秋の京都にて 「きんからの世界」展
京都は、紅葉の季節を迎えようとしています。
そんな美しい地で催される、上方銀花に所縁のある
作家さんの展覧会をご紹介いたします。
「浪漫 きんからの世界」
ミステリアスな輝きを放つ“金唐紙”に新しい生命を宿した
2011年11月17日(木)~30日(水)
京都東急ホテル 地下一階ギャラリーkazahana
国選定保存技術保持者である上田尚先生は、独自で
金唐紙の技を研究し、日本で唯一、その技術を現代に
伝えています。
上方銀花では、2004年のお正月を寿ぐ展覧会として、
上田先生が復元・制作をされた金唐紙が艶やかに
彩ってくれました。
最近では、誉田屋さんの帯にも上田先生の金唐紙を
織りこんだ逸品が発表され、驚かされました。
17世紀頃、ヨーロッパで装飾用として、宮殿・寺院の壁や
天井に使われていた「金唐革」が、文明開化の明治初期、
日本に伝わり和紙に転換され、華麗な壁紙としてヨーロッパ
にも逆輸入されるようになりました。
鹿鳴館などの洋館を飾った技は、芸術産業として高い
評価を得たのです。
日本ではその後、国会議事堂の壁面を最後に衰退して
いましたが、上田先生のご尽力によって見事に復活され、
日本郵船小樽支店や旧岩崎邸、また各地の重要文化財の
壁面を復元し、修復されています。
金唐紙の壁紙やお屏風、衝立、額絵、また誉田屋の帯など
上方銀花でご用命を承っております。
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