森翠風先生が作られる優しく包み込んでくれるようなお雛様。
「立雛」「内裏雛とお飾り」など・・・
柾目の通った美しい木曾桧を用いた作品は、雅やかな佇まいの雛人形。
品格の高さと精緻な彩色が見事です。
立雛は、雛人形の起源である祓いの形式から人形化した
もので、平安時代には紙で作った人形に災厄を託し、川に
流して無病息災を祈りました。
源氏物語にも「ひいな遊び」の様子が書かれていますが、
宮中の女の子達の間で、男女一対のお人形でのおままごと
のような遊びが行われ、それが寛永文化の中で発展し
江戸中期以降に雛祭りが盛んになったそうです。
それが、雛祭りに雛人形が飾られるようになった由来のひとつです。

女の子が生まれると幸福な人生を歩んでゆけますように・・・と
初節句を祝う雛祭りは、長く続いて来た日本の思いやる心の風習です。
女児の健やかな健康と成長を願う思いは、
平安の頃も現代も変わりないもの。
子供の身代わりとなって厄を受ける「お守り」としてあるように
また、大人の女性がご自身の御守りとしてお求め下さり、
飾ってくださることもございます。
どんな時でも、お雛様は「守ってくれる」といった安心を与えてくれる
女の子にとって特別な存在ですね。
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