2014年4月
2014年4月28日 (月)
2014年4月26日 (土)
冨長敦也「たまご」
いつも笑顔が素敵なお客様にお求め頂きました。
先日、冨長先生、直々にお越し頂き、
お客様の経営しいらっしゃいます
ご高齢者様向けの住宅へ設置してくださいました。
住宅は、入るととても明るい空間で、廊下には絵画が飾られ
部屋には、一つ一つに可愛らしい絵が描かれている
どんな時でも楽しませてくれるような温かい住宅でございます。
そして、展示させていただきますこちらの部屋は、
いろんな楽しいイベントをされる時や
普段、皆様が談笑したり、くつろがれたりする場所となっています。
たまごの作品は、とってもコロンとしていて
なでなでしたくなるような優しい手触り
石独特の色合いは、癒される空間にぴったりです。
お客様にも大変お喜び頂きました。
冨長敦也先生は、
山口県宇部市・ときわ公園で開催されました
国内で最も歴史ある野外彫刻展「UBEビエンナーレ」
大賞を受賞されました。
受賞作「Our Love」は
縦横4.5メートル、高さ65センチの
ハート形の石を三つ並べた構成で展示されました。
「石の向こうにある自然や、一緒に磨く大勢の人と
つながってほしい」という思いから作られた作品です。
それは、仕上げ段階で市民に呼びかけ
500人の方に紙やすりを手に磨く工程を一緒に創り上げました。
そして受賞を機に
「ラブ・ストーン・プロジェクト」を始められました。
近所の公園・学校、日本各地、南から北、
ニューヨークや2020年東京五輪会場など、
世界中の人が集まる場所で石磨きを呼びかけています。
思いもよらない場所で磨かれる予定であったり
人数や、磨く石の大きさも全て違います。
ただ一つ、「磨く」といったことは
何処で行っても、どんな人数でも、どんな石でも同じ。
その磨かれた石に込められた
「言葉も、考えも違う人々に磨いてもらう。」
その其々の感じるものが、彫刻の可能性が広がっていくと
冨長先生は仰いました。
とても、未来が楽しみな
希望が満ちあふれているプロジェクトです。
2014年4月22日 (火)
2014年 春の文楽鑑賞会②
幕間に頂く美味しいお弁当。
こちらも文楽鑑賞の、お楽しみのひとつです。
今回は、八尾にあります日本料理店「料亭 山徳」さんが、
春らしいお弁当を、お届けくださいました。
今回のお弁当「おそめ」は、春らしい旬のお味が嬉しい演出です。
山徳さんは、文楽とも所縁のあるお店でございます。
創業150周年を記念して、料亭山徳「文楽の宴」を
10月23日に開催されました。
第一部で文楽を楽しんでいただき、
第二部で御料理を味わっていただく2部構成。
吉田玉女さんも出演され
大阪の伝統ある素晴らしい宴だったそうです。
料亭山徳は文久三年創業。
八尾の料亭として薫り高い日本料理をお届けくださいます。
ぜひ、伝統ある空間とお味をゆったりと
お楽しみ頂ければと存じます。
2014年 春の文楽鑑賞会①
恒例の上方銀花・文楽観賞会が、先日催され、お客様方に
お出かけ頂きました。
演目は、「通し狂言 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
」
国立文楽劇場開場30周年記念
七世竹本住大夫が引退される最後の公演となります。
近松門左衛門の「天神記」を元に、
竹田出雲・並木千柳・三好松洛・竹田小出雲の合作により
延享三年(一七四六)八月に大阪竹本座で初演され、
「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」とともに日本戯曲史上、
三大名作と呼ばれています。
第一部を菅丞相(菅原道真)が配流された物語をされ、
第二部は丞相のために働いた三つ子の兄弟の悲劇を中心に上演します。
開演前には、人形遣いの吉田玉女さんよりご挨拶を頂きまして
これから舞台でお遣いになる人形とご一緒に、
皆様で記念のお写真を撮らせて頂きました。
今回、玉女さんが演じるのは物語の要となります重要な役
菅丞相。
この役をされるにあたり、昔の人形遣いの方々から代々
毎回「丞相名残」での紫色の衣装の人形と「天拝山」の人形二体を楽屋に
お祀り、榊を置いて盛り塩をして舞台に出る前には、
公演が無事に終わりますようにと手を合わせるそうです。
また、吉田玉女さんは
平成27年4月文楽公演、5月文楽公演で
お師匠様であります吉田玉男の跡を、お継ぎになられ
二代目・吉田玉男を襲名される事が発表されました。
上方銀花は、ずっと昔から吉田玉女さんを応援していただけに
とっても喜ばしいことでございます。
これからさらに、活躍されることが楽しみです。
そして最後に、七世竹本住大夫さんの狂言をお聞き出来まして
大変嬉しく感動しました。
耳・目・身体全てに、迫りくる住大夫さんの力強さを感じました。
これからの文楽ではお聞き出来ませんのが、淋しいことです。
ですが、引退される文楽公演を聞けました事、大変幸せです。
2014年4月19日 (土)
誉田屋源兵衛 帯展
国重要無形文化財であります
谷野剛惟氏が製紙した「名塩雁皮紙」を
使用されている
大変めずらしい帯でございます。
名塩雁皮紙は、現在の兵庫県西宮市名塩に伝承される
雁皮紙の製作技術です。
雁皮紙は泥を入れて作られており
泥が混ざっているから、
長い年月を経ても虫がつかず、
シミも出来ず、色も褪せないといわれています。
このような事から
国宝の修復にも、雁皮紙が使われております。
そして伊勢神宮、桂離宮、日光東照宮、
二条城などに使用される和紙も谷野剛惟氏の作だという。
古くから漉かれてきた主要な手漉和紙でことから
古来の形態を伝える伝統的な技法が
確実に受け継がれてきたものであり
誉田屋源兵衛の創る姿勢も日本の伝統的着物文化を
守りながらも常に新たな可能性を求めて挑戦し、
永きに渡り継がれてきました。
紙肌は滑らかで、独特の優しい光沢をしています。
上品な和紙の柔らかい感触が着心地のよい帯でございます。
2014年4月18日 (金)
誉田屋源兵衛 帯展
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八重も立つ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣つくる
その八重垣を
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これは日本で初めて読まれた和歌。
日本神話において
幾重にも重なるあの雲を見ていると、
天からも守られているように感じながら
スサノオが愛する妻と暮らす喜びを込めた歌です。
その歌からこちらの長襦袢は出来ました。
名前も「身護り襦袢」と着物の下で
モクモクと雲が描かれ身を護る、大変縁起の良いものとして作られました。
和歌も書かれており、伝統を守りながら、
創り続ける誉田屋源兵衛らしい長襦袢です。
また、お色も優しい色から、しっかりとしたお色も
ございますのでどんなお着物にも合わせる事が出来ます。
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