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2011年6月

2011年6月30日 (木)

町田久美子 バロックパールのリング

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早いもので6月も今日まで、明日から今年も折り返しです。
6月の誕生石のひとつに、女性にとって永遠の定番である
愛すべき真珠があります。
6月最後の日に、お客様にご注文頂いておりました真珠の
リングをご紹介致します。

独自の目線で選ばれたアンティークジュエリーのコレクションに
定評のある町田久美子さん。ご自身でデザインされた現代ものの
ジュエリーにもファンが多く、お客様のリングのご制作を承って
いました。
個性的な、雲のような形の大粒のバロックパールが、唐草の
透かしがデザインされた台と組み合わされて、とても優雅で
女性らしいリングになりました。
珠にボリュームがある分、リングの枠を心持ち四角くすることで、
指に挿したときに安定がよくなります。
母貝に守られて長い歳月をかけ美しいテリが作られていく真珠。
形成されていく段階で偶然に生み出されるバロックには、この世に
ふたつと同じ形のものがありません。
持ち主に寄り添い夢を叶える後押しをするとも言われるバロック
パールの、まさに一点もののリングです。

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2011年6月28日 (火)

浴衣姿で

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開催中の岡林タカオ・ガラス展に、お客様が浴衣でご来店下さい
ました。
誉田屋源兵衛の、はっと目をひく大きな金魚が染められた浴衣
です。
お文庫に結ばれた帯の後姿も若々しく、素敵です。

早くも暑い日が続いていますが、夏には汗をかくからとお着物を
敬遠される方もおられることでしょう。
浴衣は、そんな時期にも気軽に取り入れて頂きやすく、これからの
季節には夏祭りや花火大会にももってこいです。
また、お着物では出来ないような大胆な文様遊び、色遊びに挑戦
できることも浴衣の楽しみです。
素足に下駄が似合う木綿の浴衣、また、麻や奥州紬の浴衣に
半襟を付けて白足袋を履く、凛とした大人の女性の浴衣。
様々な着こなしに、夏のお着物の楽しみが増していくばかりです。

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2011年6月27日 (月)

岡林タカオ ガラス展

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岡林タカオ先生の作品といえば、まず浮かぶのが“青”の
美しさです。
3種の青い花器に、それぞれスズランを活けました。
可憐で小さな白い花と瑞々しい葉の緑が、それぞれの花器と
相まってきれいです。
青いガラスの中にも、濃い青や薄い青、透明感のある青に
スモーキーな青と、様々な“青”があります。形や、他の色との
相性などを考え、相応しい青が使われています。

“青”は、我々が自然とともに生きていくなかで最も馴染み
やすい色です。青い空や、青い海、人間はいつも青い色と
ともに生活をしています。日本では古くから藍の色としても
親しみがあり、人々は癒しの色として青い色を求めるの
かもしれません。
岡林先生の“青”の作品を身近に置いて頂く事で、癒しの空間が
生み出されそうです。


岡林タカオ  双角花瓶 21,000円
         流文花瓶 26,250円
         雫文花瓶 47,250円

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2011年6月26日 (日)

岡林タカオ ガラス展

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本日も一日、岡林先生が在廊くださっていました。
ミシュランで一つ星に輝かれた、お若い料理人のご夫妻も
お出かけ下さって、日本料理の作り手ならではの目線で
器をお求めくださいました。
お店でどのように生かされますか、楽しみです。

岡林先生の温かいお人柄に、楽しい時間があっと言う間で
ご一緒にお写真を撮ることができず残念でした。
写真の作品と同時に制作されたもう一点のものは、国画会の
「国展」に出品されています。今年は博多でも開催されると
いうことで、岡林先生もその足で九州に向かわれました。

岡林先生のなめらかで厚みのあるガラスには不思議と
温かみがあり、透明なガラスとの微妙な色の組み合わせが
作品に美しい物語を与え、見る者の心を捉えます。

岡林タカオ 雫文蓋物  99,750円

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2011年6月25日 (土)

岡林タカオ ガラス展

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やさしさのあるシンプルさが魅力の、岡林タカオ先生のガラスの
作品。
ガラスの魅力は、陶器や漆器にはない透ける美しさです。
中に入れるものの色味によって表情が変わるため、すっきりと
した形のものが使いやすくて嬉しいのです。

今回の展覧会には、大小様々な大きさの蓋物の作品が届いて
います。
蓋を併せて作るぶん手間がかかりますが、存在感のある佇まいが
目を引きます。
リビングや床の間に置いておくだけでもインテリアの一部として
楽しめますが、キャンディーをいれたり、梅干しなどの保存用と
しても彩りを与えてくれます。大きな作品は水差しに、一番小さな
作品は茶器として、お茶道具にお使い頂くことも一案です。
蓋の摘みをなくし、被せ蓋にした作品も出品されていますが、この
形は李朝の陶器などにも見られるものだそうです。
以前、お客様のお嬢様の幸せなご結婚の引き出物としても、
岡林先生の蓋物をお使いいただきました。

岡林タカオ 縄目文蓋物     47,250
        モール台付小蓋物 15,750
        青丸小蓋物     15,750 

オリジナル作品 岡林タカオ 桜小蓋物

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2011年6月24日 (金)

岡林タカオ ガラス展

Photo photo:乾 剛

高知より岡林タカオ先生がご来廊くださり、初日から沢山の
お客様にお出かけ頂きました。
岡林先生の楽しいお人柄に、話題が広がり賑やかな一日
でした。

通常、アシスタントと組んで行われるガラスの仕事ですが、
岡林先生は全ての工程をお一人でなさっておられます。
そこには、日本のガラス工芸の第一人者・舩木倭帆先生の
元で学ばれていた修業時代に、空いた時間に一人で練習の
ための作品作りを繰り返した時の経験が生かされています。
炉の中で水飴のように溶かされたガラスをひとつのカタチに
するには、手際良く作業を行う時間との戦いがあり、
何点もの作品を同じ大きさに膨らませるのは、長年の経験と
勘が必要です。お一人で全てを行おうとすると尚更ですが、
出来あがってくる作品からは、厳しい作業を感じさせない
健康的で夢に溢れた美しさがあります。

岡林先生は、日曜日にもご在廊くださいます。

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2011年6月23日 (木)

岡林タカオ ガラス展

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高知より、岡林タカオ先生の吹きガラスの作品が届いて、
今日は飾りつけでした。
作品のバリエーションもより豊かになり、彩りも美しい作品で
溢れています。
「昔ながらの手仕事で、息を入れて膨らます水飴状に溶けた
ガラスのその先の、器の中で、今のかたちを探しています」と
語る岡林先生。
子供のころみた夢を思い出させてくれるような、岡林先生の
作品の世界が上方銀花に拡がっています。

岡林タカオ・ガラス展<民藝のやさしい吹きガラス>は、
2号店ギャラリーにて6/24(金)~7/4(月)に開催、
明日24(金)と26(日)の2日、岡林先生が在廊くださいます。
ぜひご高覧くださいませ。

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2011年6月21日 (火)

ホタルブクロ

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ホタルブクロの花を、竹の籠に活けました。
キキョウ科の多年草であるホタルブクロは、初夏に大きな釣鐘形の
美しい花をつけます。
捕まえたホタルを入れるのに用いたことから、その和名がついたと
いいます。
花の色は白と薄紫とがあり、関西では白い花が見られることが
多いのだそうです。

自然の恵みを生かした素朴でシンプルな籠は、さりげない山野草に
よく合います。
これからの上方銀花での展覧会で、山形の山ぶどうの籠や、
大分の林まさみつ先生の竹籠の作品をご紹介して参りますので
どうぞご期待くださいませ。

降りみ降らずみの日々で蒸し暑さが続いていますが、ホタルの儚い
美しさも、この時期だけの楽しみですね。

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2011年6月20日 (月)

【上方銀花オリジナル】段ぼかし着尺

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上方銀花では、お客様のお好みのお色を色見本の中から
お選び頂き、オリジナル着尺の御誂えを承っております。
生地は一越しと縮緬からお選び頂いています。
染めは、皇室や梨園の方々の着物も手掛けておられる
京都の染め屋さんにお願いしており、お好みの色を2色
お選び頂いたら、長年の経験で全体の色のバランスを見て、
上手く美しいぼかしに染めて下さいます。

こちらは、お客様のご注文により染めさせて頂いた
段ぼかしのお着物です。
実際にお見本で染め上がっていた着尺をご高覧頂き、
染め屋さんにお客様のお好みを相談して、お見本よりも少し
落ち着いたグリーンに染め上げて頂きました。

段ぼかしのお着物は、帯を選ばず装いの幅が広いことが
何よりも魅力的です。
色だけでなく、段の幅を変えて染めてみたり、斜めに染めて
みたり、または縦縞に染めてみたり…。ご要望によって、
貴方だけの一点ものをお仕立てさせて頂きます。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。

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2011年6月19日 (日)

初夏の北欧展

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リネン=麻だと思いがちですが、実は少し違います。
麻は、茎などに含まれる繊維をさす総称であり、亜麻や苧麻など
約20種類をひと括りにしています。
リネンとは亜麻のことで、日本ではリネンとラミー(苧麻)だけに
「麻」の表示が許されています。

毎日の暮らしの中に、清潔でしなやかな上質のリネンを取り入れて
頂くと、その豊かな使い心地の虜になるはずです。
ヨーロッパでは家庭用のファブリックを全てハウスリネンと呼び、
古くから貴族にも愛されてきました。歴史をさかのぼると、人類
最古の繊維として紀元前8000年頃から栽培されていたようです。
古代エジプトでは「月光で織られた生地」として、神官の衣服や
神事に使われ、やがてヨーロッパの暮らしを彩り、世界中に広まって
いきました。

身近なバスタオルやお布巾、テーブルクロスやスローケットなどの
ハウスリネンにこそ、質の良い素材を取り入れて気軽に毎日お使い
頂く事で、日々の暮らしが少し贅沢で、豊かな時間になりそうです。

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2011年6月18日 (土)

中尾郁夫先生のお箱書き

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先日、中尾郁夫先生よりお送り頂いていた、4月の個展でお求め
頂いた作品のお箱書きがあんまり素敵でしたので、その一部を
ご紹介させて頂きます。
香人形「寶々(ぱおぱお)」を初めとする香の道具、お茶盌や
お振り出しなどのお茶道具、ぐい呑みや酒器などの作品には、
その様子をそのままに写した桐箱をつけてくださいました。
墨の濃淡だけで表現されていますが、見事な絵付けの技を
見ることができ、皆様とてもお喜びくださっていました。

中尾先生は本日より25日まで、台湾の台北・人淡如菊茶書院に
於いて、中国茶器や香道具をテーマにした展覧会を開催して
おられます。

中尾郁夫 五彩磁・玲瓏展

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2011年6月17日 (金)

初夏の北欧展

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北欧や北ヨーロッパの寒い地域では、上質な亜麻(リネン)が
栽培されています。ホームファブリックとして、何千年もの歴史が
あります。
その、軽くて爽やかな清涼感を感じさせる肌触りから、夏場には
特に重宝します。熱の伝導性にも優れているので、ヨーロッパでは
ベッドリネンとして一年を通して使われているそうです。
細い糸で織られた記事には上品で滑らかな光沢感があり、
洗練されたリッチな雰囲気を演出してくれます。

今回、キッチンタオルなどのキッチンファブリックや、バスタオルや
ハンドタオルなどが届いています。
綿素材に比べて吸水性に優れ、乾きやすいので衛生的で丈夫、
繊維自体の光沢によって汚れがつきにくい性質を持ちます。

お使い頂くごとに自然でしなやかな艶が増してくるリネンは、10年後が
最も美しいといわれています。
洗いにかけた生地見本もございますので、ぜひ実際にお手に
とって頂きたく存じます。

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2011年6月16日 (木)

初夏の北欧展

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雨の多い梅雨の季節ですが、3号店で開催中の「初夏の北欧」
展には、カラフルで楽しい木のオブジェが届いています。
可愛らしさに、思わず立ち止まってくださる方もちらほら。
楽しい展示になっています。

スウェーデン・ラップランドの作家、ヨハン・マームストロームさんの、
シベリアンパインを手で切り出して作られる小鳥や白クマ、フェレット
などのユーモラスな作品や、
北欧らしいメルヘンチックな世界を作りだすデンマーク生まれの
「セバスチャン」の木製インテリアオーナメントなど。
木の作品は、手にもった時にも心を和ませてくれます。

火曜日までの開催です。
ぜひお出かけくださいませ。

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2011年6月14日 (火)

初夏の北欧展

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アクセルジャパンさんの商品が色々届き、本日、飾りつけを
しました。
普段の3号店をご存じのお客様方が、イメージががらっと
変わったことに驚いておられました。

北欧らしいオシャレなデザインのお掃除道具や、キッチン道具、
バスタオル、ホームウェアーやテーブルクロスなど、面白い
ものがたくさん届いています。
16日(木)~21日(火)と、いつもより短い会期の展示となって
おりますので、お見逃しなく、ぜひお立ち寄りくださいませ。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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2011年6月12日 (日)

初夏の北欧展

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16日(木)~21日(火)、3号店では「初夏の北欧展・リネンのある
ある暮らし」を開催致します。

いつも、センスのよいテーブルウェアーや、秋冬にはお馴染の
レーナ・レヴェルのブランケットなどをご紹介いただいている、
アクセルジャパンの皆さんのご協力により、いつもより少し短めの
会期となりますが、気持ちの良いリネンのホームファブリックなどを
展示致します。
北欧ならではの、すっきりとした洗練されたデザインのリネンの
ファブリックは使いやすく、丈夫で長持ち。乾きやすく、衛生的で
あることもこの季節には嬉しい一品です。
ぜひお手にとってご高覧くださいませ。

【出品予定作品】リネンのバスタオル、フェイスタオル、
           ウェア、ショール、バッグ、
          テーブルクロス、プレースマット、テーブルナンナー、
          スウェーデンのブラシ、ドイツのブラシ、
          木製のインテリアオーナメント、バスケット

2号店では、引き続き「上方銀花の着物」展を開催中です。
併せてご高覧くださいませ。

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2011年6月11日 (土)

瀬戸本業窯 水野半次郎の大鉢

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瀬戸本業窯 水野半次郎先生の紅子大鉢に、お客様から頂いた
枇杷を活けました。
器の縁を折り返した丈夫な口が特徴の「紅子鉢」。
その名前は、昔女性が口紅を溶くのにこの器を使ったことに
由来するそうです。
瀬戸本業窯ではさまざまな大きさの紅子鉢が焼かれていますが、
こちらはその中でも特に大きな寸法の作品です。
お花を活けても、お料理を盛られても様になります。

水野先生の作品は、1号店・常設店にていくつかご高覧頂けます。

水野半次郎 紅子大鉢 50,400円

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2011年6月10日 (金)

かたつむり

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梅雨らしい、蒸し暑い日になりました。
夕方からは雨が強く降り雷もなっていましたが、お足もとの
悪い中、お客様がお出かけ下さっており有難いことです。

そんな気候の中でも楽しい気持ちにしてくれるような、お近くの
大阪樟蔭女子大学附属幼稚園のみなさんによる、かたつむり。
色とりどりの紫陽花の花玉も、雨に打たれてきれいです。

沖縄では、早くも梅雨が明けたそうです。
関西ではこれからが梅雨の本番となりますが、漆であったり
山ぶどうであったり、梅雨の時期にのみ採られるものもあります。
湿度が高くなり長雨になると気分も沈みがちですが、
美しい自然と四季に恵まれた日本ならではの、季節ごとの
豊かな楽しみを満喫したいものです。

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2011年6月 9日 (木)

上方銀花の『着物』

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明日より、“上方銀花の『着物』”と題しまして、これまで大切に
あつめて参りましたお着物を展示致します。
作家さんによる織や染め、涼やかな夏物など、上方銀花好みの
着尺や帯など。独自の美意識で、選んできたものばかりです。

今回、その品々を、特別の価格にてご紹介させて頂きます、
大・上方まつりです。
この機会に、ぜひご高覧くださいませ。

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2011年6月 7日 (火)

西端良雄 欅内根来皿

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いつも上方銀花で、お茶やコーヒーをお出しする時に使っている
お茶托は、輪島の西端良雄先生のものです。
そのお茶托を基にして、毎日の食卓でパン皿やディナー皿として
使える、軽めのお皿をとオーダーを頂きました。

8寸ほどの使いやすい大きさのお皿は、木目の美しい欅を軽く
挽いて、内側には根来の漆を施してくださいました。
長くお使いいただくと、次第に中の黒い漆が表れてきます。
飽きのこない丈夫でシンプルな塗りが、日常にお使い頂くことで
益々よい味わいになってくることでしょう。

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2011年6月 6日 (月)

初夏の花

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お客様より、山の家に咲く初夏のお花を頂戴しました。
ツバキ科の花である姫婆羅(ヒメシャラ)は、ナツツバキに似た
葉の緑が、山の家でも初夏の光の中で美しいことでしょう。
ちょうど、清楚な白いお花が開く季節を迎えました。
品のある姿は、茶花としても愛されます。
森岡宏先生の、備前焼きの徳利に活けました。

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ツバキ科の花らしい凛とした散り際も美しいのですが、
そのお花が可愛らしかったので、結城美栄子さんの陶人形と
共に並べていました。
「愛らしさ」を花ことばに持つ姫婆羅の花と、結城先生のテイストが
感じられる幸福の神様ヴィリケンさん。上方銀花に幸福を運んで
くれますように。
いつも山から季節の花や木を伐り出して、届けてくださるお客様。
ありがとうございます。

森岡宏    備前徳利 18,900円
結城美栄子 ヴィリケン 36,750円

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2011年6月 4日 (土)

『かんさい いすなう』展

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加賀正太郎氏のよって建設され、有形文化財に登録されている
大山崎山荘と、安藤忠雄氏の設計による新館からなる、京都の
「アサヒビール 大山崎山荘美術館」。
民藝作品や、クロード・モネの「睡蓮」などのコレクションには定評が
ある、関西でも屈指のロケーションも美しい美術館です。
京都で活躍し、「鍵膳義房」の家具でも有名な、民藝を代表する
木漆工芸家・黒田辰秋氏の椅子作品も所蔵されています。

その美術館で、6月17日~9月25日に『かんさい いすなう』展が
開催されます。
関西で活躍される現役の木工作家の情報を集めておられた企画の
折に、上方銀花よりご紹介させて頂いた作家さんのうち、
斉藤望先生の作品が展示されることになりました。
30名もの作家さんの、約50脚の力作が揃います。
「人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう」のテーマに合わせ、
展示作品に腰かけ、実際にその座り心地を体感できるそうです。
機能面だけでなく、造形的にも優れた仕事が紹介されます。
ちょうど美術館では睡蓮の池も美しい時期でしょう。

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斉藤先生の作品は、上方銀花でもご高覧頂けます。
固くて加工しにくい桜の木をのみと彫刻刀で彫り出した、木の持ち味を
活かした安定感と安心感のある椅子です。
表面に残されたのみの跡と木の表情が面白く、腰かけると身体を
上手く包み込んでくれる優しさを感じます。

斉藤望 桜の椅子  126,000円 


アサヒビール大山崎山荘美術館『かんさい いすなう』
斉藤望・木の椅子展 

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2011年6月 3日 (金)

伊藤祐嗣・金工展 ロングラン

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3号店では、「伊藤祐嗣・金工展」を今月中旬までロングランで
開催させて頂いています。
炎を使い、金属を手で打つ。
出来上がってくる作品には、その厳しい作業を感じさせない
優美さがあります。

壁掛けの花台は、白い壁に映る影まで美しい作品です。
小谷真三先生のグリーンの瓶を置いてみました。
金属でありながら、柔らかみのある表情に魅せられます。

伊藤祐嗣 鍛鉄壁掛花台  42,000円
小谷真三 ペルシャ瓶    73,500円

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2011年6月 2日 (木)

瀬戸本業窯 水野半次郎・作陶展

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瀬戸本業窯では、「黄瀬戸」も古くから焼かれてきました。
窯の中で自然にかかる焼料の灰が、高温で焼成されることに
よって自然釉となり美しいガラス状の肌を作ります。

実用のやきものである黄瀬戸。長く使い込まれた黄瀬戸の器には、
古格が出て非常に味わい深い姿になります。
今回、半世紀ほどお使いになられた黄瀬戸のお皿も、共に展示
されています。
時を経て、細かな貫入が入り、渋みのあるいい色合いに変化して
いることがよく分かります。
お使い頂くことで、器は成長を続けます。特に黄瀬戸の器には、
その使い味が顕著に現れます。長くご愛用頂くと、やがて素晴らしい
古陶の味わいが醸し出されてきます。

白洲次郎・正子夫妻の食卓でも、よく愛された瀬戸本業窯の器。
それぞれの使い手の方のもとで、器がそれぞれの味わいに成長
していくことが、作り手にとっての喜びでもあるのです。
日々の暮らしの中でご自身なりの味わいが出るよう、ぜひご愛用
頂きたく思います。

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水野半次郎 黄瀬戸丸片口  7,350円
         黄瀬戸石皿7寸 10,500円

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