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2012年2月 6日 (月)

金煕鍾の『手』

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端正で美しい作品を作り出す金さんも、大学で教鞭をとって
おられるそうです。
がっしりと、厚みのある手です。

ガス窯で焼かれる作品は、まず清々しい白磁の色に目を
奪われます。
澄んだ水のような釉溜まりの色は、お料理が映えて丈夫で
使いやすい。
銀とブルーのコントラストがきれいな作品は、もともとオブジェの
作品で発表なさっていた技法だそうで、韓国のお料理屋さんに、
ぜひ器として使いたいとの依頼を受けたことから、上手く
器へと発展させられています。
繊細に絵付けされた染付の花は、銀彩ととても相性が良く、
国を越えて多くの人が美しいと感じる作品です。
なんと、このシリーズは、サムスン電子の社長さんも愛用なさって
いるのだそうです。

古くは、磁器の素晴らしい作品が多く生み出されてきた韓国ですが、
現在は粉引などの土ものを焼かれる作家さんも多く、逆に
しっかりとした技術で磁器を手掛ける方が少なくなっているの
だそうです。
金さんのテーブルウェアーには、確かな技術と安定感があります。

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