誉田屋源兵衛 浴衣展
板締め絞りの浴衣も、誉田屋さんにかかるとひと味違った
浴衣になりました。
江戸時代に多く染められた板締め絞りの技法は、屏風状に
折り畳んだ生地を木版に挟んで防染します。
残された白地と、染められた部分とのコントラストが美しく、
手仕事により全ての工程が行われます。
色のにじみ具合などが染める時によって微妙に変化して、
偶然に生み出される連続文様が、大胆でモダンな印象を
与えてます。
染色に用いられているのは「弁柄」。
国内にただ一軒残る弁柄染めの工房にて、美しく染色
されています。
ラスコーの壁画やアルタミラの壁画にも残されている最古の
顔料は、防虫や防腐の効果があり、古くから建築などに
用いられてきました。
インドのベンガル地方から伝えられたことから「ベンガラ」と
呼ばれるようになったのだとか。
日光にも強く退色が少ないことから、土からとれる天然の
素材として見直されています。
「誉田屋源兵衛 浴衣展」は、好評につき、今回会期を延長
してご紹介させて頂くこととなりました。
6月19日(火)まで展示しております。
どうぞご高覧くださいませ。
| 固定リンク
「企画展のご紹介」カテゴリの記事
- 十時孝好 USAGI(2021.03.01)
- 倉敷ガラス 小谷栄次(2020.06.16)
- 倉敷ガラス 小谷栄次 作品展(2020.05.25)
- 熊野淸貴『篆刻講座』(2020.02.20)
- 上方銀花アーカイブス 第一弾(2020.02.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント