2015年9月
2015年9月28日 (月)
2015年9月27日 (日)
2015年9月25日 (金)
2015年9月21日 (月)
2015年9月19日 (土)
柳下季器の『手』
物腰が柔らかく
作品に対して、とても熱く語ってくださる
柳下季器先生。
信楽・伊賀・志野・楽と様々な「土」を使い
柳下先生の「手」の感覚と
「土」との対話で作られる作品たち。
其々の土特有の表情であったり
釉薬がかけられる事によって
また違った表情を見せてくれたりと
どれもが自然な形を残しつつ
柳下先生のこだわりが見える
表情豊かな作品ばかりでございます。
柳下季器先生は、
桑沢デザイン研究所卒業後、
設計事務所に就職した事で
茶室に関わるお仕事をされた事がきっかけで
「茶の湯」「茶碗」と興味を持たれ
導かれるようにして陶芸の世界へ。
39歳の時には、師と仰ぐ杉本貞光氏と出会います。
そして、窯陶を受け、作陶の道へと歩み
自身で、穴窯を築窯されました。
現在まで、様々な事に挑戦し続け
伝統を守りながら、昔の時代も遡ることで
「わびさびの人」が見据えたものは何か。
その本当の姿を探す為
柳下先生は、土と向き合いながら
作品を作り続けられております。
普段にお使い頂ける器類も展示しております。
「柳下季器 陶展」は
21日(月)までの開催となりますので
ぜひ、残り2日間に柳下先生が作りだす
「お茶の世界」を感じてくださいませ。
2015年9月17日 (木)
柳下季器 陶展 ~ 名残りの花~

こちらは、上方銀花が古くからお世話になっております
お茶道の先生が、朝から大きな立派な「萩」を
お持ちくださいました。
柳下先生の大きな壷に活けて
会場一体が、華やかに演出されております。
これからは、冬にかけて花も散ってゆく季節。
そんな中、「なごりの花」として
美しい表情を見せてくれる草花たちが
上方銀花に集まってきました。
生憎の雨模様ですが
柳下先生の立派な作品に活けられた草花達は美しく
昼とは違った顔を見せてくれています。
柳下先生の壷とも合い、とっても綺麗です。

お月見の季節という事もあり
お月見と言えば「ウサギ」・・・全て刺繍で描かれた兎の帯や、

辻村史朗先生の「月」の書も一緒に展示してみました。
2015年9月15日 (火)
柳下季器 陶展 ~お茶菓子~
滋賀県甲賀市の「紫香楽製菓本舗」
昭和48年創業の和菓子店で作られております
こちらのお茶菓子。
「うずくまる」という名前で、伊賀や信楽焼の
人がうずくまっているような形を用いて
作られた小さな壺の作品「蹲」。
室町の古信楽壷をイメージして作られたのが
こちらの「うずくまる」お茶菓子です。
柳下先生が、お持ちくださいました。
コロンと可愛らしい
緑は朝宮茶を使い、つぶ餡を包み込んだ
モチモチした食感が愉しめます。
また、大阪の堺市にある和菓子屋さん「八百源来弘堂」
こちらの社長様が、柳下季器先生に会いに
先日、お出でくださいました。
その時に、「肉桂餅(にっきもち)」を頂きました。
肉桂を柔らかな求肥に練り混ぜて
新しい菓子として生まれた「肉桂餅」は
その歴史と 「わび」「さび」にも通じるセピア色の姿、
千利休生誕の地、茶の湯発祥の地として
「堺」の歴史が生んだ伝統の和菓子です。
口にいれた時の柔らかい食感と
滑らかな餡と肉桂が合わさり
懐かしさも感じる、上品な味わいでございました。
あまりにも美味しかった為
お写真をお撮りするのを忘れてしまいました・・・
こちらは、「八百源来弘堂」さんのHPにて
拝借させて頂きました。
どちらも、お抹茶との相性がピッタリなお茶菓子。
柳下先生の作品に囲まれながら
お客様方と、お茶の世界を感じつつ
美味しいものにも浸りながら
愉しいお時間を過ごしております。
2015年9月13日 (日)
バースデーウィーク
この時期は、
毎年恒例の「バースデーウィーク」でした。
お祝い事が続きます。
8月28日・・・麻衣さんのお誕生日
9月8日・・・上方銀花のお母さんのお誕生日
9月11日・・・上方銀花のお誕生日
9月12日・・・順子さんのお誕生日
(なんと!皆さん、おとめ座の女性ばかりです)
上方『銀花』は、30周年を迎えます。
今年も、沢山のお客様方や先生方に
お祝いして頂きました。
美味しいケーキや、嬉しいお言葉を頂戴し
改めて、皆様に支えられて、愛されて
今日に至っているのだと心から実感致しました。
これからも、皆様に愛される「上方銀花」でありますように
素晴らしい作品との出会いと驚きの空間をお届けして参ります。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2015年9月12日 (土)
柳下季器 陶展~お茶の会~
昨日より、開催しております
「柳下季器 陶展」

初日は、1日限定の「お茶会」を開催致しました。
柳下先生が袴姿で、自らお点前くださり
お客様方には、柳下先生が作られたお茶盌で
美味しいお抹茶に舌鼓を打ちつつ
作品の鑑賞や、談笑をしたりと
「お茶の世界」を感じながら
愉しい1日は過ぎてゆきます。
お客様の中には、お着物をお召しになられて
お出でくださいました方や
美味しいお茶菓子をお持ちくださる方
素敵なお茶花をお持ちくださる方
柳下先生の花入に活けてくださる方・・・
沢山の方がお出でくださり
素敵な初日を迎える事が出来ました。
「柳下季器 陶展」は、
始まったばかりでございます。
柳下先生は、あと2日間
15日(火)・17日(木)と
ご在廊くださいますので
ぜひ、皆様お出でくださいませ。
「お茶盌」「水指」・・・柳下季器:作
「風炉先屏風」 「茶器」・・・松﨑融:作
2015年9月10日 (木)
柳下季器 陶展
明日より開催致します
「柳下季器 陶展」


本日、搬入・展示作業が終わり
ちょっとしたお茶室空間も演出し
とっても素敵な空間になりました。
柳下季器先生は、桑沢デザイン研究所卒業後、
設計事務所に就職して茶室に関わります。
その茶室から「茶の湯」「茶碗」と興味を持ち、
39歳の時に、杉本貞光氏に出会った事が、
その後の柳下先生の進むべき道を
決定付けられ、今日に至っておられます。
そして、師と仰ぐ杉本貞光に窯陶を受け作陶の道へと進みました。
現在は、穴窯を自身で築窯され、土と向き合いながら
自然の味わいを生かした作品を制作されております。
大阪では、上方銀花を基点に
奥深き「お茶の世界」の深さや愉しみを
一緒に倦まず弛まず歩みたいという想いで
初の個展を開催致します。
見応えある200点もの作品が届いております。
ぜひ、ご高覧くださいませ。
明日は、柳下先生がお茶をたててくださいます
お茶会も致しますので、ぜひ皆様お出でくださいませね。
2015年9月 8日 (火)
美味しいケーキ
久しぶりの“おいしんぼ”です!
いつも、美味しい食べ物をくださる
お洒落なお客様より、ケーキを頂きました。
「無花果のタルト」
「チョコレートケーキ」
どちらを選ぼうか・・・皆で悩み
それぞれ好きなケーキを美味しく
川野恭和先生のお皿にのせて頂戴致しました。
皆で食べる美味しいものは
幸せなひとときを作ってくれますね。
いつも、お心遣い有難うございます。
そして、今週11日(金)より
いよいよ今秋初めに開催致します
「柳下季器 陶展」が始まります。
初日は、柳下先生がお茶をたててくださり
先生の作品に囲まれての「お茶会」を致します。
皆様には、好きな柳下先生のお茶盌を選んで頂き
そのお茶盌で愉しんで頂きたいと思っております。
ぜひ、お楽しみにくださいませ。
2015年9月 5日 (土)
季刊「銀花」バックナンバー 販売始めました

2010年に、40年間の歴史に幕を閉じた季刊「銀花」
休刊から5年が経とうとしています。
もの作りを目指すすべての人々の指針であり、
目標であった「銀花」が残したものは本物でした。
そして、上方『銀花』は
1987年(昭和62年)9月11日
季刊誌『銀花』(文化出版局)より御名をいただき、
ここ東大阪小阪の地に誕生しました。
日本の優美な文化、優れた技術、
そして研ぎ澄まされた芸術性を後生に伝え守ってゆくことを
大切に考えて、日本美術工芸品を主に扱っております。
「銀花」と共に歩んできた
季刊誌『銀花』と上方『銀花』の軌跡。
本物の持つ力・真面目さはどのような時代になっても残ります。
当ギャラリーでは、長年大切に温めておりました
季刊誌『銀花』のバックナンバーを揃えております。
ぜひ、お探しでおられる方の元へとお届け出来ればと
今回、販売することとなりました。
お求めの方は、お気兼ねなくお問い合わせくださいませ。
※また、本自体が古くなり底が歪んでいたり
傷みや汚れがあるものがございます。
こちらにつきましては、ご了承くださいますよう
お願い申し上げます。
2015年9月 3日 (木)
今井章仁「錫」

実は、錫器の今井章仁先生
7月放送の和風総本家の「大阪の職人探しの旅2」という
特別編にてご出演されておりました。
先生は、自分がテレビに映るのが
恥ずかしくて言えなかったと仰っておられ
まさか、あんなに映るなんて・・・と大変ビックリされたご様子で
私共に、取材時の楽しいお話を沢山お話してくださいました。
錫はもともと大阪で古くから作られてきた、伝統ある工芸品。
今井先生も、大正時代から「今井錫器製作所入所」に生まれ
お父様(三代目)昭榮に師事し
初代錫屋伊兵衛より数え四代目を継がれました。
伝統を受け継ぐ確かな技と、今井先生のような温かみある作品で
上方銀花でも、多くのお客様方を魅了されております。
錫の製品は鋳造によって作られるものが一般的ですが、
今井先生は槌で錫の地金を打ち、鍛金の手法で制作されます。
その為、一打ち一打ちを重ねることで
表情豊かな味わい深い美しい肌質が表されます。

錫は独特の輝きを持った金属で、
低い温度で液体になるという性質から精巧な
工芸品造りに適した素材です。
無害で金属臭がなく、
古来より食器の素材として使われてきました。
他の金属のように錆びたり剥げたりしにくく、
長く美しさを保ちご使用いただけます。

また、錫には不純物を吸収する特性があり、
酒器や急須では酒や水がまろやかになり美味しくなります。

茶壺は気密性に優れ湿気を防ぎ茶葉の香気を長く保ち、
花器は水がぬめりにくく花のもちが良くなります。
永くお使い頂いても変色せずに渋みのある光沢になり、
金属でありながら柔らかな質感が魅力的な「錫」
欠けても、潰れても、お修理をするぐらい
お使い頂く度に愛着が沸くような
普段の暮らしの一部として
そっといつも居てくれる器を
今も、今井先生は作られております。
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