか。
「工房-朋 人形展」は、明日22日(月)までの開催でございます。
沢山のお人形の中から、あなたを想うお人形に出会えますように・・・

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思い出の着物や帯を使った
オリジナルの雛人形・五月人形の制作も承っておりますので
お気軽にご相談くださいませ。

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2016年2月18日 (木)

たまたま「金柑」

宮崎県の素敵なご夫婦のお客様より
今が旬の美味しい贈り物が届きました。

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1月~3月が旬の贅沢なもの

選びに選び抜かれた果実を
大切に育てられたという事もあり
「金柑の最高峰」なんだとか。
そのまま皮ごと食べることの出来る金柑は
宮崎県の特産品です。

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私たちが思っていた金柑と言えば、
苦くて酸っぱいイメージを
持っていたのですが
この「たまたまエクセレント」の
金柑を頂戴しましてびっくりです!

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程よい酸味と、完熟した濃い甘さ
今までの金柑のイメージとは真逆のもの。
フルーティーな香りが口いっぱいに広がります。

皆で、味わった事のない金柑に舌鼓を打ちつつ
その美味しさに幸せを感じさせて頂きました。

素敵な季節の贈り物を、どうも有難うございます。

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2016年2月16日 (火)

工房朋と日本舞踊家/武原はん

日本舞踊家 武原はんさんも大好きだった市松人形
それが、工房朋さんが作られたもの。

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小学館の雑誌「和樂」12月号
日本舞踊家/武原はんさん特集記事の中にて
工房朋の市松人形が掲載されておりました。

孫娘の幸江さんよりプレゼントされたそうで
ご本人が、大事に人形を抱かれた素敵な写真が
どれだけの愛着を持っておられたのか物語っているようです。

「ていねいに美しく毎日を生きる」

年を重ね続けても、日常の生活には
「美」に対する繊細で独特な美意識を持たれ
その強い信念を貫かれたからこそ
武原はんさんは、最後まで魅力的な
心から美しい女性だったと感じます。


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その武原はんさんが、大事にされていたという
工房朋の市松人形は
常に、真の本物を目指し人形つくりに徹されておられます。

それは、素材を練り合わせるところから始まり
頭をつくり、顔を描く
着物を裁ち、縫う
そして、それぞれの人形たちに
最後に着付けをする

これらは、決して作業ではなく
一つ一つの工程を職人が心を込めて
人形に「命」を吹き込み
工房朋ならではの凛とした
優しい表情の人形が生まれます。

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工房朋の美しい衣装と
つい頭を撫でてしまう愛らしい市松人形に
武原はんさんも、とても喜ばれたそうです。

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2016年2月14日 (日)

工房-朋 人形展

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工房朋が作られる人形の特徴は
着付けられた着物のほとんどが
古い時代物の着物から作られた衣装を
纏っておられる事。

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染色も、化学染料のない時代のものなので
草木染が主流なのです。
その為、私たちにも馴染み深い優しいお色味でございます。

刺繍も、職人によって
糸の太さを考え、色とりどりの糸を使われ
緻密に刺繍が施されております。

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中でも、江戸時代の貴重な
お姫様の打掛であった着物は
「美しい」の一言。

柄・染・刺繍全ての職人が
丹念に一つ一つを表現された着物地は
その時代の職人たちの命が吹き込まれている事に
刺繍も綺麗に残され、色褪せることなく
現代まで生きているような、その力強さを実感します。

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そして、今回は上方銀花の為に
朋春氏が個展の初日に、貴重な市松人形を
特別にお持ちくださいました。

その市松人形のお着物は
刺繍が施された部分が、数えきれないほど・・・
金糸、銀糸も豪華に使われ、鯛と亀と鶴も描かれております。

江戸時代後期の縮緬の打掛で
このように、破れやシミ等のダメージがないものは
手に入れることが大変難しくなっているんだそうです。
その、あまりの美しさにジッと
見とれてしまう程の存在感がありますね。

ぜひ、この機会にご高覧くださいませ。

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2016年2月12日 (金)

工房-朋 人形展

本日より開催致しました
「工房-朋 人形展」

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房-朋との何十年ぶりの再会・・・
二十数年前にお買い求め頂いた作品の
お修理を依頼したところ、
快く応対してくださったのは、
二代目の御子息である朋春氏でした。
時の流れを感じ取りながら、
立派に跡を継がれておられる
頼もしさに嬉しくなりました。

「工房 朋」が作られる人形は、
家族のはぐくむ時間の中で
生き続けるものとして、

雛人形・五月人形・市松人形

其々が一緒に時を刻んでゆく事を
大切に作られております。

お祖母様やお母様の
想い出の着物を持参して人形として
新たに蘇らせるのも楽しみのひとつ。
ぜひ、ご高覧くださいませ。
 

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2016年2月 8日 (月)

赤地健・径 赤絵作陶展

本日で終了いたしました
「赤地健・径 赤絵作陶展」

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赤地先生の作品を見ようと
初日から、沢山のお客様方にお出で頂きました。
皆さま、有難うございます。

また、赤地先生の長年のファンでいらっしゃる方々に
お会い出来ました事は
とっても嬉しいことでございました。
どのお方も赤地先生の作品の様に、心が温かい方ばかり・・・
赤地先生の作品は、沢山の方の心を
温めてくれるようなパワーがございますね。

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毎日の暮らしに、彩を添えて
これからも、赤地先生の力強い作品は
楽しい気持ちにさせてくれます。

上方銀花では、一部の作品を
一号店にて、特別に展示させて頂いておりますので
引き続き、ご高覧くださいませ。

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2016年2月 6日 (土)

松﨑融 オーダー作品

昨年、2015年 上方銀花の始まりは
「縄文の赤・太陽の赤」が
印象的な力強い作品達が集結した
松﨑融先生の個展でした。
それから、ちょうど1年が経ち
その時に、オーダーを承りました作品が届きました。
待ちに待った作品達を、少しご紹介させて頂きます。

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「朱漆角箱」
お客様のご希望で、電話の横に置かれて
沢山の書類などを整理する前に何でも入れておけるよう
ファイルなども入るサイズに作ってくださいました。
また、この箱の上で
メモがとれるようにしたいというご希望もあったので
表面は、割とツルツルしております。

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「朱漆裁縫箱」
以前、オーダーくださいましたお客様が使っておられるのを見て
今回ご注文くださいました。
裁ちバサミも入るように、きちんと図って
お客様のご要望に合わせて作られたお裁縫箱。

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「朱漆お櫃」
この分厚く刳りぬかれたお櫃
独特の存在感は、融先生ならではです。
ご飯を入れられる為だけでなく、
ワインクーラーとしてもお使い頂けますし
蓋部分は、逆さまにしてお寿司や、ちょっとした前菜を乗せて
お食事に出されるのも良いかもしれませんね。
普段のお食事から、パーティーなど
様々な場面で、融先生の作品が活躍してくれそうです。


松﨑融先生が作られる器や、箱は
たっぷり塗り重ねた上質な漆塗の表情はザラザラとしていて、
普段使いも出来る贅沢なもの。
漆と言えば、繊細なイメージがありますが
荒々しく扱っても強く、使えば使うほど美しくなります。

また、今回のオーダー作品は
どの作品も一つ一つ
お客様の事を考えて作ってくださった
松﨑先生の優しいお心を感じる
世界で一つしかない素敵な作品でございます。

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2016年2月 4日 (木)

赤地健の『手』

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伝統工芸の盛んな金沢市に生れた赤地健先生は、
人間国宝・赤地友哉をもつ漆芸一家に育ちながら、
あえて作陶の道を歩んで来られました。

九谷焼の中でも、伝統も残しつつ
モダンなデザインを卓越されてこられた健先生ならではの
温もりのある彩り鮮やかで、大胆な作品に
沢山のファンの方が魅了されました。
上方銀花のオーナーもその一人です。

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77歳となられた今でも現役で、前へと進み続けられ
その力強さと、独特の「朱」の色・使い方に
海外でも人気があります。

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『手』の感覚だけで
轆轤(ろくろ)を回し
生み出される健先生の作品は
綺麗なまん丸ではない柔らかなフォルム。
その健先生の自然体に形成された形が
見ていても、使っていても
非常に心地よく、心がまあるくなるよう。

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また、この大きな作品からは
違った力強さと大胆さが、
優しい穏やかな先生の秘められた
熱い情熱を感じることが出来るのが
また魅力的ですね。

「赤地健・径 赤絵作陶展」は
2月8日(月)までの開催でございます。
ちょこちょこと追加で作品が増えたりしておりますので
ぜひ、実際にお手に取ってご高覧くださいませ。

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