亀屋則克 「浜土産」
だんだんと日が短くなり、少しずつ秋の気配を感じるように
なってきました。
とはいえ、日中はまだまだ暑いですね。
8月最後の日に、涼しげな京のお菓子をご紹介致します。
亀屋則克の「浜土産」(はまつど)です。
西端良雄先生の、輪島塗のお皿で。
海から遠い京の町でも海辺の風情が楽しめて、涼やかで
珍しく、真夏でも日保ちするようにと、大正時代に初代が考案
したという、夏期限定のお菓子です。
竹の籠に、ヒバの葉と共に納められた美しいハマグリ。
中には黄金色の琥珀羹を詰め、浜納豆がひと粒入っています。
大豆を発酵して乾燥させた浜納豆の、お味噌のような塩気の
ある風味がアクセントになっています。
透明な寒天にじんわりと浸み込んだ様子も、涼を誘います。
ハマグリはぴたりと閉じて密封状態になっているので、冷蔵庫で
冷やせばひと月ほど日保ちするそうです。
なんとも風情あるお菓子、帯問屋の洛風林さんより頂戴致しました。
有難うございました。
最近のコメント