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2011年9月 5日 (月)

林美木子 五節句板絵「重陽」

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彩色絵師・林美木子先生の五節句の板絵より、「重陽」の
節句をご注文いただきました。
お納めまで、永らくお待ち頂きました。

彩色という技法は、古くから祈りの対象でありました。
日本では平安時代に、中国風の唐絵に対して、和やかに
森羅万象を写し雅味のある生活の様子を描いた大和絵が
生まれました。
人形作家・人間国宝 林駒夫先生を父に持つ、有職彩色
絵師・林美木子先生は、優美で気品漂う大和絵の復興に
力を注いでおられます。
その作品は、深く日本人の心に沁み渡ってきた、我が国
ならではの美意識や潤いを、改めて感じさせてくれます。

五節句は中国に端を発し、季節の節目に心豊かに、
そして家族が健康に暮らせることを祝う行事です。
9月9日は「重陽」の節句。
陽の数である九が重なることから縁起のいい日とされ、
「重九」が「長久」に通じることからお目出度く、五節句を
締めくくる行事として、昔は最も盛んに行われたそうです。
旧暦の9月9日は菊の盛りであることから「菊の節句」、
また、作物が豊かに実りを迎える頃であることから「栗の
節句」とも呼ばれます。
稲作を中心とした五穀豊穣の祈りは、古くから日本人に
とって大切なことであったのですね。

板絵は、厄払いに用いる茱萸袋に、長命を願う黄、白菊が
描かれた有職の伝統的な図柄です。
次の年の端午の節句に薬玉と掛けかえられるまで、飾って
頂けます。
桐の板に、胡粉の置き上げ技法によって雅やかに描かれた
菊の表現が、生き生きとして見事です。

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