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古代ローマ時代に、戦地へと赴く夫を想い妻が流した悲しみの涙を溜めたと言われる「涙壷」。愛しい人を想って流す涙は恋の水として、薬として使われていた頃もあるといいます。藤平寧先生の手による涙壷は、先生らしい優しく和やかなフォルム。悲しみの涙だけではなく、「喜びの涙」が似合います。栓を外して野の花を活けたり、良い香りの香水を入れてみたり。また、お茶事の振り出しとしてお使い頂いても面白そうです。そばにあって心を気持ちよく癒してくれるもの。それが芸術の本質であり、真実に美しいものであります。
2012年11月 6日 (火) 企画展のご紹介 | 固定リンク Tweet
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