« 浅井竜介の『手』 | トップページ | 林美木子 五節句板絵「端午」 »

2012年4月23日 (月)

五月人形 展示しています

Img_1683

Img_1680

桜の季節からいつしか移ろい、新緑が目にまぶしい季節と
なりました。
1号常設店では、端午の節句に合わせまして五月人形を様々
展示しております。
中でも特に目を引く力作は、京都の森翠風先生・隆之先生の
木彫の作品です。
木曾桧の柾目材から一刀で彫りだされる五月人形や桃太郎は、
凛々しくも上品なお顔立ち。
日本画で用いる水干絵具で彩色し、細部にまで繊細に仕上げ
られた姿はなんとも雅やかで、木彫の仕事に魂を込める
誠実な作り手の心が表れています。

Img_1687

Img_1688

Img_1689

翠風先生作の、桃太郎と仲間たち。
勇敢に出陣する桃太郎は頼もしい仲間たちに助けられて、
智・勇・仁に優れた大将へと成長したことから、端午の節句に
男の子の健やかなる成長を願って飾られます。
また、鬼退治をした物語から、災いを追い払うという意味も
あります。
小さな木彫人形ですが、とても丁寧に作り込まれています。
お顔に通った美しい柾目も、作品の表情をより気高く感じ
させます。

Img_1681

こちらは、吉野光宝先生の御所人形です。
胡粉を何度も塗り重ねた、真っ白な肌に血色のよい頬。
掌に納まるほど小さな、ぽってりとした愛らしい作品です。

|

« 浅井竜介の『手』 | トップページ | 林美木子 五節句板絵「端午」 »

常設作品いろいろ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。