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2011年5月29日 (日)

瀬戸本業窯 水野半次郎・作陶展

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三彩、黄瀬戸とともに、瀬戸本業窯を代表する器である「麦藁手」。
その主役は、瀬戸の東部丘陵地帯の一部にごくわずかに残る
「赤らく」と呼ばれる彩料です。
その土を手で掘ってこなければ、本来の発色のものは得られま
せん。手間がかかること、そして土の枯渇から、現在では赤らくを
使用した本来の麦藁手を焼く窯が少なくなっているようです。
瀬戸本業窯では、手間を惜しむことなく貴重な赤らくを使って
江戸時代から現在まで、この技法が続けられています。

瀬戸の麦藁手は、柳宗悦にも愛された素朴な温かみが魅力で、
著書『手仕事の日本』の中でも、「最も誇ってよい」と優れた民藝と
して称賛されています。
呉須や鉄釉と共に、赤らくで交互に引かれた独特なかすれのある
縦縞の文様が、いかにも麦の穂を思わせます。

水野半次郎 麦藁手湯呑 4,200円
         麦藁手深鉢  21,000円

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