森翠風・森隆之の『手』

[翠風先生]

[隆之先生]
翠風先生は、京都の木彫人形師のお父様の晃堂氏に師事され
50年もの間、直向きに、作品と向かい合いながら
この『手』で職人としての技を極め、
桧人形を彫りつづけてこられました。
木はすべて木曽桧を素材とし、
一刀彫にも似ている丸彫りの技法で彫られております。
現在では、ご子息の隆之先生と共に、
美しい京都の木彫人形の伝統の技と心が受け継がれ
お二人で日本の節句には欠かせない、人形を作っておられます。


人形のお顔には、見事な美しい木の柾目を出すのが特長で
全てのお顔に柾目が綺麗に通り、木肌のふっくらとした表情で
優しさや、凛々しさが表現されております。
また、彩色は日本画で使用される水干絵の具、
兜など金の部分は、金箔を貼る盛り上げ技法。
どの技も、心を込めなければ完成しない
日本の伝統ある匠の技。
森翠風先生の作品は、何十年にも渡り
世代を超えて心を豊かにしてくれる、
木のぬくもりを感じるあたたかいものです。
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