林美木子 五節句板絵「端午」
京都の彩色絵師 林美木子先生の五節句の板絵より「端午」の
節句をご注文頂きました。
優美で雅やかな大和絵の世界の復興に取り組まれている、
林美木子先生。
いつもながら、見事な出来栄えに感激します。
すっきりとした意匠ながら、きりっとした勇ましさが漂っています。
5月5日の「端午」の節句は、男児の誕生と成長を祈る行事として
女の子の「上巳」の節句とともに、現代でも馴染み深い節句と
いえます。
強い香気で厄を祓う菖蒲やよもぎを軒に吊るして、菖蒲湯で
無病息災を祈願します。
菖蒲は「尚武」と同じ読みで、葉が剣の形を連想させることから
「菖蒲の節句」とも呼ばれています。
勇ましい五月人形や鯉幟を飾って祝いますが、鯉幟は鯉が滝を
登って竜になった登竜門の伝説から、出世を願う意味があります。
また、端午の節句に食べる粽や柏餅。
粽は中国の行事から伝わったものですが、柏餅は日本独自の
ものです。
柏は新芽が出るまで葉が落ちないので、家督が絶えないという
意味が込められています。
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