浅井竜介展 カブトヲカブレ
お箱書きをなさることから、筆を握る機会も多い浅井先生。
ひとつの作品が出来上がるまでに時間を要する陶芸とは
異なって、その場で目に見えて分かりやすい“書”のライブ
感は、ミュージシャンでもある浅井先生の気質に合っていた
ようで、書けば書くほど面白くなっておられるようです。
「カブトヲカブレ」のテーマに合わせて、今展では茶陶の作品に
端午の節句にちなんだ銘の作品が多く見られます。
軸装した書にも、少年たちへの先生からのメッセージが
込められています。
新緑の季節に合わせ、グリーンの無地の表装で、すっきりと
した現代的な掛軸になりました。
和室はもちろん、洋室にも馴染むモダンさがあります。
[Stay hangry]は、スティーブ・ジョブス氏がスタンフォード大学で
卒業生たちに贈ったスピーチの一節から。
ジョブス氏も、禅の思想や書に興味が強かったそうですね。
端午の節句にふさわしい鯉や兜にも、浅井先生ならではの
デザイン性と瑞々しい勢いを感じます。
薄墨で書くことによって筆の運びがよく分かります。
その他にも禅語を書いたものや、イギリスに留学しておられた
浅井先生らしいシェイクスピアの戯曲の一節や、英国のことわざ、
また音符に禅語の意味合いを込めたものなど…。
お好みの書から、軸装・額装も承っております。
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