工芸の七人
世界的に活躍されている繊維造形作家・城﨑英明先生の作品。
染めのパネルは、糊で布地にデカルコマニーをした後に染織
なさいます。
糊の上から染料を浸透させることで奥深いディテールが生み
出されます。
糊の厚さによって染料の浸透具合が変わるという城﨑先生の
オリジナルの技法で、画面には幻想的で神秘的な雰囲気が
漂っています。
デカルコマニーというと、子供のころに絵具を使って遊んだ
ことを思い出します。
絵具を塗った紙を折ってまた開くと、両面に不思議な文様が
生まれ、色の混じり具合を楽しんだり、動物のような形が
出来上がったりと、その偶然の中に無意識の美しさがあるのです。
また、手織りのジュート布をカシューで固めたオブジェは、
アジア各国に見られる高床の住居を象っていて、どこか素朴で
ノスタルジックに感じれらます。
【城﨑英明】
1958 京都生まれ
2006 雲南国際工芸展 雲南省博物館 招待 中国
2007 第5回 清州ビエンナーレ 招待 韓国
2008 「現代の布と文化」 サンスベリービジュアルアートセンター
選抜 ロンドン
2010 「素材からアートへ」 釜山市立美術館 選抜 韓国
2011 「バイトサイズ」テキスタイルミニアチュール展
選抜 ロンドン
現在 金沢美術工芸大学教授
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