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2011年7月

2011年7月31日 (日)

町田久美子 パールのイヤリング

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上質の南洋真珠やアコヤ真珠のアクセサリーをお得意とされる、
町田久美子さん。
永らく、精緻で美しく、質の良いアンティークジュエリーを扱って
おられることで培われた美意識は、現代物のオリジナルジュエリー
にも通じています。

以前の展覧会で、アコヤの黒真珠にダイヤモンドを埋め込んだ
ネックレスをお求め頂いたお客様より、お揃いのイヤリングを
新たにオーダー頂きました。
玲瓏なる美しさが魅力のパールですが、照りや色味を
ネックレスの珠と合わせて、美しいイヤリングになりました。
写真では光ってしまい色が上手く出せませんでしたが、実物は
こっくりとした美しい黒です。
丁寧な仕事で埋め込まれたダイヤが煌めいて、華やかであり
ながら品のよいお顔映りがとてもきれいな一品でした。

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2011年7月30日 (土)

『特攻の真意』

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8月5日に、神立尚紀氏の新刊『特攻の真意 大西瀧治郎
和平へのメッセージ』が、文芸春秋より発売されます。
以前にもこちらのコラムにてご紹介致しましたが、筆者の
写真家でありノンフィクション作家の神立尚紀氏は、上方銀花
オーナー神立順子のいとこにあたります。
日大芸術学部写真科を卒業された後、講談社「フライデー」の
専属カメラマンを務められた後、平成7年より、元零戦搭乗員の
方々への取材を始められ、これまでにも数冊の本に真実の
メッセージを込めて上梓なさってきました。
現在放送中の、NHK連続テレビ小説「おひさま」では軍事指導を
担当されています。

昭和19年10月20日、フィリピン・マバラカットで神風特攻隊が
編成され、翌21日に初出撃しました。
部隊指揮から遠ざかっていた大西瀧治郎中将は、急きょ
第一航空艦隊の指揮を命じられ、特攻隊の編成を行ったことから
「特攻の父」「特攻生みの親」として有名ではありますが、当初
「外道である」と特攻反対の立場であったと聞きます。
日米開戦に反対であった大西中将は、大戦末期に自らの命で
特攻隊を出撃させ、昭和20年8月16日に、部下たちの後を追い
壮烈な割腹自決を遂げました。
その死後に残されていた遺書からは、世界平和を願う思いが
綴られていたのだそうです。

神立氏が、大戦から生きて帰ってくれた方々や親族の方々への
インタビューを繰り返され、大西中将の特攻への真意、心の叫びを
辿ったノンフィクション作品です。

『特攻への真意』1,890円 

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2011年7月29日 (金)

林まさみつ 竹工芸展

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林まさみつ先生の竹の花籠は、繊細で端正な編目が生み出す
陰影も美しい作品です。
林先生の手によって竹は千変万化し、活けられる花の命も
頂き、上品で豊かな表情を見せてくれます。
林先生には、当ブログにコメントを沢山頂き、感謝しております。
どうも有難うございます。

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今日のお花は、お庭のふうせんかずらです。
林先生の花籠は、手がこんでいながらすっきりとしたフォルムで
さまざまな野の花をやさしく受け入れ、私たちに日本に生まれた
喜びを改めて実感させてくれるようで、心に響きます。
林まさみつ先生の展覧会は、8月1日(月)まで開催しております。
ぜひお出かけ頂き、しなやかな竹の手触りを感じて頂きたく
存じます。

林まさみつ 花籠ささげ  37,800円 黒竹

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2011年7月28日 (木)

林まさみつ 竹工芸展

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やさしい天然の植物素材にこだわり、ひとつひとつ丁寧な
手仕事で作り上げられる林まさみつ先生のバッグは、
軽くて丈夫です。
この季節にはさらりと心地よく、お着物だけでなくお洋服に
お持ち頂いても光沢感がきれいです。

バッグの本体には良質の真竹を植物染料で染めた素材を
使用し、緻密な編目が非常に美しくて軽い網代編みにし、
漆で仕上げておられます。
2色になった竹を、千鳥格子や矢羽根、波のような文様に
編まれた手の込んだバッグもございます。
持ち手やジョイントは、強度と柔軟性があって竹とよく馴染む
籐で作られています。
底には竹のはりが3本入れられ、角は籐でかがって補強
されているのが丈夫であり使い手にとっては嬉しい、細やかな
工夫です。

巾着やファスナー仕立ての中袋には内ポケットが付けれれて
使いやすく、日本の伝統である竹と相性の良い西洋のリネン
麻を合わせてすっきりと仕上げられました。

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2011年7月26日 (火)

西端良雄 お椀の蓋

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10年以上ご愛用頂いて、いい艶の出た西端良雄先生の
お椀に合わせて、新たに蓋をお作りいただくオーダーを
承りました。

ぽってりと厚みのある、木地を贅沢に使用したお椀に、
同じく梅の花のような線が刻まれた蓋が出来あがり、
毎日のおつゆの他にも、少しあらたまったお料理にも
お使い頂けるような蓋つき椀になりました。
永らくご愛用頂くうちに、蓋の色艶も徐々に変化し、
またいい風合いの作品へと成長していきますことでしょう。

口当たりがやさしくやわらかで、手にも馴染みのいい
西端先生のお椀は、上方銀花の顔ともいえる作品です。

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2011年7月25日 (月)

林まさみつの『手』

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竹を編む、林まさみつ先生の『手』です。

機織りで糸を紡ぐことが大変な作業であるように、竹工芸も
材料の竹を割り剥ぎを繰り返して細い竹ひごにし、一定の幅に
揃えて面取りをする、編む前の準備ががとても大切で大変な
作業となります。
古くから、自然豊かな日本人の暮らしの中で身近に使われて
きた竹。
編み方や弾力などを考え、素材の持ち味を活かして編み上げる
こまやかな手仕事をする手先の動きも、実にしなやかで美しい
ものです。

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2011年7月24日 (日)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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アドさんのアクセサリーの展覧会には、多くのお客様に
お出かけ頂きました。
誠に有難うございました。
アドさんは会期中に連日ご在廊くださいましたので、
1年ぶりの再会を楽しみにお出かけくださるお客様方や
今回の展示で初めて作品をご高覧くださったお客様方と
ビーズやボタンについてのお話に花が咲いて、
あっと言う間の楽しい10日間でした。

昨日、共にアメリカからご帰国されたお嬢様もご来廊
くださっていたので、お客様とともに記念の一枚を
撮らせて頂きました。

今回、オーダーも何点か承りましたので、アドさんの
感性から生み出される作品をまたこちらのブログにて
ご紹介させて頂きたいと思います。

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2011年7月23日 (土)

林まさみつ 竹工芸展

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ご近所のお客様が、河原撫子や吾亦紅、ベルテッセンなど
お庭のお花を届けてくださいました。
ギャラリーが、心安らぐ空間になりました。

林まさみつ先生は名古屋の芸術大学で洋画を専攻され、
卒業後は現代美術の創作の道を歩まれていました。
ある時にであった竹工芸の美しさに魅了され、竹工芸が
盛んな大分県別府市で学ばれました。
大分県の真竹や四国の黒竹、長野のすず竹などを用いて
様々な雰囲気のある作品を作られています。
その天然の光沢感が美しく、目を奪われます。素材の
特性を生かして滑らかな曲線を手作業で作りだした、
緻密で端正な表現が見事です。

林まさみつ  花籠 十五夜 48,300円  黒竹
             一楽 33,600円  真竹
             花野 37,800円  黒竹
 

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2011年7月22日 (金)

林まさみつ 竹工芸展

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古来、陰暦の五月五日に竹の節にたまった水は「薬水」
「神水」として尊ばれました。
日本では古くから一本の竹から様々な恩恵を得て、
人々の生活が紡がれてきました。
伐ることによって無尽蔵に蘇る生命力と、抗菌や除湿にも
優れる美質が我々を魅了します。
様々な竹工芸の産地である大分県では、良質の真竹に
恵まれています。緻密で弾力のある組織が、編むのに
適した素材です。
その他、黒竹や孟宗竹、篠竹、淡竹、すず竹など国内には
様々な竹が生息し、それぞれに特質があるのです。

林まさみつ先生の竹の花籠は、使い手にやさしく空気も
浄化する、やさしい手仕事です。
染色する場合には草木染めと漆を使用し、竹本来の持ち味を
生かして巧みに細工をされています。
さりげない野の花や茶花がよく馴染み、お近くのお客様に
頂戴した花茗荷や山牛蒡などのお花も、早速に活けさせて
頂きました。
自然の恵みから命を頂いて作られる竹の花籠は、そこに
活けられるお花の命も受け入れる、凛とした静かな強さが
あります。

林まさみつ 掛花籠 偶  22,500円 真竹
        花籠  秋海堂  50,400円 真竹
        掛花籠 夕映  12,600円 ほうび竹

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2011年7月21日 (木)

林まさみつ 竹工芸展

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台風一過の本日、2号店ギャラリーに大分県の竹工芸家
林まさみつ先生の作品を搬入しました。
竹の花籠やバッグを中心に、盛り皿やお箸、スプーンも
届いています。

竹の花器に活けると、さりげない野の花が優しく映えます。
丈夫で軽いバッグはお着物姿にもよく合い、涼やかさを演出
してくれるようです。
古来より日本人にとって馴染みの深い竹を、丁寧に編み上げた
一目一目に、奥深くてしなやかな生命のいとなみを感じます。
竹には、人の心を和ませてくれる美しさがあります。

3号店では24日まで、引き続き「日野亜土 アンティークビーズ
ジュエリー」展を開催しております。
ぜひ、併せてご高覧くださいませ。

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2011年7月18日 (月)

伊藤祐嗣 ジャム用銅鍋

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熱の伝導に優れた銅鍋は、火にかけると鍋全体が同じ温度に
温まるため、煮込み料理が美味しく出来ます。
季節のフルーツをことことと煮詰めて作るジャムには、非常に
適しています。
お若いお料理好きのお客様からのオーダーは、美味しいジャムを
作るための銅鍋を、というものでした。
ご友人のお母様の食器棚でご覧になった伊藤祐嗣先生のお鍋が
忘れられず、いつか機会があればと楽しみにお考え下さっていた
のだそうです。本当に有難いことです。

内側も錫をひかないシンプルな銅で仕上げ、形もジャムが溜まら
ないように窪みを付けずに、すんなりとしたデザインになりました。
注ぎ口が中心ではなく少し横に付けられているのがミソで、
ジャムを瓶に詰める時に、最後は片手でお鍋を持って、ヘラで
かきいれるのに都合がいいようにと考えられたものです。
実際に、お客様にご要望をお伺いする中で湧いて来た伊藤先生の
アイデアが形になって、オリジナルの銅鍋が完成しました。
片手でも持てるようにと、お鍋の重さも考慮して底の銅の厚みを
決められ、木の蓋には、ジャムがべたつかないように拭き漆を
施して下さいました。

これまでにもジャム用のお鍋を作れないかと何度か尋ねられた
ことがあったのだそうですが、今回、お客様がとても具体的に
ご希望を仰ってくださったので、実際にこのように形にすることが
出来ました。
伊藤先生にとっても、お仕事の幅が広がる嬉しいご注文だったと
喜んでくださいました。
オリジナルの銅鍋は愛着もひとしおでしょう。
美味しいジャム作りのパートナーに、末永くご愛用くださいませ。

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2011年7月17日 (日)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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3号店にて開催中の「日野亜土 アンティークビーズジュエリー展」
には、連日、沢山のお客様方にお出かけ頂き、ギャラリーが
笑い声で溢れています。

絵本の1ページを切り取ったような、アドさんの夢いっぱいの
ネックレスやブローチ。
長い間、大切に集めてこられたビーズやボタンなどの素材を
上手く組み合わせた楽しい作品です。
一見ボリュームがあるように感じますが、着けてみると不思議に
身体に馴染みます。

これらの作品の世界は、今後ますます広がりを見せていきそうな
ご様子で、今からとても楽しみです。

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2011年7月16日 (土)

山ぶどうの籠と初夏の衣展

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東北・山形の山ぶどうの籠。
山ぶどうの皮は、一年に一度限られた時期のみにしか収穫が
出来ません。梅雨の蒸し暑い時期でないと、きれいで質の良い
皮をはぐことが出来ないのです。
一年分の細工ものに使用する貴重な材料を確保するために、
大量の蚊や蜂が発生する山に入られます。
最近では安価な中国製のものが出回っているようですが、
山形の山ぶどうは皮が厚手で艶が出やすいのが特徴です。
また柔軟性があるため割れにくく、使うほどに素朴で温かみの
ある風合いが増してきます。
手をかけて、かわいがって頂くほど、飴色に艶が出て魅力が
増してくるのです。

先祖代々に受継がれた伝統の技法で、地元・山形の職人さん
達によって、材料から仕上げまで丁寧に心をこめて作られる
籠には、自然の恵みを大切にする暮らしの知恵と愛情が
つまっているようです。

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2011年7月15日 (金)

山ぶどうの籠と初夏の衣展

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元々は、企業でテキスタイルデザインをなさっていた<Sind>の
原口良子さん。
日本国内やインド、タイなどに出向いて染色や織物の研究をし、
オリジナル素材の開発をしてこられました。
1992年に独立、<Sind>を立ち上げ、より深く素材と向き合い、
大胆でオリジナリティー溢れる布を生み出されます。

インドの染織に魅せられて各地に素材を訪ね、ぼかし染め、
段染めや絞り染めなど、職人さんに伝統技法を頼み、
自らの手で柿渋を染め合わせて布の表情を奥深く変化させて
いきます。インドの染料と日本の柿渋が出会い、お互いに
響き合って調和しています。
人々の手と時間、歴史と文化、自然という工程の中で染められた布。
その布を装う「衣」は、着る人の生活と共に、活き活きと存在します。
考えられた直線やドレープが、身に纏うと風をはらんで美しい
ラインを生み出します。
<Sind>の洋服を通して、インドの文化や自然の豊かさを感じて
ください。

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2011年7月14日 (木)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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3号店にて、アドさんのアンティークやビンテージのビーズ、
ボタンなどを使ったアクセサリーの展示がスタートしました。
24日の日曜までです。
初日から、沢山のビーズ好きのお客様方にお出かけ頂き、
あっという間の一日でした。
今日はちょうどアドさんのお誕生日でもあったので、
にぎやかで楽しい日になり、温かいお客様方にお祝い
して頂いたようで嬉しい日になりました。

“ビーズ”の語源は「穴のあいた」という意味で、その材料が
何であっても穴があいていればビーズになります。
石や木の実、ガラス、木、陶土、金属、角やボーンなど
素材は様々で、アドさんの作品にも様々なビーズが使用
されています。中には紀元前のものなど、非常に古く、
歴史的な価値のあるビーズもございますので、その質感を
お手にとって楽しんで頂ければと思います。

写真の2点のネックレスにも、古くて貴重な素材が使われて
います。
上のものはアンティークのサンゴのビーズ。シルバーの
トップはモンゴルの古いもので、遊牧民であるモンゴルの
人々にとって、馬が吊るされたモチーフには家を護るという
願いが込められているそうです。
下の、水玉のビーズはヨーロッパのアンティークビーズです。
時を経て味わい深い色合いにあったビーズが、アドさんの
手によって新たな命を与えられ、また瑞々しい表情を見せて
くれています。

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2011年7月12日 (火)

日野亜土 アンティークビーズジュエリー展

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3号店に、木曜日から始まるアドさんの作品の搬入を
致しました。

アドさんは、会期中毎日在廊くださいますので(12:00~
17:00)、素材となったビーズやボタンなどについて
色々とお話を伺ってみてください。
ひとつひとつに物語があり、きっと愛着が深まるはず
です。

2号店では引き続き「山ぶどうの籠と初夏の衣」展を
開催しております。
併せて、どうぞご高覧くださいませ。

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山ぶどうの籠と初夏の衣展

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<Sind>原口良子さんの、テキスタイルのクリエイションを
山ぶどうの籠と共に、展示させて頂いています。

インドの大地に鏤められた、自然と神と人々の織り成す
素晴らしい文化に魅せられて、テキスタイルの制作を
始められた原口さん。
日本とインドの文化の融合を、絞りやバティック、段染めや
手描きなどの技法で染め上げれてた布に込めて、私たちに
届けてくれます。
柿渋や藍は、インドの強くて烈しい自然の中で力強く、美しく
引き出されます。
その物創りは、インドの職人さん達によって支えられています。
ひとつひとつの熟練の技を重ねていく工程で、職人さん達の
手仕事を通じて「美しい布」へと生み出されていきます。

今回は、空気をはらんだ姿の美しい、透け感のあるものが
沢山届いています。
実に纏って頂くと、表情が変化するのが楽しいSindの物創りを
ぜひご高覧くださいませ。

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2011年7月11日 (月)

花外楼 名残りの宴 その②

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名残りの宴の当日、建物の2階と3階の大広間に宴席が設けられ、
100名以上にもなるお客様で賑わっていました。
多くのお客様方に愛された建物が無くなってしまうことは本当に
寂しく、一品一品のお料理に込められた思いを感じるにつけ、
非常に感慨深いものがありました。
宴の席では、お越しになっていた上方銀花のお客様方にもお目に
かかり、ご一緒に思い出話をしながら、現在の建物においての
最後のお料理を堪能させて頂きました。
女将の徳光正子さんにも、記念のお写真に入っていただき、
思い出深い一枚になりました。

北浜の本店での新たな開業には、5年もの歳月がかかるようですが、
その間は「花外楼北店」として、北区西天満で10月5日(水)より営業
なさるご予定です。
また、花外楼近鉄阿倍野店(近鉄百貨店阿倍野店10階)と、
花外楼大淀別邸(中津のラマダホテル地下一階)は引き続き営業を
されますので、お出かけになってみて下さいませ。

沢山の方の沢山の思い出が刻まれた、花外楼の北浜本店料亭。
新しい歴史の一歩を歩まれ、また新たな建物で変わらぬ笑顔で
お迎え下さる日を楽しみに…。
それまでは花外楼北店に、その伝統は引き継がれます。

「花外楼北店」 大阪市北区西天満4-8-2
10月5日(水)より営業
花外楼 ホームページ

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2011年7月 9日 (土)

花外楼 名残りの宴 その①

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天保年間、加賀の国から出てきた伊助が、北浜の地に「加賀伊」と
称して開いた料亭は、明治8年、大久保利通や板垣退助らによる
大阪会議の舞台となり、その成功を祝して木戸孝允によって
「花外楼」と命名されました。
本物のお料理と真心を尽くされた、大阪を代表する名料亭です。
数々の思い出が刻まれた現在の花外楼の建物は、淋しいですが
7月末をもって休業に入り、数年後、新たな建物へと建て変えられる
ことになりました。
昨日8日、その名残りを惜しむ宴が催されました。
花外楼さんには、上方銀花は永らくお世話になっています。
別館で特別展をさせて頂いたり、お客様のお嬢様のご結婚式に
お使い頂いたり…。心尽くしのお料理に、見事な建築、そして
親切で楽しいおかみさんや支配人さん、中居さん方。思い出は
尽きません。

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目にも美しい美味しいお料理とお酒とともに、花外楼に縁のある
桂南光さんや旭堂南陵さんが花外楼の思い出を語られ、
お琴の澤千左子さんや笛の藤舎敦生さんが演奏をなさいました。
またお店に面した土佐堀川の屋形船では、篝火が焚かれ、
山村若禄昌さんが舞が、より幻想的で美しく感じました。

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2011年7月 8日 (金)

山ぶどうの籠と初夏の衣展

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3月11日、東北地方を襲った未曾有の大地震は、山紫水明の
日本の自然を無残に奪ってしまいました。
寒暖の差が激しい自然豊かな出羽山系では、大地から伸びた
山ぶどうが強靭な蔓を四方八方に広げながら、天を目指して
成長を続けてきました。
縄文のはるか昔より、雑木林の生命を頂いて、我々日本人は
籠の文化を育んできたのです。

幸いにも残った自然の恵みを、展示させて頂くことが出来ました。

山ぶどうは、良質の素材が徐々に失われてきているそうです。
先人の知恵が込められた山ぶどうの籠からは、山々の精気を
感じるようです。
使うほどに表面のケバがとれて黒く光り、だんだんと革のような
趣に変化して、重厚な美しさを見せてくれます。
山形の職人さん達の手によって丁寧に編みこまれた籠は、
使い手の手によって最後の仕上げをされるのです。
表情豊かな希少な山ぶどうの籠バッグを、ぜひご高覧下さいませ。

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2011年7月 7日 (木)

山ぶどうの籠と初夏の衣展

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山形から届いた山ぶどうの籠と、<Sind>原口良子さんの
初夏の衣を展示致しました。
それぞれ、職人さん方のやさしい手仕事を重ねて
作り上げられた、独特の風合いが面白い作品ばかりです。
ぜひお手にとって、身に纏って、その温かみを感じてみて
ください。
2号店ギャラリーにて、18日(月)までです。

14日(木)からは、3号店にてこの季節の恒例の、アドさんの
ジュエリー展も同時開催となります。
併せてご高覧くださいませ。

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2011年7月 5日 (火)

伊藤祐嗣 真鍮漆焼付高杯

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伊藤祐嗣先生の個展の折に、お客様よりご注文を頂いていた
高杯が出来上がってきました。

お客様のイメージをお話して頂き、先生がいくつかデザインを
描いてくださった中から、お好みのものを選んで頂きました。
お客様のことを思いながら作り上げてくださった作品には、
伊藤先生らしい、金属でありながらしなやかな優しさを感じる
ようなものになりました。
内側に錫をひいた小ぶりの高杯で、冷やしたお酒を楽しんで
頂きたいものです。

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2011年7月 4日 (月)

吉岡幸雄 『日本の色 千年の彩』展

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平成22年の秋、染司よしおか 吉岡幸雄先生が第58回
菊池寛賞を受賞されました。上方銀花ではちょうど同時期に、
ギャラリーの名前の由来である文化出版局・季刊『銀花』に
ゆかりのある作家さん方の作品を展示させて頂き、
吉岡先生にもお力添えを賜りました。

吉岡という屋号で、江戸時代の文化年間に始められた染屋さん
ですが、当時は化学染料はなかったので植物の樹皮や実、
根を煎じて色素を汲み出して染められていました。3代目の頃
にはヨーロッパから化学染料が輸入され、植物染料での技術は
急速に消えていったそうです。
4代目・吉岡常雄先生は正倉院宝物をはじめ、古代の染織品の
研究に尽力され、幸雄先生も5代目として家業を継がれることに
なった時に、伝統的な植物染料のみに徹することを決意され、
我国の自然の中で生まれた美しい色を再現し、多方面で活躍
してこられました。
古来より人々が憧れ求めてきた、美しい色。
自然の恵みから得た染料や顔料をもとに、いにしえの職人
たちの技に学びながら出される色の深い味わいは、我々の
心に静かに沁み渡ります。

吉岡先生の仕事を紹介する展覧会が、東大阪の地で催され
ます。上方銀花より少し奈良寄りに足を延ばして、
美しい彩りの世界をぜひ、ごゆっくりお楽しみください。

『菊池寛賞受賞記念
 染司よしおか 吉岡幸雄  日本の色 千年の彩展』
 7月9日(土)~8月28日(日) 東大阪市民美術センター

東大阪市吉田6-7-22  TEL:072-964-1313
近鉄奈良線「東花園」駅下車 北へ徒歩約10分
休館日   毎週月曜(7月18日開館、19日休館)
開館時間  午前10時~午後5時(入館は4時半まで)
入館料   一般500円

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2011年7月 3日 (日)

開花しました!

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上方銀花のギャラリーの前に、美しいカサブランカの花が
咲きました。
いつもご親切にお花のお世話をしてくださる方が、球根を
植えてくれたものが、ぐんぐんと背が高くなり、蕾をつけ、
ようやく花を開かせてくれました。

純白の大輪は、梅雨の晴れ間の青い空とよく合います。
ユリの女王といわれるカサブランカ、華やかな美しさと
優雅な香りを楽しませてもらっています。

カリフォルニアローズも、バラに似た可憐な花を咲かせて
くれています。

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2011年7月 2日 (土)

岡林タカオ ガラス展

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お近くのお客様に頂いたお花を、岡林先生の作品に活けました。
掛花にはサンダーソニアを、蓋物に姫百合を。
さりげない花がよく映えて、日常の生活に、ほっと一息つかせて
くれるような優しさがあります。
吹きガラスの、ぽってりとした厚みが生み出す柔らかな曲線と、
水を入れることによって屈折する光の陰影が、初夏の日差しの
中で表情豊かに輝いています。

岡林タカオ 雫形掛花 15,750円
       キャンディーボックス 21,000円

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2011年7月 1日 (金)

岡林タカオ ガラス展

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岡林先生の作品の中で最近人気の高いものが、ピンクを使った
桜シリーズです。
パウダー状のガラスを溶かしこむので、透明のガラスの中に
ふんわりとピンクが浮かんで神秘的な表情になります。

工業製品にはない温かみを感じる、岡林先生の仕事。
型で作られるガラスにはない、ガラス自身の豊かな表情や動きが
吹きガラスの魅力です。
口にあたる時の感覚がとてもよい肉厚のグラスには、気持ちを
丸く和ませてくれるような安心感があります。
和食器との相性も良く、丈夫で手に馴染み、普段使いに適して
います。
筋状のモールの模様が光の屈折を変え、中に入れるものに
よってまた表情の違いが楽しめるゴブレットです。
ミネラルウォーターでも、ワインでも、ビールやジュースでも…
暑い日の食卓に、岡林先生のゴブレットで何をいただきましょうか。

岡林タカオ 桜ゴブレット 5,775円

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