2011年12月
2011年12月28日 (水)
2011年12月27日 (火)
熊野淸貴 篆刻講座
早いもので、今年も残り少なくなりました。
色々な厳しい出来事もあった年でしたが、皆様方に
支えていただき励まされた1年でありました。
どうも有難うございます。
上方銀花は、年内は明日までの営業となります。
年末年始の休業を頂いて、年明けは12日から通常営業と
させて頂きます。
年明けの催しのお知らせです。
『熊野淸貴 篆刻講座』
2012年 1月15日(日)、16日(月)
14時から17時のうち、1時間半~2時間程度
費用:お1人様1回 3,000円 印材は当方にてご用意致します
コーヒー ケーキ付き
大阪芸術大学教授の熊野淸貴先生をお招きして、上方銀花で
篆刻の講座を開催致します。
お名前や号の落款を彫ってみませんか?
上の画像は、熊野先生のご指導で以前にオーナー神立と
スタッフが彫ったものです。
お正月明けの2日間だけの催しとなります、連日のご参加も
大歓迎です。
印材の準備がございますので、ご参加ご希望の方は
お手数ですがお名前、ご連絡先をご記入の上、FAXまたは
メールでお申し込みくださいませ。
勝手ながら休業明けの12日以降になりますが、当方より
ご確認のご連絡を差し上げます。
FAX 06-6730-5600
メール kamigata@amber.plala.or.jp
皆様のお申し込みをお待ちしております!!
2011年12月25日 (日)
日野亜土 新作が届きました
2日間に渡って、オリジナルのオーダー作品をご紹介させて
頂いた、アドさんの楽しい新作が、アメリカより届いています。
毎年、クリスマスの時期に合わせて数点、作品をお送り頂いて
います。
今年もアドさんらしいブローチやリング、帯留などをお送り
下さいました。
写真は、その一部のブローチです。
アンティークやビンテージのビーズ、ボタンを中心に、小さな
パーツのひとつひとつが愛おしい作品たち。
シックな色味が多くなる冬の季節の装いに、ポイントになる
ようです。
アドさんのアクセサリーの魅力は、その軽さにもあります。
重さがあるとお洋服を選んだり、疲れてしまったり、せっかくの
オシャレが楽しめないことがありますが、アドさんの作品は
ボリュームがあるようなデザインでも、軽く仕上がるように
考えられているのです。
その心遣いもうれしい、ハッピーなアクセサリーです。
2011年12月24日 (土)
2011年12月23日 (金)
日野亜土 男の羽織紐と根付
夏の個展の際に、楽しい作品を届けてくださるアドさんの
オリジナルティあふれる作品。
以前にも、アドさんに羽織紐をオーダーしてくださった
男性のお客様のご注文品です。
前回も非常に話題を集めた羽織紐は、ワインカラーの
ルーサイトに、着脱可能なぶどうのチャームをつけたもので、
秋冬に向くこっくりとした色味のものでした。
新作は、ぶどうの房をイメージしてグリーンのビンテージ
ルーサイトで形作られ、イタリア製の革ひもを合わされました。
すっきりとした革ひもと、ボリュームのあるぶどうのコントラストが
面白い羽織紐になりました。
もう一点は夏用に、涼しげなものをというオーダー。
ドイツ製の鮮やかなブルーが美しいビンテージルーサイトに、
凝った細工のメタルチェーンを合わせておられます。
スパンコールを使ったり、シンプルさの中に、アドさんらしい
遊びごころを感じる作品です。
こちらは、同じお客様のご注文の根付です。
ガラスビーズを使った揺れるものをとのご希望でしたので、
アンティークの珍しいベネチアングラスのビーズに、
桃の種のかたちのボタンや赤い色が綺麗なジェイド、
ガーナの古い真鍮のビーズなどを上手く組み合わせた、
インパクトがあって面白い取り合わせです。
お着物姿がすっかり板についたお客様。
お姿を拝見するたびに、男性のお着物の魅力を実感して
います。
アドさんのどこにもない作品によって、ますますお洒落の
幅がひろがり、ステキに付けこなして頂いています。
2011年12月22日 (木)
冬至
お客様に、お庭で採れたゆずとレモンを頂きました。
その大きさにびっくりの、巨大レモンです。
台は、輪島の西端良雄先生・作です。
今日は一年で最も日が沈むのが早いという、冬至です。
ゆず湯に入ってかぼちゃを食べると、風邪をひかないと
いわれています。
ゆず湯に入ると身体がポカポカと温まって、お肌もスベスベ
になる効果があります。
「冬至」と、お湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」をかけて、
無病息災を祈ってゆず湯に入る習慣が生まれました。
「ゆず」も「融通(ゆうずう)」が効きますように、との願いが
かけられ好まれたようです。
また、かぼちゃは寒い時期でも保存がきいて、また保存中の
栄養素の損失が他の野菜に比べて少ないので、冬至の
頃の貴重な栄養源になっています。
寒さ厳しき折り柄、お身体くれぐれもご自愛くださいませ。
皆様が、ご健康に過ごされますことをお祈りしています。
2011年12月19日 (月)
お手製の嬉しいお味
お若い料理人さんに頂いた、お手製のだし巻きです。
きれいなたまご色のかわいらしいひさごが、松﨑融先生の
朱漆の豆皿によく合いました。
お出汁がよくきいたやさしいお味に、滑らかな舌触り。
ふんわり焼かれていて、ペロリと頂いてしまいました。
お客様がたにもご一緒にお味見していただきましたが、
美味しいお料理は、人々を笑顔にしてくれます。
これからも、多くの人が笑顔になる、美味しいお料理を作って
頂きたいと願います。
こちらは、高校で家庭科を教えておられるお客様が届けて
くださったお手製の、ズコットというケーキです。
スポンジ生地の焦げ目を上手く模様に生かして、中には
イチゴや、細かく刻まれたナッツ、ドレンチェリーなどを
混ぜ込んだクリームが入っていました。
ナイフをいれると切り口も美しく、頬張るとナッツの歯ごたえが
よくて、クリスマスを前になんだか楽しい気分になりました。
いつも、美味しいお菓子を有難うございます!
(お皿は、川野恭和 作)
2011年12月18日 (日)
玉井禎晋の『手』
玉井禎晋先生の『手』です。
ロンドン大学在学中にイングリッシュガーデンに魅了され、
独学で志された玉井先生。
天性の美意識とセンスから数々の展覧会で受賞され、
TVチャンピオンの番組で優勝されたことから全国的に
脚光を浴びられました。
今回の展覧会では、盆栽という小さな鉢の中に創り上げ
られる自然をご紹介させて頂きましたが、現在、
玉井先生のお仕事の中心を成しておられるのが、
ガーデンデザイナーとしてのお仕事です。
今秋に、淡路島の兵庫県立淡路夢舞台の温室で行われました
「夢コレクション あわじアルチザンフェスティバル」では、
独創的なガーデンが話題を集めました。
また、JR名古屋駅ビルのテラスにおけるフラワーガーデンや、
千葉県鴨川市の旅館の庭園なども手掛けてこられました。
命ある植物を扱うには、夏の暑さや冬の寒さなど、厳しい
環境の中での作業が必要となります。
今回も植物のために暖房は一切入れずに、先生には寒い
中で作業をして頂きました。
お水やりの途中で撮影させて頂いた手も、お水の冷たさに
真っ赤になっていました。
時には泥だらけになって創り上げられるお庭は、美しく
手入れされた草花が人々の目を楽しませ、和ませてくれます。
2011年12月17日 (土)
2011年12月16日 (金)
イカットの帯から
更紗展の折に展示されていた、手織りイカットの
九寸帯。
インドネシアの儀式に用いられるイカットの技法を、
帯に上手くとりいれ、素朴な織味と絣で表された文様が
面白いものでした。
エスニックな香りの生地が着物姿に味付けをしてくれる
帯でしたが、九寸帯から男物の角帯にお仕立てなさった
お客様がいらっしゃいました。
表裏で柄行きが異なる、リバーシブルの帯にお仕立て
して、装いによってどちら側をなさるか、楽しんで頂ける
角帯が出来ました。
しっかりとした手織りの帯地が十分に残っていましたので、
お揃いの信玄袋もお作りさせて頂きました。
お父様へのプレゼントということで、オリジナルの素敵な
角帯と信玄袋になりました。
同様に、お残り布でご自分の信玄袋とお嬢様用のバッグを
お仕立てになられたお客様も。
生地をどれだけ有効に使えるかと、あれこれ思いを巡らせて
頂くことも、お着物の楽しみのひとつですね。
2011年12月15日 (木)
玉井禎晋 モダン盆栽展
日本の花として愛されている桜。
お正月によい五葉松の盆栽と共に、十月桜のかわいい盆栽も
人気があります。
春と秋の2回、花をつけてくれる十月桜。
気候にもよりますが、落葉のあとの11月初旬頃から開花して
目を楽しませてくれます。
八重咲きの清楚なお花が、誰もに愛される可憐な姿です。
斑入りの、ゆきのしたと共に植えられた飾って頂きやすいものや、
松のグリーンと桜のピンクのコントラストの美しいもの。
趣向を凝らしたひと鉢に、玉井先生の、植物への愛情を
感じます。
また、ひとつの鉢の中に様々な植物が寄せ植えにされた
作品は、四季を通してお花を楽しんで頂けるように工夫されて
います。
鉢の中に広がる小さな宇宙は、お客様方のもとで美しい花を
咲かせてくれることでしょう。
寒さの季節に咲くお花は、心を温かくしてくれる生命力があります。
2011年12月13日 (火)
玉井禎晋 モダン盆栽展
玉井先生の盆栽展、上方銀花でも初めての試みでしたが
お客様がたに新鮮なご反響を頂き、有難いことです。
お正月を迎える季節がら、松が中心となっていますが
常緑樹である松は、色の変わらぬ不変性が尊ばれて
います。
讃岐瓦の鉢に植えられた松。
これらの鉢には釉薬が掛けられ、市松などのモダンな
表情をみせていますが、焼成の温度の違いから、
瓦に釉薬を定着させることは難しいことなのだそうです。
玉井先生のデザインの応えるために、職人さんが工夫を
重ねて出来あがったものです。
海外出張を終えられて、15日(木)よりまた玉井先生が
ご在廊くださいます。
植物についてのお話や、お手入れの仕方など、
色々とご相談なさってみてください。
お庭のデザインや施工なども、ご相談を承っております。
2011年12月12日 (月)
松﨑融の『手』 ②
野球少年の手が大きくなり、木に命を刻みこむ手になりました。
大きくて分厚い、松﨑融先生の『手』です。
大学を卒業後、野球部の監督をつとめるほどのスポーツマン。
師も持たず我流で作った、欅の分厚い板を刳り抜いた額に、
たっぷり朱漆を塗った作品が、染織家・故 芹沢銈介氏の
目にとまりガラス絵や板絵を入れて一世風靡したのが40年
前になります。
岐阜県から取り寄せた銘木の欅や栃などの材木を、
何年も何年も乾かして、粗彫りをしてまたさらに乾かす。
埋もれるくらいの木地と木屑に囲まれて制作させる姿は
力強く、その大きな手から美しい無二の形が生み出されます。
その仕事は、ご子息に引き継がれようとしています。
松﨑先生とご一緒にご来店くださった奥様が、漆のお着物に
伊兵衛織の帯のすてきなお姿にあわせておられた髪留めは、
ご子息の作品でした。
これから長い修行を経て、松﨑先生の精神を引き継ぎ、
どのような作品が生み出されることでしょう。
たいへん頼もしく、楽しみなことです。
2011年12月11日 (日)
松﨑融 『箱』展
松﨑先生の朱漆の盒子に、お客様から東京のお土産に
頂いた、金太郎飴本店の「開運 えと飴」を。
小さな蓋ものも、楽しいものです。
蓋をしてお客様の前に持ち出しますと、「中身はなにかな?」
という期待感が伝わります。
これこそが、箱を使うことの楽しみといえます。
辰は、十二支のうち唯一の空想上の生き物です。
天を駆け登る姿は気運上昇を感じさせ、悪気邪気を絶つ
(タツ)と言われ、心の平安をもたらしてくれる大変縁起の
良い干支なのだそうです。
3月の大震災では、松﨑先生がお住まいの栃木でも
被害に見舞われました。
まだ雪が残るのどかな里を襲った地震によって、先生の
ご自宅の長屋門も大きく傷ついたといいます。
幸いにも作品は無事であったようで、美しくあたたかい
松﨑先生の作品に触れることができたことを心から幸せに
思います。
命があることの有難さを、改めて実感しています。
えと飴には、「大吉」のおみくじが入っていました。
新たな年は平安に過ごせる、明るい年であることを願い
ながら、職人技が凝縮されたかわいい飴を、大切に味わい
たいと思います。
2011年12月10日 (土)
2011年12月 9日 (金)
2011年12月 8日 (木)
玉井禎晋 モダン盆栽展
3号店では、玉井禎晋先生のモダン盆栽展が始りました。
初日の今日は玉井先生がご在廊くださり、上方銀花では
初めての開催となる展覧会を、お客様方に興味深く
ご高覧いただきました。
“BONSAI”として、ヨーロッパを始め海外でも注目を
集めている盆栽。
専門の雑誌や学校も人気なのだとか。
玉井先生によって、ひと鉢の中に創りだされる無限の
空間が見事です。
根っこが高く持ち上がった松の木。
「根上がり」といって、商売繁盛や運気の上昇を願う
縁起物として珍重されるそうです。
根が地上にむき出しになっていながらも、生き生きとした
美しさに驚かされます。
大きく曲がりくねった姿には、風格が漂います。
玉井先生は海外出張を終えられた15日から、またご来廊
くださいます。
2011年12月 6日 (火)
2011年12月 5日 (月)
2011年12月 4日 (日)
松﨑融 『箱』展
松﨑先生の蓋ものに、旅茶わんと茶器を組み込んで
茶箱に。
小さな箱の中に、思い思いの世界を作り出す楽しみが
あります。
隙間なく好みの道具を収める工夫も面白いのですが、
それを愛でて頂く一服は格別なものです。
「箱は、自分の大切なものを閉じ込めて、中で静かに
眠らせ大切にする想い、そして箱を開ける時のあの
ときめきと驚きは何とも言えません。」と、松﨑先生は
語られます。
人は箱に触れる時、心が躍ります。
松﨑先生は2.3年前から、特に箱が気になり始めて
色々なものに蓋を付け、試行錯誤なさったそうです。
造り始めてみると思っていたより表現が難しく、苦心
されたとのことですが、その分、“箱”という表現を
通じて新たな手法や新たなカタチの発見もたくさん
おありのことでしょう。
使い方次第で世界が広がる“箱”をお手にとって、
蓋を開けて楽しんでみてください。
2011年12月 3日 (土)
2011年12月 2日 (金)
松﨑融 『箱』展
以前にコラムにてご紹介させて頂きました、フードコディネーター
田中愛子先生によるお料理に、当方よりご提供させて
頂いた作品が、松﨑融先生の重箱でした。
自信を持ってご紹介させて頂いた作品を、お料理がよく
映えると喜んで頂きましたことが、私どもにとっても本当に
嬉しく、誇りに思う出来事でした。
今回の展覧会には、お正月にむけてお薦めしたい、重箱が
沢山届いております。
深めのものから浅めのもの、形も四角かったりコロンと
丸かったり、お花の形をしていたり…。
さまざまなお重の中から、お好みに合わせてお選び頂ける
贅沢な空間になっています。
お正月のおせち料理だけでなく、お弁当を詰めてお花見や
行楽を楽しんで頂いたり、折敷のように1段ずつばらばらに
お使い頂くことでも、世界が広がります。
過剰な装飾をそぎ落とした、シンプルでありながら存在感の
ある作品は、使いこむほどに魅力が深まっていきます。
重箱の蓋を空ける時の、ワクワク感はなんともいえない
心地よいものです。
2011年12月 1日 (木)
松﨑融 『箱』展
松﨑融先生の力作が、沢山届きました。
原始の時代の大きく屈託のない太陽が塗りこめられたかの
ような、松﨑先生の赤。
力強く大胆で、人々を強く魅了する生命力に溢れています。
太陽の恵みを受けて生きる人間にとって、松﨑先生の赤に
惹かれることは、とても自然なことであるのかもしれません。
太陽によって一日がアケル。
その「アケル」が語源になって「赤」という言葉が生まれたと
いいます。
すなわち赤は神の色、祈りの象徴ともいえる色です。
松﨑先生の作品には、祭器のような祈りの根源を感じます。
今回は特に、お正月のおせち料理に良いお重箱を中心に、
茶箱や硯箱に組み込んでお使い頂けるような蓋もの、
棗や茶器、香合、盒子、水指、蓋置き、茶盌などお茶道具に
特に力を入れてご制作くださっています。
明日、明後日と、松﨑先生が栃木県よりお越しくださいます。
皆様、ぜひお出かけくださいませ。
最近のコメント