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2012年7月

2012年7月31日 (火)

お手製 赤紫蘇ジュース

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ご近所のお得意様のお手製、赤紫蘇をたっぷり使ったジュース
です。
京都・大原の古民家での、エコなライフスタイルが人気で、NHKの
番組「猫のしっぽ かえるの手」でもお馴染の、ベニシアさんの
レシピをご参考に、毎年、美しいジュースをお届けくださっています。

冷たいお水で割って、岡林タカオ先生のコップで頂きます。
茶托には、今井章仁先生の涼しげな錫の作品を。
鮮やかなルビー色が、とってもきれいです。
ソーダで割っても美味しいですし、ウォッカやドライジンを加えれば
オシャレなカクテルに早変わり。
夏バテの防止にも効果があるという赤紫蘇ジュース。
今年も美味しいお味のお陰で、元気に夏を過ごせそうです。

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2012年7月30日 (月)

富良野のスイカ『マドンナ』

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夏本番の到来、暑い日が続いています。

北海道がお里のお得意様がお送りくださった、富良野の新種の
スイカ。
その名も『マドンナ』。
赤ちゃんを抱っこするよりずっしりとするぐらい立派なスイカは、
これまで見たことがないほどのビッグサイズ!
つやつやして、切ってっしまうのが勿体ないぐらい大きなスイカ
でしたが、何といってもこの季節には一番のご馳走です。

実は、とってもとっても甘くて瑞々しく、色鮮やか。
きゅっと詰まっていて、シャリシャリとした歯応えがたまりません。
マドンナの名の通りの美味しさです。
ガラスのお皿は、「涼を呼ぶ器」展にご出品の荒川尚也先生の
作品です。

通常はひとつのツルからいくつも収穫されるスイカですが、
『マドンナ』は1玉だけを残し、ひとつのツルから1玉のみ最高の
スイカを収穫されているのだそうです。
手間をかけ丁寧に育てられた真心を感じる、最高のお味でした。

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2012年7月28日 (土)

箱根「ちもと」のお菓子

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お得意様に、箱根のお土産を頂戴しました。
ちもとの「湯もち」です。
2号店ギャラリーで開催中、「涼を呼ぶ器」展にご出品頂いている
作家さんの器で。
川野恭和先生のかわいい小皿です。
国産のもち米の白玉粉を練ったやわらかいお餅は、箱根湯本の
名物。
ほんのりと柚子の香りで、箱根を流れる早川の岩をイメージ
しうたという刻まれたお羊羹がはいっています。
なめらかな触感とやさしい甘さでした。

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同じく、ちもとの「八里」は、今井章仁先生の錫のお皿で。
箱根八里の馬子衆の鈴を模した、こしあん最中です。
3色の紐で結んだなんとも愛らしい姿で、頂戴して嬉しい
お菓子でした。

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2012年7月27日 (金)

涼を呼ぶ器展

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2号店ギャラリーでは「涼を呼ぶ器」展を、好評につき会期を
延長して開催しております。

お近くのお得意様に頂戴したお庭のお花を、林まさみつ先生の
竹の花籠に活けました。
夏の茶花として欠かせない「ムクゲ」の花です。
白の一重花に中心が赤く染まった底紅種の花は、千利休の孫、
千宗旦が好んだ花であることから「宗旦ムクゲ」とも呼ばれ、
特に茶席で愛されています。

朝早くに花開き、夕方にはしぼんでしまう一日花。
儚い美しさが、林先生の繊細な竹籠によく似合います。
暑さ厳しき中、斑入りのススキと共に最も美しい時にお届け
くださいました。
いつも有難うございます。

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2012年7月26日 (木)

柳崇 賤機織りの段熨斗目訪問着

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ブログにてご紹介させて頂くのが遅くなりましたが、以前にお得意様に
ご注文いただきました柳崇先生の訪問着です。

オーダー下さいましたお客様はお若い頃からお着物がお好きで、
今もお着物に携わるお仕事をなさっておいでの目利きの方です。
2010年の10月に開催しました柳崇先生の作品展の際に、ご注文を
承りました。

柳先生の段熨斗目(上下熨斗目)の訪問着といえば、国産の絹糸の
持ち味を最大限に生かした上品な光沢が特徴です。
身に纏うと神々しいほどの美しさです。
高度な技術を要する賤機織りの訪問着では、そのこだわりの
光沢感をあえて抑えた素朴な質感をお愉しみ頂くことが出来ます。
天然の染料で染め分けられ、絣によって織り上げられた横段が
素晴らしい、格のあるお着物です。

実は数十年前に当方のオーナーが、先代の悦博先生の手による
賤機織りの段熨斗目を頂戴しました。
今回はそのお着物をもとに、崇先生にご注文させて頂きました。
女子美術大学などで多くの方をご指導なさった織りの名手である
悦博先生のお作と同じく、崇先生のお仕事も妙境に入られました。

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2012年7月24日 (火)

有難うございます

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神立屋社長・神立悦二は、今年の1月1日に88歳を迎えました
が、今年はまた特別な誕生日になりました。
天皇陛下より、図らずも「旭日単光章」の栄を浴しました。

これもひとえに、これまで支えて頂きましたお客様方、素晴らしい
作品をご提供くださった作家さん方のお陰と、心より御礼申し
上げます。
温かいお心遣いのお花が、お店を美しく彩ってくれています。
抱えきれないほど立派な花束は、森岡由利子先生の白磁の
壷に活けさせて頂きました。

この秋には27周年を迎えます上方銀花ですが、皆様に末永く
愛して頂ける場として、これからも人の手を重ねた美しい
ホンモノの作品をご紹介して参りたく存じます。
どうぞ今後ともお引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。

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2012年7月23日 (月)

誉田屋源兵衛の浴衣で

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「誉田屋源兵衛の浴衣展」でお仕立てくださった浴衣で、
お出かけ前にお立ち寄りくださったお客様。

お集まりのドレスコードが「クールビズ」で、というものだったのだ
そうですが、考えてみれば、浴衣は究極のクールビズと言える
かもしれません。
私物の黒い帯を合わせられ、お地味だったかな?と仰っていた
お客様ですが、誉田屋らしい綱の柄行きはなかなかに大胆で
格好よく、帯との取り合わせもステキでした。

季節感を最大限に演出してくれる浴衣、大人の女性の美しさも
感じさせるお姿です。

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2012年7月21日 (土)

涼を呼ぶ器展

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氷を入れてお冷酒、お湯を入れてお燗酒が楽しめる注器や、
凛とした美しさを感じされる注器など、藤井憲之先生の器は
繊細な表現が見事です。
フランス料理の名店「ジョエル・ロブション」では、藤井先生の
桜色の器が使われています。

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川野恭和先生の、ほんのりと青みがかった白磁の器には
丈夫で使いやすく、飽きのこない大らかさがあります。
いつも人気の高いコーヒーカップやティーカップ、マグカップ
など、アイテムも豊富にお送りくださいました。
かわいい手塩皿や豆皿も便利です。



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日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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日野亜土さんのポップで楽しい作品たち。

時を経た、貴重なパーツのひとつひとつが愛おしく感じます。
アドさんの感性によって組み合わされて、それぞれに共鳴し、
世界が広がっていくようです。

今回から、「KIFFA」のブランドの中に新たに赤いタグの「Filly」と
いうブランドも立ちあげられました。
民族的なシルバーのパーツなどを用いたものは「KIFFA」、
“じゃじゃ馬”という意味を持つ新ブランドは、かわいくて元気な
女性たちへの、アドさんからのメッセージが込められていそう
です。
将来的にはもう1ブランドを立ち上げる予定でおられるそうで、
これからもアドさんの作品の世界から目が離せません。

日野亜土アンティークビーズジュエリー展は、明日17時まで
3号店にて開催しております。
ぜひ御高覧くださいませ。

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2012年7月20日 (金)

涼を呼ぶ器展

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林まさみつ先生の竹は、いつも端正で丁寧な仕事が美しい
作品です。
林先生の手によって、竹はしなやかに形を変えていきます。

細かな細工の竹の花籠に活けると、お花が品良く、それで
いて生き生きと見えます。
丈夫な丸や四角の盛皿は、今の季節、ざる蕎麦やざるうどんに
重宝。
おにぎりやサンドイッチの器としても絵になりますし、お鍋の
季節はお野菜などの具在を盛って、便利にお使い頂けます。

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2012年7月19日 (木)

涼を呼ぶ器展

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蝉の声が暑さを誘う今日この頃ですが、2号店ギャラリーでは
涼しげな器が並び、爽やかな空気が漂っているようです。

今井章仁先生の錫の茶托は、ガラスのグラスと合わせて
より涼しげに。
わらび餅やくず饅頭、お干菓子などの器としてもキレイです。
錫は熱の伝導に優れ、冷たい飲み物を注ぐと持つ手にも
冷たさを心地よく感じさせてくれます。

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伊藤祐嗣先生は、上方銀花では銅のお鍋でお馴染。
今回ご出品くださったのは、黄銅(真鍮)の作品です。
お使い頂きながら、段々と色がこなれて表情豊かになる
のも楽しみです。
うずらのようなかわいい片口は、お酒がぎりぎり一合入る
そうです。
掛けるスペースを選ばない掛花は、オブジェのようにモダン
です。

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2012年7月17日 (火)

涼を呼ぶ器展

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2号店で開催中の「涼を呼ぶ器」展。
ガラスの器には特に、夏に相応しいイメージがあります。
陶器や漆器にはない透明感が、ガラスの何よりの魅力です。
光を浴びて輝くガラスは、中に注ぐものによっても印象が
変わります。

冷たいお酒やビールが恋しい季節です。
小谷眞三先生のぐいのみや徳利、ジョッキは、倉敷ガラス
特有のぽってりとした質感に和まされる面白い作品です。

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舩木倭帆先生のガラスの鉢に、どのようなお料理を盛り
ましょうか。
普段の食卓にもお使い頂きやすい寸法です。
しなやかで凛として。
舩木先生のガラスはいつも美しいです。

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舩木先生のもとでガラスを学ばれた、岡林タカオ先生。
でべそのような飾りが付いた蕎麦猪口は、定番で人気の
ある作品です。
今年の国展に出品されたワイングラスもお送りくださいました。

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透明のガラスに入った気泡が涼しげな、荒川尚也先生の
ガラス。
まるで氷を作品にしたようです。
赤いバラを一輪お水に浮かべました。



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2012年7月16日 (月)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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3号店で開催中のアドさんの展覧会には、連日、沢山のお客様が
ご来店くださってとても賑やかです。

貴重な古いビーズを用いたネックレスは、ブルーの色が美しく
存在感があります。
ロシアンブルーと呼ばれるカットグラスと、丸いダッチビーズを
あわせて。
どちらもヨーロッパからアフリカにトレーディングビーズとして
渡ったビーズです。
ロシアンブルーは19世紀、ダッチビーズは18世紀に作られた
ものもあり、世界中のコレクターに愛されている貴重なビーズ
です。

アンティークやビンテージの素材が、アドさんの優れた感性に
よって新たな命を吹き込まれ、新しいアクセサリーとして私たちを
楽しませてくれます。

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2012年7月14日 (土)

ねんりん家「マウントバーム  しっかり芽」

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東京のお客様が送ってくださった、美味しいバームクーヘン。
東京でしか求められない「ねんりん家」さんのものです。
バームクーヘンの樹木の年輪のようなきれいな層は、
不思議と心弾ませてくれます。

アイシングされた皮はかりっとして、内側の生地はしっとり
柔らかい、お山のような形が特徴的な、マウントバーム
しっかり芽。

マンゴーオレンジ風味は、この季節の限定だそうです。
爽やかでやさしい味わいでした。
早速に、皆でおめざに美味しく頂戴しました。
有難うございました!

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涼を呼ぶ器展

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蒸し暑い日が続いていますが、上方銀花2号店ギャラリーでは
涼やかな器を集めた展覧会が始まっております。

初日の昨日は早速に、器のお好きなお客様方に大勢お出かけ
頂きました。
ご来店、誠に有難うございます。

ガラスや金属、磁器、竹など、それぞれの作家の心のこもった
作品がそろっております。
梅雨が明けると、いよいよ夏本番。
蝉も梅雨明けを心待ちにするように、鳴き始めました。
日常に涼を求め、ぜひ上方銀花にお出かけ頂きたく存じます。

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2012年7月10日 (火)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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12日の木曜日より、3号店にてこの季節の恒例となりました
日野亜土さんの帰国展がスタート致します。

回を重ねる毎にファンが増え、楽しいビーズ談議に花が
咲きます。
今年も、ステキな新作が沢山届いています。
ボリュームがあって楽しいコスチュームジュエリーや、
貴重な素材を用いた作品、ポップで絵本のような作品など、
バリエーション豊かな中からお好みのアクセサリーをお探し
くださいませ。

アドさんも連日、お昼過ぎからご来店くださっておりますので、
ビーズについてのお話など伺ってみてください。

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2012年7月 9日 (月)

今井章仁 錫乃皿

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上方銀花スタッフの注文により、制作頂いた今井章仁先生の
錫乃皿。

錫の製品は鋳造によって作られるものが一般的ですが、
今井先生は槌で錫の地金を打ち、鍛金の手法で制作なさいます。
鉄と同じく、錫も叩かれることで密度が高くなり、しっかりと頑丈で
ありながら軽やかな作品へと作られていきます。
槌目もシンプルなもので、すっきりと仕上げて頂きました。
お菓子やお料理を盛ったり、ペン皿やトレイ、切手盆として
幅広くお使い頂けるような作品になりました。

錫はもともと大阪で古くから作られてきた、伝統ある工芸品。
永くお使い頂いても変色せずに渋みのある光沢になり、金属で
ありながら柔らかな質感が魅力的です。
冷蔵庫で冷やして、冷たさを愉しめるのも今の季節にぴったり
です。
(冷凍庫では、ご使用になれません。)

今井先生には、「涼やかな器展」にもご出品頂きますので
お楽しみに!

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2012年7月 7日 (土)

山形のさくらんぼ

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お客様が山形からお取り寄せしてくださった、さくらんぼ。
今が旬の佐藤錦は、赤くて丸い粒がきれいです。
交配育成に成功した方のお名前が由来だそうですが、
「佐藤のように甘い」という意味も込められて名付けられ
ました。

さくらんぼは、艶々と瑞々しくて姿のかわいい果実ですよね。
舩木倭帆先生の器でいただきます。
13日(金)から2号店ギャラリーにて開催の「涼を呼ぶ器展」では
舩木先生の作品も展示致しますので、お楽しみになさって
くださいませ。

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2012年7月 6日 (金)

柳崇 段熨斗目の訪問着

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お客様にご注文頂いておりました、柳崇先生の上下熨斗目の
訪問着。
段熨斗目とも呼ばれます。
お客様のお好みに合わせて、お茶席にもよく馴染む、グリーン
がかった茶とグレーを用いて、縦長の市松文様の地紋に
織り上げて頂きました。
これから紋をおひとつお入れして、お仕立てさせて頂くところです。
織り上がりまで、永らくお楽しみにお待ち頂きました。

艶やかな光沢感を大切になさって、国産の糸にこだわり、全ての
工程をおひとりでなさる柳崇先生。
天然染料で染められた糸の光沢の美しさに、柳先生が織物に
注がれる情熱を感じます。

上下熨斗目は、一見大胆で個性的に感じられるかもしれませんが、
武家の礼装の小袖や、能・狂言の衣裳にも見られる伝統的な
柄付けです。
今の時代には、かえってモダンにうつるかもしれません。
正倉院文様などの、格式ある帯を締めて頂きたいきものです。



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2012年7月 5日 (木)

林美木子 五節句板絵「七夕」

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七夕に飾りたいと、ご注文を頂いていた彩色絵師・林美木子先生の
板絵「七夕」(しちせき)。
白木の柾目に丁寧に描かれた板絵は、蒸し暑い梅雨の時期に
涼やかさ、雅やかさを感じさせてくれます。

元来、中国の節句のひとつである七夕は、七が重なることから
「双七」とも呼ばれます。
中国の牽牛・織女星の伝説から発した乞巧奠(きこうでん)に、
日本古来の棚機津女(たなばたなつめ)の信仰が混ざり合って、
七夕の行事が形成されました。
そもそも日本ではお盆の行事の一環であり、「棚機」や「棚幡」と
表していましたが、病気や災厄が起こらないよう願いを込めて
精霊棚と幡を安置するのが7日の夕方であることから、「七夕」と
書いて「たなばた」と読むようになりました。
七夕に飾る笹は、霊が宿る依代といわれます。
竹竿に五行説に当てはめた五色の糸をかけて願いを祈るという
乞巧奠の風習に習い、中国文化に影響を受けた貴族たちが
梶の葉に歌を書き付けて手向ける「星祭り」を行うようになりました。
この日にイモの葉の露で墨を磨ると習字が上達する、また織姫の
ように織物、裁縫が上手くなるなど、芸妓の上達を祈る日でも
あります。

今年の七夕の日は、織り姫と彦星が会えるでしょうか。
梅雨の蒸し暑さが続いておりますが、皆様くれぐれもお身体ご自愛
くださいませ。

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2012年7月 3日 (火)

小谷眞三先生「壇れい 名匠の里紀行」出演

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昨日、BS日テレで放映された「壇れい 名匠の里紀行」は
ご覧になられましたか?
小谷眞三先生の工房を壇れいさんが訪ね、倉敷ガラスの
手業の美しさに迫る番組でした。

コップに始まりコップに終わる、小谷先生の吹きガラス。
数人で組んで仕事をすることが当たり前だった吹きガラスの
工程を、全ておひとりでこなされる姿勢は、81歳になられた
現在もかわりません。
1300度もの高温になるガラスの坩堝、特にこれからの
季節は吹きガラス工芸にとって、大変過酷な暑さとの戦い
となります。
小谷先生によって生を受けたガラスは、とろりとして安心感の
ある質感と、太陽の光を浴びて美しく透き通った色彩、
そして手作りならではのちょっっぴりいびつな味のあるかたち。
全てに小谷先生の温かく健康的で、飾らないお人柄が表れて
いるようです。

番組で、壇れいさんに語られるお元気なお姿や、制作の
ご様子、ガラスにかける思いなどを拝見して、ますます倉敷
ガラスが愛おしく、大切に使いたいと感じました。
上方銀花では、倉敷でも数が少なく貴重になっていると言われる
小谷眞三先生の作品を常設展示しております。


BS日テレ「壇れい 名匠の里紀行」

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2012年7月 2日 (月)

吉岡幸雄先生の「紅」

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2号店ギャラリーでは、涼やかなきものを集めた感謝セールを
開催しております。

京都の染色研究家・吉岡幸雄先生に頂戴した、紅花の京菓子
「紅」。
吉岡先生の工房で造られた本紅を、京菓子の彩りに生かしたい
とのアイデアから、菓子舗に特別にご依頼なさったものだそう
です。
漢方薬としても知られる紅花は、高血圧などに効果があるそう
です。
錫の豆皿は、今井章仁先生作です。

しおりに添えられていた一文をご紹介。
「輝くような鮮麗な赤―紅花がかもし出す色にはこうした表現が
ふさわしいようです。
紅花は遠く西方より、シルクロードを東へと運ばれ、中国、日本
でもその美しい色彩が尊ばれて、王朝の華やかな女人たちを
はじめ高貴な人々の衣裳を飾りました。
紅花はまた、和紙の染めにも用いられますが、私は奈良東大寺
で毎年行われる修二会(お水取り)の祭壇を飾る椿の造花の
和紙を奉納する際、その真紅の花弁の染色をこの紅花で染めて
おります。」

お水取りで二月堂ご本尊の十一面観音に供えられる、椿の花が
印象的ですが、吉岡先生によって染められた和紙が、「花拵」
(はなこしらえ)までに納められ、練行衆と呼ばれる選ばれた
11人の僧によって、ひとつずつ作らます。
太陽や血、火など、生命の色ともいえる赤を染め上げる紅花。
大切に味わいたいようなお菓子でした。

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