松田重仁の『手』

松田重仁先生の『手』は思ったよりも大きくはないですが
分厚く、温かみのあるしっかりとした『手』
大きな彫刻作品から、小さな可愛らしい作品まで
この『手』で作り上げられます。
松田重仁先生は、山形県生まれで
多摩美術大学在学中には二科展に発表し、
特選なども受賞されました。
現在は、多摩美術大学の非常勤講師をされながら
様々な公共施設などにも大作を展示し
松田先生独自の世界を広げながら
精力的に活動をされております。

先生は、彫刻を始められた頃から
彫刻の宿命ともいえる重力から自由になり、
軽やかに空間に存在するものを造りたいという
夢がありました。
水は「生命の根源」
草花の自然造形を「生命力の象徴」
先生が作られる作品は
全ては、種に水を与えると芽が出て
やがてニョキニョキと顔を出して双葉が開き
それぞれの道へと伸びて、花が咲いています。
松田先生が意識する「生命」とは
無限の可能性を感じさせる、
ステップする為の序章に思いを込めて
作品を作られております。

こちらは、実際に起こった「蓮の花」
蕾の時に、上へと伸びて
葉を突きぬけた珍しい現象です。
スッと立った蕾が今にも「ポンっ」と咲きそうで
生命力の強さを感じさせる作品の一つです。
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