浅井竜介展 カブトヲカブレ
浅井竜介先生の茶碗。
楽焼は手捏ねのよって形作られますが、浅井先生の作品は
轆轤で挽いて形成されています。
高温の窯から引き出した作品を水につけて、急冷することによって
茶碗は軽くなり、熱の伝導が緩やかになるのでお茶を点てても
冷めにくく、手にはやさしい温かみが伝わります。
引き出し黒の茶碗は鉄釉をかけて窯に入れ、釉薬が融けだした
頃に出して急冷することで、美しい黒色が引き出されました。
また、急冷する前に炭化させた茶碗は、黒く変化した土により
深みのある表情が生まれています。
浅井先生ご自身も、武者小路で茶道を嗜まれています。
端午の節句や五月にちなんだ銘を付けられた茶碗は、古くからの
技法や釉薬の中に、浅井先生ならではの新たな息吹を感じます。
浅井先生は、明日まで在廊してくださいます。
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