ゴールデンウィーク休業のお知らせ
若葉を渡る風も爽やかな季節となりました。
いつも上方銀花をお引き立てくださいまして、
有難うございます。
誠に勝手ながら、
4月28日(日)~5月8日(水)の期間は
ゴールデンウィーク休業を頂戴致します。
5月9日(木)より、通常営業致しますので、
今後とも どうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
若葉を渡る風も爽やかな季節となりました。
いつも上方銀花をお引き立てくださいまして、
有難うございます。
誠に勝手ながら、
4月28日(日)~5月8日(水)の期間は
ゴールデンウィーク休業を頂戴致します。
5月9日(木)より、通常営業致しますので、
今後とも どうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様のご来店を、心よりお待ちしております。
西川宏先生にオーダー頂いておりました、洋ナシ型の手縫いの
レザーバッグ。
タイトル通りの洋ナシのような形がかわいらしく、人気のある
作品です。
数年前に、上方銀花スタッフが西川先生に作って頂いたお気に
入りのバッグは、タンとクロをコンビにして頂いたものだったの
ですが、それをもとにして、今回ご注文頂いたバッグには、
先生の作品の新色である紺色を用いてご制作頂きました。
紺の部分にもオレンジのステッチが一針一針丁寧に刺されて、
ポイントになっています。
下がぷっくりと膨らんだ形は思うよりも収納がよく、口が大きく
開くのも使いやすさの秘密です。
西川先生の手縫いのバッグは丈夫で、レザーにもだんだんと
使い込んだ味わいがでで、より愛おしいバッグになるはずです。
ご紹介させて頂くのが随分と遅くなりましたが、以前に当方でお求め
頂いたお着物をお召しになって、ご来店くださったお客様のステキな
お姿を、ご紹介させて頂きます。
こちらのお客様は、大島紬に誉田屋さんの藤娘の帯を併せられて。
ご自身も日本舞踊の名取である方です。
いつもはお洋服でお出かけ頂いていたのでお着物姿を拝見するのは
初めてだったのですが、流石のお姿。
綴れで織り出された藤娘の姿は、されげないようで存在感があり、
帯の地は栗の葉を食べて糸を作る御蚕さん「栗繭」の糸で織られて
います。
大島の渦文が、非常にモダンでお洒落です。
こちらのお客様は、伊兵衛織りのお着物と、洛風林の半幅帯を
文庫に結ばれて。
きれいな藤色の長襦袢と、縞の羽織も当方でお見立て頂いた
ものです。
お写真では見えませんが、お襦袢には小さな招き猫が沢山
染められていて、かわいいんですよ。
伊兵衛織りの雨絣のお着物は、もともとあった着尺の絣の部分を
エンジから墨色に変えて、お誂え頂いたものです。
どんな帯でも愉しんで頂けるお着物になりました。
また、半幅帯はパンサーの文様。
通常の半幅帯より長めに織られており、リバーシブルで締められる
帯で、裏はベージュ系の幾何学文様になっています。
とても重宝しているとお喜び頂いて、他の意匠も欲しいと仰って
頂いたのですが、残念ながら非常に手間がかかるので、現在は
洛風林さんで織られていないそうです。
羽織紐は、毎年夏に帰国展をしていただいているアドさんの作品。
帯に使われている色と同じの、ターコイズブルーのアンティーク
ガラスビーズが用いられています。
幕間に頂く美味しいお弁当。
こちらも文楽鑑賞の、お楽しみのひとつです。
いつも美味しいお味を届けてくださるのが、大阪ミナミの本格
日本料理店「川富」さんです。
今回のお弁当、春らしく桜の一枝が添えられていました。
そら豆やたけのこ、さわらの味噌漬けなど、旬のお味が嬉しい。
また、出汁巻き卵のふんわりと美味しいこと。
鶏卵も、春が旬なのだそうです。
産卵数が少なくなる冬の間に、鶏のお腹の中で美味しさが
熟成されるそうですよ。
「川富本店」は、難波の駅からのアクセスも便利ですので、ぜひ
お店でも創業60余年のお味をお楽しみ頂ければと存じます。
姫路にも支店がございます。
日本料理川富 ホームページ
今回は、開演までのお時間に太夫さんのお話を伺えるとあって
お楽しみにお出かけくださった方もおられたと存じます。
お話をして頂いたのは、豊竹希大夫さん。
会場には、ご自身の見台もご持参くださいました。
いつも床の上で演じておられる太夫さんには無くてはならない見台。
こんなに近くで拝見できるなんて、感激です。
おじい様が刀の鍔のコレクターでおられたことから、希大夫さんの
見台には刀の鍔が埋め込まれています。
見台の上に置かれる床本。
大きな文字で浄瑠璃が書かれています。
これは、太夫がご自身で書き写されるのだそうです。
三味線の音にのせ、ひとりの太夫が何役も演じ分けたり、
物語の情景や背景を語ったり。
文楽の太夫は、観客に物語を直接伝えなければなりません。
そのため、右手に持たれている白く長い木綿の布、腹帯を
何重にもお腹に巻き付けて、腹式呼吸で腹の底から声が出る
ような発声法を会得されています。
そして、左手に持たれている大きなおじゃみのようなもの、
オトシを着物の懐にいれます。
太夫は座った姿勢で腹式呼吸が出来なければなりません。
オトシの中には小豆や小石などが入っていて、重みがあるので
お腹に力が入るためのバランスの良い姿勢をとることが出来る
のだそうです。
腰の下に小さな椅子を当てがって、十分にお腹に力が入るような
姿勢で座ります。
そのためには、爪先立ちで座らねばならないそうです。
大阪生まれの文楽、太夫さんの語りも基本は大阪弁です。
その語りのアクセントが、関西人の私達には何とも心地よく
感じられます。
とてもご親切にお話くださった、希大夫さん。
本当に有難うございました。
恒例の上方銀花・文楽観賞会が、昨日催され、お客様方に
お出かけ頂きました。
演目は、「心中天網島」。
近松門左衛門、68歳の時に描き下ろした不朽の傑作です。
開演前には、人形遣いの吉田玉女さんよりご挨拶を頂きました。
今回、玉女さんが演じるのは物語の主役・紙屋治兵衛。
妻や兄の必死の引き留めにもかかわらず、19歳といううら若き
遊女・小春と心中してしまう、罪な人です。
これから舞台でお遣いになる治兵衛の人形とご一緒に、
皆様で記念のお写真を撮らせて頂きました。
また、平成25年4月公演より、新しく技芸員として玉女さんの
もで修業に励まれているお弟子さんのお二人をご紹介頂きました。
玉女さんとご一緒のお写真の方が、吉田玉峻(たまとし)さん。
下のお写真は、吉田玉延(たまのぶ)さん。
足遣いの修行だけでも何年にも及ぶ過酷なものでしょうが、文楽の
人形は足遣い、左遣い、主遣いの三位一体。
どれが欠けても成立しないものです。
厳しく優しい素晴らしいお師匠さんのもとで、修業に励まれます
ことを願います。
お若い方の手に、伝統の芸能が受け継がれていくこと。
実に頼もしく嬉しいことです。
玉峻さん、玉延さんのこれからのご活躍が楽しみです。
お母様がお使いにならなくなったダイヤの立て爪リングから、
お若い方でも普段遣いできるようなペンダントへのリフォームを
承りました。
河村守先生にデザイン、加工をお願い致しました。
枠から外し、ペンダントに加工してみると、リングで見ていた時よりも
大きなダイヤに感じられました。
白い輝きが非常に美しく、お洋服を選ばないシンプルなデザインで
ご制作頂きました。
ダイヤを枠で囲む、覆輪留になっています。
爪のひっかかりがなく、石の美しさをより際立たせています。
18金のチェーンにはアジャスターをつけて、長さが少し調節できる
ようになっています。
長さを調節した時にもトップの位置は真ん中に動かせるよう、
トップとチェーンは直付けになっておらず、ダイヤの後ろでチェーンが
動くように考えられています。
ブラウンダイヤのリフォームは、別のお客様から承りました。
もともと、当方でお求め頂いた西洋アンティークのリングだった
ものです。
ダイヤがお好きなお客様ですが、こちらのリングは石がお好み
より大きすぎて、活躍の場が少なかったそうです。
思いきって、よく使えるようなペンダントをとリフォームなさいました。
ダイヤが少し歪でしたので、枠には小さな爪をつけています。
同じデザインでも、石の色味によってイメージが変わります。
アンティークのリング枠は細工が綺麗でしたので、他の石を入れて
お納め致しました。
まるで卵のような、かわいらしい磁器のふたもの。
先日、ご結婚式の引出物としてお納めさせて頂きました。
瀬戸の長江重和先生の作品で、題して「恋する卵」。
なんてロマンチックで、ステキな引出物でしょう。
ツルリと丸みのあるかたちが優しく、蓋を開けると口の
部分に燻し金彩、銀彩が施されています。
蓋物には、中に何を入れようかという楽しみがあり、また
何が入っているのかなと想像する楽しみもあります。
使い手、そして招かれた方をわくわくさせる、不思議な力を
感じます。
そして蓋物とは、蓋と本体のふたつがあってこそ、完成する
ものです。
お互いに支え合い、協力しあって、「恋する卵」のように
まぁるく穏やかで、心休まるご家庭を築かれますことを
お祈りしております。
メタルビーズを、より気軽にさり気なく楽しんで頂けるような
アクセサリー。
ネックレスやラリエット、イヤリング、ブローチなど、写真で
ご紹介していますのはごく一部で、様々な作品が届いて
おります。
もともとアンティークのものを再現なさったメタルビーズですから、
ギラギラせずに、品のある煌めきが魅力的です。
そして、華やか。
装いのスパイスになるアクセサリーは、バッグと同じく、美しく
オシャレを引き立たせてくれます。
時代を越えて現代に甦った、直径1ミリにも満たないビーズが
創りだす世界は、無限の可能性を感じさせます。
「倉橋佳子 メタルビーズバッグ展」は会期を延長しまして、
15日(月)までの開催です。
お見逃しのございませんよう、お出かけくださいませ。
倉橋潤子さんは、佳子先生の右腕と呼べる方。
佳子先生のご子息で、アトリエクラハシオーナーちたろうさんの
奥様です。
倉橋家に嫁がれてからメタルビーズに熱心に親しまれ、今では
お教室でもご指導も担当なさるほど。
今展にも、潤子さんデザインによる新しいメタルビーズバッグが
登場しております。
好評のうちに最終回を迎えた連続ドラマ「夜行観覧車」では、
夏木マリさん演じる小島さと子の自宅で行われていた、「手芸の
会」と呼ばれるメタルビーズの会でのご指導を担当。
アップになるシーンでは、実は夏木さんの手と入れ替わって、
潤子さんが演じておられたシーンもあったのです。
繊細なお仕事をこなされる、きれいな『手』です。
自らの手で現代に復刻させたメタルビーズを、次の世代に伝えて
いくことが倉橋先生の願いです。
ちたろうさん、潤子さんご夫妻に繋がれて行きながら、幸せな
カタチで実を結んでいます。
潤子さんがお手持ちのバッグは、愛犬の姿が描かれたオリジナル
のかわいい作品でした。
房のついたエレガントなデザインのメタルビーズバッグ。
パリのアンティークショップで心を奪われた、鈍色に輝く金属の
ビーズで作られたバッグから再現なさったカタチです。
フランスでも早くに材料や職人、作り方も失われてしまった
幻のバッグを現代に復元なさるには、考えもつかないほどの
大変なご苦労がありました。
作り方の指南書などありません。
大切になさってきた貴重なアンティークのバッグのひとつを
分解し、どのように織り上げられたものかを研究。
何年もの月日をかけて、倉橋先生オリジナルの、数ミリ単位の
細かな金属ビーズを生み出し、それをカラフルに色付けし、
オリジナルの織り機を制作されました。
アンティークのバッグには絹糸が使用されていましたが、耐久性が
よくなく、撚りが強いため綺麗に図柄が出ない欠点がありました。
倉橋先生のバッグには、伸びない、細い、丈夫で切れないなど、
メタルビーズバッグに相応しい条件を満たす、特別な糸が使用
されています。
バッグの図案は、全て倉橋先生のオリジナルです。
エーゲ海に散らばる島々を空から見た印象から生まれた「ミコノス」。
美智子皇后陛下も、お持ちのデザインです。
可憐な「薔薇」も人気の高いデザイン。
ミラーポーチも新たに作られました。
御家族で移住されたパリでの生活は、倉橋先生がアンティークの
メタルビーズバッグと出逢うという大きな奇跡をもたらしました。
そのパリでの生活がモチーフになったシリーズが、オシャレな
お店の様子を描いた「パリのお店屋さんシリーズ」です。
印象に残る街角やお店が、ステキなバッグに仕上げられています。
写真はのバッグは、「ワイン屋さん」。
カラフルにメタルビーズを用いて作られています。
裏側は、グラスに注がれたシャンパンを表現。
これらのシリーズは房のあるスタイルではなく、倉橋先生オリジナル
のスクエア型です。
アンティークのスタイルではなく、新しいフォルムを生み出そうと
考えられたもので、マチがつけられて、よりたくさんものが入れ
られるように考案されています。
持ち手も長い鎖から、腕を通せる余裕を持った、棒状の握り手へと
デザインされました。
ブログ、少しお休みしてしまいました。
2号店ギャラリーにて、「倉橋佳子 メタルビーズバッグ展」を開催
しております。
直径1ミリにも満たないメタルビーズをバッグにお仕立てしてされる
ことは、気が遠くなるほどの細かなお仕事です。
写真のバッグは、試行錯誤の末に現代に幻のメタルビーズを再現
なさった倉橋佳子先生のお気に入りのバッグです。
「音楽シリーズ」の中の1点で、ヴァイオリンとトランペットの柄が
表裏に丁寧に織り出されていて、ちりばめられた音符が楽しい
作品です。
金属が素材になっていますので非常に丈夫で、次の代、その次の
代と大切に伝えていくことが出来るということも大きな魅力です。
メタルならではのしっとり、ひんやりとした手触り、重みも心地よい
バッグ。
倉橋先生とアンティークのメタルビーズバッグとの運命の出逢いから
40周年、
そして先生の傘寿という記念の年に、上方銀花で久しぶりの個展が
叶い、大変嬉しく思います。
同じ素材を用いたアクセサリーも展示しておりますので、ぜひご高覧
くださいませ。
最近のコメント