寺田琳 絵画展
「Music tree 音楽になる樹」
94㎝×185㎝ 銀箔、オイル
今展のDMにも使用しました、圧巻の大作です。
赤い花や白い実をつけた、沢山の木が描かれた画面
からは、生命力を感じます。
樹の幹には、波紋のような文様が描かれています。
まるで、幸せな調べが聞こえてくるようです。
地には日本の銀箔が贅沢に使われ、寺田先生の
オリジナルのテクニックで焼き箔にされ、その渋くて鈍い
色味が、なんとも表現しがたい芳醇な味わいを醸し出して
います。
銀箔は、時を経るごとにますます渋い色へと変化していき
ますが、変化を重ねた数十年、数百年の後にも、また
その時代なりの美しさがあるようにと、考えられた色味に
しておられるのだそうです。
DMやこのブログの写真では、その素晴らしい質感が
お伝えしきれないことが残念です。
ぜひ実際に、ご高覧頂きたく存じます。
こちらの作品は額装前の状態で展示されておりますので、
アクリルやガラスを通さない、寺田先生の作品そのものを
ご高覧頂く事ができます。
先生の息遣いや精神まで、画面を通して感じることが
出来るようです。
| 固定リンク
「企画展のご紹介」カテゴリの記事
- 十時孝好 USAGI(2021.03.01)
- 倉敷ガラス 小谷栄次(2020.06.16)
- 倉敷ガラス 小谷栄次 作品展(2020.05.25)
- 熊野淸貴『篆刻講座』(2020.02.20)
- 上方銀花アーカイブス 第一弾(2020.02.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント