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2011年7月18日 (月)

伊藤祐嗣 ジャム用銅鍋

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熱の伝導に優れた銅鍋は、火にかけると鍋全体が同じ温度に
温まるため、煮込み料理が美味しく出来ます。
季節のフルーツをことことと煮詰めて作るジャムには、非常に
適しています。
お若いお料理好きのお客様からのオーダーは、美味しいジャムを
作るための銅鍋を、というものでした。
ご友人のお母様の食器棚でご覧になった伊藤祐嗣先生のお鍋が
忘れられず、いつか機会があればと楽しみにお考え下さっていた
のだそうです。本当に有難いことです。

内側も錫をひかないシンプルな銅で仕上げ、形もジャムが溜まら
ないように窪みを付けずに、すんなりとしたデザインになりました。
注ぎ口が中心ではなく少し横に付けられているのがミソで、
ジャムを瓶に詰める時に、最後は片手でお鍋を持って、ヘラで
かきいれるのに都合がいいようにと考えられたものです。
実際に、お客様にご要望をお伺いする中で湧いて来た伊藤先生の
アイデアが形になって、オリジナルの銅鍋が完成しました。
片手でも持てるようにと、お鍋の重さも考慮して底の銅の厚みを
決められ、木の蓋には、ジャムがべたつかないように拭き漆を
施して下さいました。

これまでにもジャム用のお鍋を作れないかと何度か尋ねられた
ことがあったのだそうですが、今回、お客様がとても具体的に
ご希望を仰ってくださったので、実際にこのように形にすることが
出来ました。
伊藤先生にとっても、お仕事の幅が広がる嬉しいご注文だったと
喜んでくださいました。
オリジナルの銅鍋は愛着もひとしおでしょう。
美味しいジャム作りのパートナーに、末永くご愛用くださいませ。

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