女の子の宮参り初着
新しい家族の誕生を喜び、健やかな成長を心から願って誂える
祝福の着物。
無事に産まれてきてくれたことへの感謝を込めて、氏神様に
参拝祈願をするお祝い事が、お宮参りです。
大切な命を慈しむ心が守り、幾世代も受け継がれてきた日本の
伝統的な行事は、次の世代にも確かに繋いでいきたいものです。
赤地に鈴の文様がかわいい、女の子のお宮参りの祝い着。
赤ちゃんが人生の一歩を踏み出す記念の日を祝う、晴れやかで
品のよい初着です。
初着には背中に縫い目のない一つ身の着物に、背紋や背守りを
配したものを目にされることが多いかもしれませんが、四つ身に
お仕立をした初着は、三歳のお祝いの時には結び紐をはずして
お袖を丸く縫い直し、肩揚げ、また2重の腰揚げをして、お召しに
なることができます。
蹴鞠を染めた愛らしいピンクのお着物は、もともと初着であった
ものを、三歳のお祝い着として縫い直したものです。
被布を合わせて、子供らしい可愛らしさが引き立つお姿に
なります。
また、七歳のお祝いには、二重に揚げた腰揚げをはずし、
成長に合わせて一重に揚げ、本仕立ての帯を締めて、
しごきやはこせこを合わせて一層、雅やかで晴れやかな
お姿に。
日ごとの目覚ましい成長を喜び、祝い、重ねる歳月。
健やかに迎える節目に、お子さんの成長に合わせて着物を
楽に着られるようにする先人の知恵と願いが込められて
います。
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