アジアの更紗帛展
「アジアの更紗帛」展のDMに使用しておりました、トラの帯が
染めあがってきました。
面白い文様に、DMをご高覧頂きましたお客様方から展覧会が
始まる前からお問い合わせを頂いていましたが、会期途中から
の展示となりましたことお詫び申し上げます。
バティックによる、手描きの九寸帯です。
織り味も愉しい、紬地に染められています。
前は、トラとお花をアレンジしたような丸い文様が描かれて
います。春、秋、冬、締める時期を問わないのも更紗の帯の
魅力です。
日本には野生では生息していないトラですが、世界的にも
年々その数は減少し、20世紀に入って3亜種が絶滅したと
いわれています。バティックの産地であるジャワ島に生息した
ジャワトラも、絶滅してしまいました。
開発によって生息地が奪われていること、綺麗な黄色と黒の
縞模様の毛皮や、漢方になると信じられた骨のために乱獲
されたことが一因であるといわれます。
強さや勇猛さの象徴であるトラ。
太い尻尾を強く持ち上げられるのもトラの特徴で、帯にもその
様子が悠然と描かれています。
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