金煕鍾の『手』
端正で美しい作品を作り出す金さんも、大学で教鞭をとって
おられるそうです。
がっしりと、厚みのある手です。
ガス窯で焼かれる作品は、まず清々しい白磁の色に目を
奪われます。
澄んだ水のような釉溜まりの色は、お料理が映えて丈夫で
使いやすい。
銀とブルーのコントラストがきれいな作品は、もともとオブジェの
作品で発表なさっていた技法だそうで、韓国のお料理屋さんに、
ぜひ器として使いたいとの依頼を受けたことから、上手く
器へと発展させられています。
繊細に絵付けされた染付の花は、銀彩ととても相性が良く、
国を越えて多くの人が美しいと感じる作品です。
なんと、このシリーズは、サムスン電子の社長さんも愛用なさって
いるのだそうです。
古くは、磁器の素晴らしい作品が多く生み出されてきた韓国ですが、
現在は粉引などの土ものを焼かれる作家さんも多く、逆に
しっかりとした技術で磁器を手掛ける方が少なくなっているの
だそうです。
金さんのテーブルウェアーには、確かな技術と安定感があります。
| 固定リンク
「企画展のご紹介」カテゴリの記事
- 十時孝好 USAGI(2021.03.01)
- 倉敷ガラス 小谷栄次(2020.06.16)
- 倉敷ガラス 小谷栄次 作品展(2020.05.25)
- 熊野淸貴『篆刻講座』(2020.02.20)
- 上方銀花アーカイブス 第一弾(2020.02.14)
「作家の『手』」カテゴリの記事
- ハリケーンランプ別所由加の『手』(2020.07.01)
- 十時孝好の『手』(2019.11.10)
- PASTSIX 鳥居佐衣の『手』②(2019.09.21)
- グラステーラー吉田直樹の『手』(2019.09.10)
- 角居康宏の『手』(2019.07.15)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント