十代目・誉田屋源兵衛 ~正倉院を織る~
現在開催しております
「十代目 誉田屋源兵衛~正倉院を織る~」
今回特別に誉田屋の社長の御厚意で
逸品物の帯をお持ちくださいました。
こちらは、DMの表紙にもなっております
「貴婦人花宝文」帯
TV東京「クロスロード」にて
制作の過程を追っておりました。
100年前に作られた装飾品からヒントをえられ
装飾品の美しいデザインで帯が出来ないかと
誉田屋の社長が、挑戦された帯でございます。
お花の部分は、上質なラピスラズリーを砕き、
糸にすることで発色の良い、綺麗な群青色が浮かび上がり
周りには、本金箔、黒漆や螺鈿などを織り込み
様々な表情を作り出しています。
そして、こちらも秘蔵の新作「藤花姫」帯
下に流れるように織られた藤は、
一房一房を精密に絵のように織られております。
藤が引き立つように、
周りは本漆で漆黒の光に包まれ、漆独特の光沢があります。
こちらは、藤が長く垂れているので、
垂れの部分も藤が出るのかと思えば、お太鼓だけに藤が
出るようになって、ほとんどの藤が隠れてしまいます。
ですが、この藤を長く垂らすことで
帯として締めるだけでなく
タペストリー美術品として、飾って頂くだけでも十分に
引けをとらない力強さがあります。
どちらの帯も、帯1本で多種の織り方が混ざり
誉田屋源兵衛でしか出来ない職人達の技術が集結している
贅沢な帯ですが、その分眺めているだけで
うっとりとしてしまうほどの美しさ。
本当は、実物をご覧頂けない、美術館でご覧頂くような作品が
誉田屋源兵衛・社長の御厚意で、
特別に上方銀花へ展示させて頂いております。
是非、この機会に実物をご覧頂きたい素晴らしい逸品です。
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