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2012年3月23日 (金)

オートジュエラー森暁雄展

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森暁雄先生の、エレガントで美しいべっ甲の簪や櫛。
べっ甲には、人の体温によって僅かに変形する性質があり、
プラスチックなどとは異なる天然素材ならではの繊維の
方向性があって髪に挿した時に簡単にはずり落ちてこない
ため、髪を美しく飾る装飾品として珍重されてきました。
ただし、デリケートな素材ですから、整髪料にはご用心。
お使いになった後に柔らかな布で拭きっとったり、ケアを
して大切にお使い頂きたい逸品です。

我が国に残る最古のべっ甲は、小野妹子が隋より持ち帰った
献上品とされるもので、正倉院御物に見ることが出来ます。
明治の頃にはダイヤや翡翠を埋め込んだり、技術の進歩に
よって生み出された櫛などが、洋装の麗人たちを夜会や
舞踏会で華麗に飾りました。

べっ甲の素材自体の魅力を上手く活かしながら、最高の
美しさを引き出すようにデザインされた森先生の作品には
憧れてしまいます。
結いあげた髪に馴染む曲げ具合や、艶のある美しさは見事です。
和装のみならず、洋装にもお使い頂けるような作品もございます。

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