林まさみつ 竹工芸展
古来、陰暦の五月五日に竹の節にたまった水は「薬水」
「神水」として尊ばれました。
日本では古くから一本の竹から様々な恩恵を得て、
人々の生活が紡がれてきました。
伐ることによって無尽蔵に蘇る生命力と、抗菌や除湿にも
優れる美質が我々を魅了します。
様々な竹工芸の産地である大分県では、良質の真竹に
恵まれています。緻密で弾力のある組織が、編むのに
適した素材です。
その他、黒竹や孟宗竹、篠竹、淡竹、すず竹など国内には
様々な竹が生息し、それぞれに特質があるのです。
林まさみつ先生の竹の花籠は、使い手にやさしく空気も
浄化する、やさしい手仕事です。
染色する場合には草木染めと漆を使用し、竹本来の持ち味を
生かして巧みに細工をされています。
さりげない野の花や茶花がよく馴染み、お近くのお客様に
頂戴した花茗荷や山牛蒡などのお花も、早速に活けさせて
頂きました。
自然の恵みから命を頂いて作られる竹の花籠は、そこに
活けられるお花の命も受け入れる、凛とした静かな強さが
あります。
林まさみつ 掛花籠 偶 22,500円 真竹
花籠 秋海堂 50,400円 真竹
掛花籠 夕映 12,600円 ほうび竹
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コメント
僕の使っている真竹は、大分県と福岡県
の県境に住む、竹切り職人から分けてもらっています。
もともと、このあたりは、竹製ものさしをつくる地域
でした。竹切職人であるご主人は、自分の所の竹が
一番良質であると自慢をしています。
ほうぼう探しましたが、確かにここの竹は良質です。
ちょっと高いのですが。
投稿: 林まさみつ | 2011年7月28日 (木) 21時10分