« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »

2015年3月

2015年3月31日 (火)

奥村信之 ブロンズ像展

4_3
ヒポクラテス

10_3
踊り子

11

奥村先生は、エミリオ・グレコ氏に弟子入りし
古代ギリシア・ローマ時代から伝わる伝統技法
「イタリアン・ロストワックス」を使い
本場イタリアでも後継者がほとんどいないこの技法を
グレコ氏から受け継ぎ、
具象表現を追及し続けてこられました。

奥村先生は、耳や前腕、骨格・肉付きを見ただけで
その人の身体のつくりがおおよそ分かるのだそうです。
それは、やはり長年培ってこられた鍛錬の賜物で
長く観察した時は、6ヶ月もの期間ジーっと見ていたのだそうです。

人の・動物の「本質」「魂」を捉えることで
ブロンズ像に魂を吹き込むことができ
硬い金属に血を通わせ、命が吹き込まれます。

また、見たままを作られるのではなく
その人物を深く知ることで
その人らしさや、雰囲気、様々な角度から見た人物の表情や、
骨格、シワなど・・・その人物の「本質」を捉え
ブロンズ像として作り込みます。

現代では、3Dプリンターでモノが作られる時代。
繊密に計測されたデータから、人の顔までも
精巧な形がコピーされ、様々なモノの形を作る事が出来ます。
ですが、そこには奥村先生の様な温もりは無く、血が通っていない
そのままをコピーした形です。

奥村先生のブロンズ像は、様々な表情を織り交じりながら作られた
空気をも包み込む、心を捉まれるような作品です。

| | コメント (0)

2015年3月29日 (日)

奥村信之 ブロンズ像展

Okumuradm40_2

現在、開催中の「奥村信之 ブロンズ像展」

奥村先生は、2003年に
ローマ法王在位 25 周年記念に作った
「ヨハネ・パウロ2世」の胸像を制作され
また2006年には
「ヴェネディクト16 世」の全身像を制作されました。

置かれている場所は「バチカンの心臓」と呼ばれる
バチカン図書館のバルベリーニの間に、
バロックの巨匠ベルニーニ氏の「ウルバヌス8世」と
向き合う形で置かれた
奥村先生の「ヨハネ・パウロ2世」の胸像。
永久設置されております。

この法王の像を制作されることは
これまでは、イタリアの各時代時代を代表する彫刻家が
手がけられてきましたが
日本人の彫刻家が手がけるのは
奥村先生が初めてでした。
これは、凄いことで大変名誉なことであります。

ミケランジェロ、ラファエロ、グレコ、ベルニーニや
カノーヴァ、マンズー、といった歴代の巨匠たちの
傑作が並ぶ美の殿堂に作品が納められている
唯一の日本人なんです。



B_2

奥村先生は、歴史に名を残す日本人アーティスト
ぜひ、この機会に実際に「眼」で見て
ブロンズ像から伝わる温かみに触れてくださいませ。

| | コメント (0)

2015年3月27日 (金)

奥村信之 ブロンズ像展

1

2

本日より開催致しました
「奥村信之 ブロンズ像展」

上方銀花には、ふくろうや馬、犬など動物達や
踊り子といった人、ニケ、神話に出てくる神様など
今にも動き出しそうな躍動感のある
まさにリアリズムの生を感じる、
素晴らしい作品が並んでおります。

奥村信之先生は、イタリアローマの土地で、
イタリアンロストワックス方式
(古式精密蝋型鋳造という
ギリシャ・ローマ時代の技法)を用いて
ブロンズ像を精力的に制作し続けている
現代のイタリアでも、なかなかこの技法を用いて
制作される方は少ないのだそうです。

会期は、4月6日(月)までとなっております。
ぜひ、リアリズムの心から伝わる
奥村先生の作品をご覧くださいませ。

| | コメント (0)

2015年3月24日 (火)

亀屋陸奥「松風」

Photo

Photo_2

手作りのパンを焼いてくださったりと
美味しいものを届けてくださる素敵なお客様より
亀屋陸奥の「松風」を頂きました。

石山本願寺で信長との戦いの折、兵糧として作り、
それがお菓子として親しまれるようになったそうで
亀屋陸奥の代表銘菓として
幾百年の時代を超えて、
今も多くの人々に愛されております。

また、司馬遼太郎さんが書かれた小説に
「松風」が登場するんだそうで
司馬遼太さんとも関わりのあるお菓子なんだとか・・・

表面にケシの実がかけられ
香ばしく焼かれたお味噌とケシの美の良い香りがします。
ふんわりとしていながら、弾力のある食感で
コクのある、ほのかな甘さが口の中に広がります。

お客様と一緒にティータイムで
おしゃべりをしながら、
松崎融先生の小皿にのせて
美味しく頂戴致しました。

| | コメント (0)

2015年3月21日 (土)

セキノヨシヒサ バック展

16


こちらは、セキノ先生がずっとご使用になられているバッグです。
なんと25年以上もの年月が経っているんです。

それなのに色落ちすることなく、使うことで柔らかくなった皮。
ここまでしなやかな皮になりますと
とっても使いやすくて、手放せないバックなんだそうです。

パソコンや、本、重いものを入れても今まで潰れたことの無い
丈夫さもあるので、セキノ先生は実際に、
普段出歩くときや、出張など
日常的に、頻繁に持ち歩いていらっしゃいます。

17


セキノ先生の、いいものほど愛情を注げば
長く使えるんだという、物を大切に思う気持ちが
先生が作られるバックから、とっても伝わってきます。

| | コメント (0)

2015年3月20日 (金)

森暁雄 桜蒔絵 ステーションネックレス

Mori2

Mori

こちらは、オートジュエラー森暁雄先生の作品です。
いつも仲良しで素敵なご夫妻の
結婚記念25周年のお祝いとして
お作り頂きましたステーションネックレス。

ふわりとした優しい色が浮かびあがる大粒の南洋真珠。
その真珠に金蒔絵と色蒔絵を使い
満開だけでなく、桜が花開く直前の蕾のものや、
散りゆく花びらなど
繊細な美しい桜が描かれています。

奥様が、桜を大好きでいらっしゃり
森先生が描かれる桜の美しさ
真珠の美しさに大変魅了され、お作りくださいました。

2

一粒一粒の桜を楽しめる
今の季節にピッタリの素敵なジュエリーです。

| | コメント (0)

2015年3月17日 (火)

セキノヨシヒサ バック展

10

11

12

ファッションが黒で統一された
姿の格好の良いセキノヨシヒサ先生。

先生は、搬入日の12日(木)~15日(日)
4日間ご在廊くださっておりました。

18年ぶりという事で
懐かしいお話が飛び交ったり、
スタッフは皆、初めましてだったので
現在のことをお話してくださったり
バック作りを熱く語られる素敵な先生でございます。
また、次から次へと楽しいお話が出てくる
とっても、ユーモアたっぷりで茶目っ気な一面も・・・

お客様とも、笑顔あふれる空間に
時間があっとゆう間に過ぎてしまうほど
楽しいひと時でございました。

15

「セキノヨシヒサ バック展」は
3/23(月)までの開催です。
ぜひ、お越しくださいませ。

| | コメント (0)

2015年3月16日 (月)

セキノヨシヒサの『手』

Te2

Te1
現在に至るまで40年以上、
精力的に素敵なバック達を一つ一つ作られて来られた
セキノヨシヒサ先生の『手』です。

バッグのデザインから裁断、縫製
最初から最後まで、全て一人で手がけられます。

そして、縫製は手縫いで一寸の狂いも無く一針一針を
丁寧に縫われたセキノ先生の丹念な手仕事は
「長年に渡り愛着あるものを、使い続けることの出来るバック」
を作るという理念において、金具類は使わず、皮一枚で
20年使っても潰れない丈夫なバックが生み出されます。

また、バックを持つ姿を美しく、
持ち主を綺麗に引き立たせるバックを
作ることを心がけているんだそう。

素材から始まり、デザイン、機能性
バック作りに対して真摯に向き合い
使い手のことを常に考え、
最善の作品を作り上げるセキノ先生のバックは
使うことで、皮が柔らかくなり
その人に添ったバックへと変化します。

7

| | コメント (0)

2015年3月14日 (土)

セキノヨシヒサ バック展

5

6

4

昨日より開催しております
「セキノヨシヒサ バック展」

セキノ先生が作られるバックは
色や形が美しいシンプルモダンなデザイン。

皮は重たいと思われがちですが、
1枚の皮のみを使用することで
持ちやすい重さを計算した軽くて、
持ちやすいバックに。

そして、何十年にも渡って使い続けることが出来るので
ツヤやかな、手に馴染むバックになってゆきます。
ぜひ、日々の生活を歩んでゆく時間を
バックと共に過ごしてみては如何でしょうか。

セキノ先生のご在廊は、明日14日(土)~15日(日)までです。
皆様ぜひ、お出かけくださいませ。

| | コメント (0)

2015年3月12日 (木)

セキノヨシヒサ バック展

1

3
2

明日より開催致します「セキノヨシヒサ バック展」
約16~17年以上前に、上方銀花で個展をさせて頂いた以来
久しぶりであり、待望の個展です。

本日は、作品の搬入日。
沢山のオシャレなバックが並びました。

使い込む程に、皮にはツヤが出てきて
皮の柔らかさが手に馴染みます。
実際に先生がお使いになられているバックもございますので
皆様には、お手にとって他には無いバックの感触を
確かめて頂きたいです。

初日から3日間、セキノ先生がご在廊くださいますので
ぜひ、お出かけくださいませ。

| | コメント (0)

2015年3月10日 (火)

川口淳―色絵近彩楽園文華胥の夢日器―

22

昨日で終わりました「川口淳-色絵近彩楽園文華胥の夢日器-」では
初日と2日間、最終日と,
川口先生がご在廊くださっておりました。

昨日は、生憎の雨模様で、お足元が悪い中
多くのお客様がお越しくださり
先生の幸せ溢れる作品に囲まれながら
作品、制作について、また懐かしい昔話など
楽しいお時間があっとゆう間に過ぎました。

川口先生の、いつも自然体でお話くださる
優しくてユーモアのある人柄は、
なんだか安心感を与えてくれるような
私達を、暖かい気持ちにしてくれます。

18_2

20

23

また、ポップで楽しい作品を届けてくださる川口淳先生が、
いつもお召しになられているお洋服。
これもまた、先生の作品のようにポップで楽しいお洋服ですが
お友達がデザイナーをなさっておられる
「アルベロベロ」のお洋服を
昔から奥さまと兼用で愉しんでおられます。

21

今展でも、同じくアルベロベロをお召しのお客様との
お写真を撮ることができました。
とてもいい笑顔で、ハッピーな空気が漂っていますね。

24

最後まで、上方銀花が楽園のような幸せ空間でした。
箱描までもが楽園です。

| | コメント (0)

2015年3月 8日 (日)

川口淳―色絵近彩楽園文華胥の夢日器―

17

15_2

19

今回も人気の高い匣の作品を
沢山展示してくださっております。

丸・楕円から、四角など
色絵とるりで繰り広げられた
様々な大きさや種類の匣がございます。

蓋を開けると、内側まで絵付けが施され
開ける度にワクワクと楽しい作品です。

飴ちゃんやお菓子、
アクセサリーや、小物入れにはもちろん
印鑑入れや、鍵など
大切なものを入れる為のものとしても
どこに入れたのか直ぐに分かり
見た目が可愛らしいので、
インテリアの一部として、とっても重宝します。

「川口淳 色絵近彩楽園文華胥の夢日器」は
明日、9日(月)までの開催です。
最終日には、川口先生が再びお越しくださいますので
楽しいお話をなさって頂きたく存じます。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。

| | コメント (0)

2015年3月 7日 (土)

ザッハトルテ

Photo

Photo_2

オーストリアはウィーンへと
ご旅行に行かれたお客様よりお土産を頂きました。

あの有名なホテルザッハーの「ザッハトルテ」です。
桐箱に入れられたケーキからは
美味しそうな甘い匂いがします・・・


Photo_3

食べるとチョコレートの深い甘味と
アプリコットの酸味が口の中に広がります。
たっぷりのホイップクリームを添えて、
皆様と美味しく頂戴いたしました。

日本では、なかなか本場の味を味わえないので
ほっぺが落ちそうな、とっても幸せな気持ちになりました。
いつも有難うございます。

| | コメント (0)

2015年3月 5日 (木)

川口淳―色絵近彩楽園文華胥の夢日器―

13
12

11

お茶碗やお盆、カップ、バケツなど
ウネウネしたり、ギザギザしたりと様々な形をした
真っ白のキャンバスに、カラフルに色彩が躍る
表情豊かな作品たち。

また絵付けは、表だけでなく
裏面もビッチリと埋め尽くされた
どこを切り取っても楽しめます。

川口先生が作られる作品は
見ているだけでハッピーな気持ちになり
楽しさや、幸せを呼んでくれる
暖かいパワーがあります。

普段の生活に、彩りを添えてみたり
お使い物にもされる事が多く
お祝いや、結婚式の引き出物など
様々な場面でもお使い頂けます。


1

素敵なお客様より、春を頂きました。
少し咲いております桜です。

| | コメント (0)

2015年3月 3日 (火)

PASTSIX 鳥居佐衣 レザーウェアの受注会

10_2
春満開の上方銀花には
PASTSIXの鳥居佐衣先生による
約7年ぶりの「レザーウェアの受注会」を
2日間限定で開催いたしました。
お客様からのご要望も多かったので
念願叶っての開催でございます。

T2

T1
T3_2

洗練されたオリジナリティ溢れるデザインと 
世界中から選りすぐった豊富で 
高品質な皮革素材にこだわった鳥居佐衣先生の仕事。 
ファッションの中心地で熟練した職人が 
一着一着、丁寧に作り上げるオリジナルのレザーウェア。 
 
名俳優・高倉健さんが、長年にわたり
最後まで愛用されていたジャケットは、
鳥居先生が作っておられました。
また、高倉健さんを筆頭に
芸能界やファッション界でも長年愛されてきました。 

皆様は、皮というと
ハードなイメージをお持ちではないでしょうか。

鳥居先生が作られるレザーウェアは
シャネルやロエベと同じ
選りすぐりの高品質で
軽くてしなやかな皮を使用しているので
コートやジャケット・パンツ・スカートなど
どのウェアでも、身体になじみ
美しく身体にフィットします。

また、リフォームも可能なので
毛皮や、今では着ることの無いものがあれば
鳥居先生の素敵なセンスで生まれ変わります。
受注会は、終ってしまいましたが
オーダーや、リフォームなどございましたら
お気軽にご相談くださいませ。 

| | コメント (0)

2015年3月 1日 (日)

川口淳―色絵近彩楽園文華胥の夢日器―

6

8

2号店ギャラリーにて開催中の、川口淳先生の展覧会。

サブタイトルになっております
「色絵近彩楽園文華胥の夢日器」
このタイトルが気になり
川口先生にどのような意味なのかお尋ねしてみました。

「一言で表すなら、お昼寝かな」と言われ
初めは、ハテナマーク?が頭をクルクル回り
(寝るの?お昼寝?)と考えておりましたら
川口先生にも、私のハテナ?が見えたのか
丁寧に優しく、色々とお話をしてくださいました。

「華胥之夢」という四字熟語があり
よい夢、よい気持ちでお昼寝をし、
素晴らしい夢を見ることという意味があります。

また、「華胥の夢」(カショノユメ)のゆわれもあり、
中国古代の黄帝が寝ている際に見た夢が
楽園のような理想郷であったことから
よい気持ちでお昼寝をすることを
「華胥の夢」「華胥の国に遊ぶ」と
言われているんだそうです。

そして「夢日器」は(ユメニッキ)と読むのですが、
こちらの文字には、川口先生の
作品制作に対する思いが込められていました。

作品を作るということは、
大変で、大層な事と思われる事が多いのですが
川口先生にとって、作品を作り続けることは
決して難しい大変なことではなく、ラフな日常の一部として、
日々の日記をつけるような感覚で、作り続けているんだそうです。


9

川口先生は、この作品制作という日々の日常を
ゆったりとした気持ちで、楽しまれているからこそ
「華胥の夢」の楽園のような作品を作り
私達を幸せに、楽しませてくれるパワーがあるんだな・・・と
改めて実感しました。

| | コメント (0)

« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »