坂田ルツ子 フェルトワーク展
坂田先生の作品のなかで、非常に印象的な色である赤。
日本人の肌にもよく馴染む、とても美しい色です。
赤色は先生にとっても思い入れのある色のようで、展示中の
ギャラリー壁面に赤い紐状のフェルトで、ぐるりと線を引かれ
ました。
特に冬には風景に色彩が少なくなるフィンランドの地でも、
赤は生命の象徴であるのかもしれません。
DM写真にも使用しました、「ガブリエルズ ウイング」と
名付けられた大判のストールは、天使の羽と森の木々から
デザインを起こされた作品です。
フェルトにオーガンジーの生地を上手く溶け込ませ、透け感が
軽やかで、陰影が神秘的。
オーガンジーとフェルト化した部分の縮み率が異なるため
出来る細かなシボも、表情に深みを出しています。
突起状の部分も、出来上がったフェルトをカットしているわけ
ではなく、このような形を作るように考えて縮絨させていかれます。
ストールの上下を逆にして纏われると、また様子が変わって
楽しんで頂けます。
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