浅井竜介の『手』
土を触るにはやさしすぎる手だと、浅井先生は笑います。
この手から生み出される器は瑞々しい勢いがあって、使う人を
元気づけてくれるようです。
英国で学生時代を過ごし、現代美術に傾倒していた浅井青年は
帰国後、陶芸家・鯉江良二氏のもとで貴重な時を過ごされます。
茶陶において、桃山からの古典を現代的な感覚に変化させる
浅井先生の作品は幅広いファンを持ち、中堅の作り手として
独自の造形が、茶人にも注目を集めています。
陶芸家の祖父や写真家の父のDNAは、確かに竜介先生に
受け継がれ、頼もしさを感じるほどです。
ギターを爪弾く指先は繊細で、魅力的な歌声に涙を流す方も
おられました。
父である浅井慎平氏もハワイアンをされており、その影響から
音楽は幼い頃から竜介先生の身近なところにあったようです。
多彩で豊かな感性の持ち主の浅井先生。
これからのご活躍も大変楽しみです。
浅井竜介展「カブトヲカブレ」は、23日(月)まで開催しております。
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