2014年 春の文楽鑑賞会①
恒例の上方銀花・文楽観賞会が、先日催され、お客様方に
お出かけ頂きました。
演目は、「通し狂言 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
」
国立文楽劇場開場30周年記念
七世竹本住大夫が引退される最後の公演となります。
近松門左衛門の「天神記」を元に、
竹田出雲・並木千柳・三好松洛・竹田小出雲の合作により
延享三年(一七四六)八月に大阪竹本座で初演され、
「義経千本桜」「仮名手本忠臣蔵」とともに日本戯曲史上、
三大名作と呼ばれています。
第一部を菅丞相(菅原道真)が配流された物語をされ、
第二部は丞相のために働いた三つ子の兄弟の悲劇を中心に上演します。
開演前には、人形遣いの吉田玉女さんよりご挨拶を頂きまして
これから舞台でお遣いになる人形とご一緒に、
皆様で記念のお写真を撮らせて頂きました。
今回、玉女さんが演じるのは物語の要となります重要な役
菅丞相。
この役をされるにあたり、昔の人形遣いの方々から代々
毎回「丞相名残」での紫色の衣装の人形と「天拝山」の人形二体を楽屋に
お祀り、榊を置いて盛り塩をして舞台に出る前には、
公演が無事に終わりますようにと手を合わせるそうです。
また、吉田玉女さんは
平成27年4月文楽公演、5月文楽公演で
お師匠様であります吉田玉男の跡を、お継ぎになられ
二代目・吉田玉男を襲名される事が発表されました。
上方銀花は、ずっと昔から吉田玉女さんを応援していただけに
とっても喜ばしいことでございます。
これからさらに、活躍されることが楽しみです。
そして最後に、七世竹本住大夫さんの狂言をお聞き出来まして
大変嬉しく感動しました。
耳・目・身体全てに、迫りくる住大夫さんの力強さを感じました。
これからの文楽ではお聞き出来ませんのが、淋しいことです。
ですが、引退される文楽公演を聞けました事、大変幸せです。
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