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2011年8月 6日 (土)

福岡と高知の銘菓

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とても有難いことに、上方銀花ではお客様や作家さんから、
お珍しいものや遠方の銘菓など、美味しいお菓子を頂戴する
機会に恵まれています。

福岡の御菓子処「萬年家(はねや)」の『那の香』。
「那」とは博多の周辺にかつて存在した国だそうです。
柑橘類の蜜漬け果皮を薄切りにしたものを、マリーゴールドの
花を沢山食べて育った都城産の鶏が産み落とした卵を
ふわりと泡立てた生地に程よく散らした、香りの良いお菓子です。

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こちらは、高知で古くから愛されている土佐銘菓「青柳」の
『土左日記』。
こしあんを求肥で包んでそぼろをまぶしています。
歌人・紀貫之の「土佐日記」は、海国土佐を広く日本中に
紹介した最初の文献であり、我国の仮名文字日記の先駆けです。
930年に土佐の国司に任ぜられ、934年12月に船出、翌年2月に
帰京するまでを綴った旅日記にちなんで、お菓子も和綴本を
デザインしたお箱に入っていました。

共に、いにしえに思いを馳せ美味しく頂戴しました。

黒漆皿 松﨑融 作
錫の小皿 今井章仁 作  どちらもご注文承ります。

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