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2012年9月

2012年9月29日 (土)

Plants 秋冬コレクション展

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プランツさんのお洋服やストールには、ブロックプリントによる
手染めのものがあります。
木版を彫ったものを、連続して並べて生地を染めていきます。
ところどころ擦れたりすることによって、機械でプリントするもの
とは異なり、素朴で味わい深く、やわらかい表情を生み出して
います。

今展で好評頂いているストールにも、ブロックプリントが施されて
います。
一面に連続した柄行きを出すことは、非常に繊細なお仕事で
特別に腕のいい職人さんお1人に、任せておられるそうです。
素材はカシミアとウール、絹の混紡で、やわらかい肌触りです。

ブロックプリントは日本の染めの藍花のように、チカンなどの
細かな刺繍を刺す前に、下絵としても用いられています。


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2012年9月27日 (木)

吉野光宝 御所衣装人形展

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御所人形を広く可愛がって欲しいとの願いから、吉野光宝先生は
衣装をつけた御所衣装人形も熱心に手掛けておられます。

貴重な江戸時代の縮緬などを用いて、お仕立てされたお着物。
赤いふきが良く効いていて、人形の可愛らしさをより際立たせて
くれています。
いい古裂はだんだんと少なくなっているようですいが、特にこの
赤い縮緬が手に入りにくくなってきているそうです。
御所衣装人形は、手を動かしてお好きなポーズを付けることが
出来るように工夫されているものが多く、中にはご自身でお着物を
縫って、着せ替えを愉しんでおられるという方もおいでです。
躍動感のある、ちょっとりりしい面立ちのお人形も可愛いですね。

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2012年9月25日 (火)

Plants 秋冬コレクション展

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Plants展での、注目のストールご紹介致します。

シャミナという、高地に住む仔山羊の最高級の毛を用いた
ストールです。
0.001ミリという、人の手で紡いで手織りすることの出来る
極限の細さの糸を使用しています。
手触りは、非常に柔らかくしなやか。
そして、やさしい暖かさです。

天然の色目も落ち着いて、お洋服だけではなく和装に合されても
ステキです。
よく目を凝らすと、鳥の目状に織り上げられていることが
分かります。
細い糸を用いている分、ストールの大きさはたっぷりとあっても
嵩が低く、チカン刺繍が施されたオリジナルのポーチにお入れ
してお納めさせて頂きます。

最上級の手触りを、ぜひお試しくださいませ。

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2012年9月24日 (月)

吉野光宝 御所衣装人形展

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もとはその名が示す通り、京の御所で、男の子が5歳を迎えた
お祝いに贈られていたという御所人形。
昔は子供が5歳まで成長出来ないということも多く、特に家督を
継ぐ長男の健やかな成長は、非常に貴く、喜ばれたのです。

吉野光宝先生は、由緒ある伝統の人形を多くの方に愉しんで
頂けるようにと工夫をなさっておられます。

伝統の本御所は、衣装をつけずにまけかけだけをした姿ですが、
作り手にとっては最も緊張感があり、難しいといいます。
掌にのるほどの、小さくかわいらしい作品もございます。

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2012年9月22日 (土)

Plants 秋冬コレクション展

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毎年、春から初夏にかけてご紹介することの多かったプランツさん
のコレクション展。
今年は9月の開催となり、本日、初日を迎えました。

定番で人気のあるチカン刺繍やピンタックのブラウス、また、
仕立てのいいシンプルなシャツに加え、秋冬に活躍するウールや
カシミアのストールが届いています。
中でも、人間がその手で糸を紡ぎ織り上げることの出来る、極限の
薄さのヤギの毛のストールは見物です。
素晴らしい手触りを、ぜひお確かめ頂きたく存じます。

気候がようやく秋めいてきました。
オシャレをお愉しみ頂きたいこの季節、プランツさんのお洋服や
ストールが魅力的です。
3号店にて開催しております。
ぜひご高覧くださいませ。

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2012年9月21日 (金)

吉野光宝 御所衣装人形展

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享保の頃、西国大名が参勤交代の折に京の御所や公家たちへ
贈り物を持参し、その返礼として諸国に持ち帰った御所人形。
文字通り御所を中心に栄え、貴族社会で愛された人形です。
その後、子供の健やかな成長を願って、広く庶民にも可愛がられ
ました。

三等身のぽっちゃりとした肉づきのいい体躯に、胡粉を幾重にも
重ねた白く輝く肌が気品を感じさせます。
吉野先生のお人形は、なんといってもそのあどけない表情が
魅力的です。
何か語りかけてくれるような様子の、豊かな表情が実に可愛らしい
作品です。
伝統を受け継ぎ作られた、由緒ある御所人形です。



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吉野光宝 御所衣装人形展

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吉野光宝先生の、愛らしい御所人形が2号店ギャラリーに
並んでおります。

思わず笑顔が誘われる、表情豊かな御所人形たち。
本塗の伝統的な御所人形から、時代を経た貴重な衣装を
着せ、手足が動く御所衣装人形、木目込みのお雛さま
など、吉野先生らしい表現の作品が届いております。

本日は、吉野先生が在廊してくださっております。
穏やかなお人柄の作家さんです。
お人形についてお話を、ぜひ伺ってみてくださいませ。

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2012年9月18日 (火)

安部宏の『手』②

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安部宏先生の、しなやかな『手』。
決して大きくはなく、すべすべしたかわいい手です。

この手から生み出される作品は、私たちの日々の暮らしの
食卓を彩ってくれる、やさしい器です。
近頃では日本料理の料亭のみならず、洋食のお店からの
引き合いも多いそうで、嬉しく思います。
温かく穏やかなお人柄にファンも多く、ご来廊くださった期間
楽しい時を過ごさせて頂きました。
舩木研兒先生のもとで学ばれた民藝の精神は、独立後に
自らの作陶を求めて土と向き合ってこられた安部先生の
作品の中に、確かに受け継がれています。

研兒先生の弟君である、舩木倭帆先生のもとで修業された
ガラス作家の村上恭一先生と共に、記念の一枚を撮らせて
頂きました。
村上先生には来月の展覧会で、お世話になります。

安部先生の作品は、会期終了後、1号店にて引き続き
展示しております。
どうぞご高覧くださいませ。

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2012年9月16日 (日)

安部宏 作陶展

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安部宏先生が出雲からお出かけくださっておりますので、
お近くのお客様が、美味しいお味をそれぞれ届けて下さい
ました。
安部先生の器で頂戴しました。

片口には、日本酒にすだちを浮かべて。
すだちの香りがお酒にうつって、爽やかな喉越しです。
また、お手製のだし巻きたまごは、板前のお客様に盛りつけを
お願い致しました。
いつもは各皿や長皿に盛られるそうで、だし巻きを丸皿に
盛られたのは初めてだったそうですが、器と互いに引きたて
合って、とてもきれいでした。
染付の器に、卵の黄色がよく映えます。

安部宏 作陶展は明日までの開催です。
先生は明日の夕方まで在廊くださいますので、どうぞお出かけ
くださいませ。

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2012年9月15日 (土)

和久傳の「西湖」

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和久傳のれんこん菓子「西湖」を頂戴しました。
開催中の、安部宏先生の器で。

れんこんの根から採れるでんぷんと和三盆を練り合わせた、
あっさりと品のいい甘味が実に心地よいです。
二枚の笹の葉は清々しい香りをほんのりと漂わせてくれ、
もっちりとした独特の口当たりとつるりとした喉越しで、
口にする度に美味しさを実感させてくれます。

陽刻紋や、天啓染付を手本に描かれる安部先生の皿は、
日本料理の老舗のみならず、洋食のお店でも重宝されて
います。
一枚の皿の中に描き出させる世界が、物語を感じさせて
くれます。

安部宏先生は、17日(月・祝)まで在廊くださいます。

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2012年9月14日 (金)

27周年 ありがとうございます

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昭和も終わりに近い9月11日、小阪の地に産声を上げた
上方銀花。
お陰様で27歳となりました。
そして、8日は上方銀花のお母さんのお誕生日。
12日は順子さんのお誕生日。
9月はバースデーが続きます。
愛情を感じる優しく美しいお花を、お客様から頂戴しました。

素晴らしい文化の中で、人の手の優しさから生み出させる作品を
ご紹介させて頂く中で、お客様方、作家さん方とのかけがえのない
素晴らしい出会いを頂きました。
この嬉しいご縁は、いつも私共を支えてくれています。
心より御礼申し上げます。
これからも、素敵に年を重ねていきたいと願います。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。






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2012年9月13日 (木)

安部宏 作陶展

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安部宏先生の、染付のちりれんげや向付。
品のよい文様が、それぞれに器に物語を生み出させてくれる
ようです。
器の形や文様の豊富さ、面白さを愉しめるのも、染付の器の
魅力です。

ひさごや半開扇、貝や魚、花をかたどったものなど、
個性のある器を生かすようにすっきりとお料理を盛りつけて。
お正月だけではなく、日常の食卓を彩る器としてお使い頂き
たいと願います。
以前の個展では5客揃えでご出品なさっていた作品も、
今展では2客組で、お求め頂きやすくなりました。
様々な形が食卓に並ぶのも、楽しいですね。



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2012年9月11日 (火)

安部宏 作陶展

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ブログをお休みさせて頂いており、大変失礼致しました。
本日より、またお付き合い下さいますよう、どうぞ宜しくお願い
申し上げます。

2号店ギャラリーでは、出雲の安部宏先生の展覧会がスタート
しております。
確かな造形力と絵付けによる、安部宏先生の作品展は
上方銀花では3年ぶりとなります。
お料理が映える染付や赤絵、無地の白磁などが届いております。

安部先生は、15日(土)~17日(月)に在廊下さいます。
皆様、ぜひお出かけ下さいませ。

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2012年9月 1日 (土)

ブログの更新につきまして

いつも、上方銀花のブログをご高覧くださり、誠に有難う
ございます。

誠に勝手ながら、ブログ担当者出張のため、9月2日(日)~
10日(月)の期間は更新をお休みさせて頂きます。

戻りましたら、また、次の世代にも伝えていきたいホンモノの
作品や、人の手の温もりを感じ暮らしに安らぎを与えてくれ
る作品などについて、皆様にお届けして参りますので、
どうぞご期待くださいませ。

今後とも、上方銀花を、そして上方銀花HPとブログを
宜しくお願い申し上げます。

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河村守 ダイヤのリフォーム

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少し前ですが、お客様よりダイヤモンドジュエリーのリフォームを
承り、河村守先生にご制作頂きました。

立て爪のリングはエレガントですが、ひっかかってしまったり、
日常の生活の中では箪笥に仕舞い込まれてしまうことがあります。
気兼ねなく使えるリングをとのご依頼で、大きなダイヤを中石にし、
メレダイヤを組み合わせることによってより煌めきが増しました。
また、リング2本からペンダントトップに。
やさしく揺れるデザインで、お手持ちのプラチナチェーンやオメガ
ネックレスに通してご愛用頂いております。

4月の誕生石としても知られるダイヤモンドですが、その永遠の
輝きには、思わず見惚れてしまいます。
永遠の絆、純潔、清浄無垢などの石言葉を持ち、不屈の意志を
貫いて成功をもたらすと言われることから、婚約指輪や結婚指輪など、
人生の節目を彩るジュエリーとしても愛されています。
無色透明の石は、どのジュエリーと組み合わせても相性が良く、
強いことからも人気があります。

また先日、別のお客様から、デパートや宝石屋さんで寸法直しを
断られたという、ミステリーセッティングの美しいダイヤのリングを
お預かり致しました。
河村先生の確かな技術で見事にお直しさせて頂き、お客様には
大層お喜び頂きました。
眠らせてしまっているジュエリーなど、お気軽にご相談下さいませ。

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