孫文秀の『手』
今回の展覧会のまとめ役をかってくださった孫文秀さんは、
とっても多彩なアーティストです。
韓国での主な活動はカメラマン。
スタジオを構え、今回のDM写真もご担当くださっております。
そして、韓国の美術館やギャラリーで催される展覧会の
キューレターもなさっていて、今展のためにお力添えくださった
熊野先生が韓国で個展をなさった折にも、孫さんが親身に
なって色々と働きかけてくれたのだそうです。
「思い出」と名付けれた、陶板やオブジェの作品を発表なさる
のは、今回の上方銀花での展覧会が初めてのことだそうで、
また孫さんの、新たな作品の世界が広がりを見せています。
その作品を見て思うことは、「白」の美しさです。
マットな質感と合わせられた艶のある釉薬が、まるでこぼれて
来そうなほどにとろんとしているようで、思わず手を触れたく
なります。
目を閉じて、頭の中にぼんやりと浮かんでくる思い出の残像を
表した作品は、あえて色を用いず白にこだわられたことから、
見る人はそれぞれの思い出に、自由に思いを馳せることが
出来るようです。
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