麗しのアンティーク展
アンティークジュエリーの中でも、とりわけ愛好家の多い「カメオ」。
肖像や神話、風景、花などをテーマにした、他に類を見ない美しさを
持つ、極めて細かな浮き彫り彫刻を施した、小さな芸術品です。
メノウや大理石などのストーンや、貝殻の他、サンゴや象牙、
溶岩、金属など、使用される素材は様々です。
カメオは歴史上、三度の隆盛をみたといわれています。
神への祈りやお守りの意味も込められた古代、
古典主義を理想としたルネッサンス、そして三度目のブームの
きっかけとなったのはナポレオンがイタリア遠征からカメオを
持ち帰ったことでした。
またイギリスのヴィクトリア女王もカメオを愛したことから、
それまでステータスの象徴として男性の持ち物であったカメオに、
女性を飾る装身具としての華麗な作品が誕生しました。
豊かな想像力や、デザインの独創性、彫りの技術の高さなど
カメオの魅力は尽きません。
一彫り一彫り丁寧に彫刻された小さな芸術品からは、技術を磨いた
職人たちの情熱が伝わります。
素晴らしいカメオのコレクションを展示しておりますので、ぜひご高覧
くださいませ。
| 固定リンク
「企画展のご紹介」カテゴリの記事
- 十時孝好 USAGI(2021.03.01)
- 倉敷ガラス 小谷栄次(2020.06.16)
- 倉敷ガラス 小谷栄次 作品展(2020.05.25)
- 熊野淸貴『篆刻講座』(2020.02.20)
- 上方銀花アーカイブス 第一弾(2020.02.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント