瀬戸本業窯 水野半次郎・作陶展
先日、平凡社より発刊された別冊太陽「太陽の地図帖」第7号
『柳宗悦 民藝の旅』。
その表紙になったのが、瀬戸本業窯の器でした。
西へ東へ、日本中を旅して民藝の美を発掘した柳宗悦。
民衆の生活に根差した工芸品に対する美的価値の、評価を喚起
した「民藝運動」の旗手として、美しい手仕事を求めて歩かれ
ました。
その著作『手仕事の日本』のなかで、瀬戸本業窯について
「日本で最も古いまた大きな窯の一つ」と記しています。
当時の六代目半次郎は、柳氏の工藝美論に感銘を受け、民藝
への傾倒と理解を制作の基盤とし、本業窯を律していく決意を
固めました。その理念は七代目へと継承されました。
「自然がこの地で陶器を作れよと宛ら命じてゐるように思へます」
バーナード・リーチ、濱田庄司も訪れた本業窯で、柳氏が残した
影響は今日の制作においても大切にされています。
七代目半次郎先生の奥様と、現在、本業窯で修業中のご子息が
ご来廊くださいました。頼もしいご子息に、本業焼きの未来は明るいと
嬉しく感じた一日でした。
水野半次郎 黄瀬戸石皿八寸 15,750円
三彩スープ鉢 5,250円
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