五月人形 展示しています
桜の季節からいつしか移ろい、新緑が目にまぶしい季節と
なりました。
1号常設店では、端午の節句に合わせまして五月人形を様々
展示しております。
中でも特に目を引く力作は、京都の森翠風先生・隆之先生の
木彫の作品です。
木曾桧の柾目材から一刀で彫りだされる五月人形や桃太郎は、
凛々しくも上品なお顔立ち。
日本画で用いる水干絵具で彩色し、細部にまで繊細に仕上げ
られた姿はなんとも雅やかで、木彫の仕事に魂を込める
誠実な作り手の心が表れています。
翠風先生作の、桃太郎と仲間たち。
勇敢に出陣する桃太郎は頼もしい仲間たちに助けられて、
智・勇・仁に優れた大将へと成長したことから、端午の節句に
男の子の健やかなる成長を願って飾られます。
また、鬼退治をした物語から、災いを追い払うという意味も
あります。
小さな木彫人形ですが、とても丁寧に作り込まれています。
お顔に通った美しい柾目も、作品の表情をより気高く感じ
させます。
こちらは、吉野光宝先生の御所人形です。
胡粉を何度も塗り重ねた、真っ白な肌に血色のよい頬。
掌に納まるほど小さな、ぽってりとした愛らしい作品です。
| 固定リンク
「常設作品いろいろ」カテゴリの記事
- 森翠風:作 「五月人形」(2019.02.26)
- 山本淳平 作品展〜いきものがたり〜(2018.03.24)
- 西川宏:作 特注 手縫い「ショルダーバッグ」(2018.02.06)
- 松﨑融:作 「朱漆内銀楕円重箱」(2017.12.07)
- 森翠風 五月人形(2017.03.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント