浅井竜介展 カブトヲカブレ
浅井竜介先生は年に数回、埼玉にある薪窯を焚かれるそうです。
窯の中で灰を被り、作品は思いもかけない奥深い表情を
見せてくれます。
父・浅井慎平氏は、商業カメラマンとして「いいちこ」のポスター
など、誰もが知らず知らずのうちにその作品を目にしている方。
また叔父の浅井純介氏には、上方銀花でも以前に個展で
お世話になっています。作品の織部のお湯呑みは、20年来の
オーナーの愛用品です。
祖父・矢野陶々氏は小山冨士夫を指導したことでも知られる、
瀬戸の陶芸家でありました。
慎平氏が10歳の時に夭折されたのですが、そのDNAは確かに
孫にあたる竜介氏にも受け継がれています。
幼いころから作家陶芸に触れて育った竜介先生の作りだす
茶陶が、いま注目を集めています。
好みの茶碗を手にして点てる、一服のお茶。
心静かに飲みほしたあと、茶碗に残る茶のあとの表情をも
楽しみ、ほのかに残る温もりも満足感を与えてくれます。
何度となくお茶を点て大切にしていただくことで、茶碗もより
生き生きとした表情に育っていきます。
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